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イン・ザ・メガチャーチ

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☆2026年本屋大賞受賞☆

【第9回未来屋小説大賞】
【第2回あの本、読みました?大賞】

沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。
あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。
「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」
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商品の説明

著者について

朝井リョウ(あさい・りょう)

1989年、岐阜県生まれ。
2009年、『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞してデビュー。『何者』で直木賞、『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞、『正欲』で柴田錬三郎賞を受賞。ほかの著作に『スター』『そして誰もゆとらなくなった』『生殖記』など多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 日経BP 日本経済新聞出版
  • 発売日 ‏ : ‎ 2025/9/3
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 本の長さ ‏ : ‎ 448ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4296121049
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4296121045
  • 商品の重量 ‏ : ‎ 530 g
  • 寸法 ‏ : ‎ 18.8 x 12.8 x 3.5 cm
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 122位 (本の売れ筋ランキングを見る)
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.4 (3,894)

著者について

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朝井 リョウ
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岐阜県生まれ。小説家。

2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。

2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。

2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。

2021年『正欲』で第34回柴田錬三郎賞を受賞。

2026年『イン・ザ・メガチャーチ』で第23回本屋大賞を受賞。

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カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
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お客様のご意見

お客様はこの小説について、以下のように評価しています: 面白く読めたと好評で、楽しく読めたという声が多くあります。同時代性が高く、読み応えがあり、推し活の内実を0.1秒単位の解像度で追体験させる仕掛けが強烈だと感じています。また、没入感の深さや人間の本質を改めて考えさせられる内容だと述べています。 一方で、ストーリー展開については意見が分かれています。一部のお客様は物語に引き込まれたという感想がある一方で、他のお客様は陰謀論のパートが解像度が低いと感じる方もいます。
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64人のお客様が面白さに言及し、53人が肯定的、11人が否定的です
お客様はこの小説について、非常に面白く、社会観察とエンタメの両面で揺さぶってくる作品だと評価しています。現代日本社会におけるケーススタディのような感覚で興味深く読んだという声が多くあります。また、推し活がテーマで男性の孤独を描いているため共感しやすく、惹きつけられました。社会観察とエンタメの両面で揺さぶってくる小説であり、読者の心を揺さぶる内容で、戸惑いが今も止まらないほど感動的な印象を与えています。
面白かった。終わるのがもったいなくて‥わざと時間をあけてゆっくり読み返ししながら読みました。もっと読む
面白くてどんどん物語に引き込まれて最後までどうなるの?と一気読みできる本です。とても面白かったですもっと読む
...認識したとして、 次に現れる他者との感情の格差への絶望。 この先の幸せとは一体なんぞやと、考えさせられる小説。おもしろかった!!もっと読む
朝井リョウさんの作品にハマってます。 この作品もすごく面白かった! 読み進めていくと、自分の価値観を揺さぶられてソワソワしてしまうのですが、最後読み切ったときにはまた自分の価値観に収まると言う不思議な感覚でした。...もっと読む
49人のお客様が読みやすさに言及し、35人が肯定的、14人が否定的です
お客様はこの小説の読みやすさを高く評価しています。夢中で一気読みし、同時代性が高く、読み応えがあると感じています。また、登場人物の心理・行動が理解でき、とてもよく理解できると好評です。推し活の内実を0.1秒単位の解像度で追体験させる仕掛けは強烈だと述べています。
一気に読んだ。特に押し活をしていないとつまらない人生のように思われる風潮もあると思っていたが、昨今の押し活ブームがよいことばかりでないと思っていた理由が言語化されていて腑に落ちた。面白かったので同じ作者の他の本も読みたいと思う。もっと読む
前半はあまり展開がなく、なかなか読み進まなかったが、後半は色々とつながり、面白くなり、一気に読めた。 推し活の意義は理解できない充実している[視野]が広い側して、主人公はいずれも惨めに思った。...もっと読む
推し活の構造について説明するセリフが、長いし読みにくい。 善意を冷笑する感じは政治的に受け入れられない。 陰謀論のパートは解像度が低いし、物語としても不要に感じる。 感覚を分裂させ並記するのは、直木賞作家だとしても反則。もっと読む
うーん、読み応えはあるけれど、もう一度読みたいとは思わない。秀逸な取材ノートを読んだような印象。もっと読む
48人のお客様が心理描写に言及し、43人が肯定的、5人が否定的です
お客様はこの小説の心理描写を高く評価しています。読者の心を抉り、人間の本質を改めて考えさせられる内容だと感じています。ファンダムビジネスを仕掛ける側で描かれているため、リアルな心理描写が感じられるようです。また、社会現象の解説本として楽しめる一方で、物語そのものはマンガのような芝居に感じられたという指摘もあります。
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...今まさにファンダムの中にある私も色々と考えさせられました。推しがいる方にぜひ読んで頂きたい作品です。もっと読む
...ただ、大きな物語なき世界で主人公の中年男性が抱える悩み、変動などはかなりリアリティがあり色々考えさせられた。総じておすすめの作品ですもっと読む
...いま同世代が自分が見ていること、感じていることをプロの作家さんの目線で書くとこうなるのか!と共感できて、毎回作品を楽しみにしています。 ちなみに今回の作品は推し活経済がテーマですが朝井さんの原体験はASAYANにあるそうです。...もっと読む
23人のお客様が内容に言及し、17人が肯定的、6人が否定的です
お客様はこの書籍について、以下のような評価をしています: 著者の凄まじい洞察力と凄まじい洞察力を高く評価しています。本質の世界を多様な表現を用いて見ることができ、推し活への理解が解像度高く得られたと感じています。また、現代への洞察が光る一冊だと感じているようです。一方で、物語として面白かったという意見もありますが、終わり方については自分の好みではないと感じるお客様もいます。
物語や推し活界隈は面白いし、勉強になりましたが、目次があれば、さらに便利なのになと思いましたもっと読む
視野の広さというのが人間にどのように作用するのかが、実体験とも重なりとても学びになりました。 小説を読みながら現代における盲信的な行動と宗教的な行動の共通点を想起させられました。もっと読む
評判が良かったので、読み始めたけど、私には合わなかった。文体、描写、とにかく、今どきのキーワードがてんこ盛りで、説明過多。描写の一つ一つ、言葉遣いに作家の意図が下品に丸見えすぎて、読めば読むほど気持ちが冷めていく。私が擦れてしまったのだろうか。であれば、作者というより私の問題だが。。...もっと読む
...って思うところが沢山あって、推し活をしてない人との感想とはまた違う部分があるかもしれない。でも、本当によく調べてあって感心した。自分と重ね合わせながら読み進めていったが、最後は…。 読み終わった後も色々と考えさせられる深い作品だと思う。もっと読む
39人のお客様がストーリー展開に言及し、22人が肯定的、17人が否定的です
お客様はこの小説のストーリー展開について意見が分かれています。物語に引き込まれ、救いのない物語だと評価しています。スリリングな展開で、双方の立場が交錯するスリリングな展開と非常にスリリングな展開を楽しめると感じています。また、主人公の思考や行動の分析があり、救いのない物語であることを指摘しています。一方で、序盤は退屈に感じたという声もあります。物語としての魅力に欠けたという指摘もあります。
物語に引き込まれたもっと読む
推し活にも、陰謀論にもいまいち共感できないけれど、今の日本で起きている大きな流れであることは確か。オムニバス形式でそれぞれの登場人物の、それぞれの孤独と不安、渇きに触れることができた。ファンダム、SNS事情がとてもリアル。朝井リョウさん、取材力と描写力すごすぎる!もっと読む
朝井リョウさんの本は初めて読みましたがテンポ良く話が進み且つ心に残る言葉および模写が続いてゆく文章力に圧倒されました。今の日本の状態を毎日ぼやっと考えていたがそれを文章で表現するとこういうことかと読んでスッキリしました。読む価値ありますもっと読む
序盤はさほど展開はなかったので、読み進むペースが遅かったが 中盤から終盤にかけては非常に読み応えのある作品でした。 非常に良い作品でした。おすすめです。 「視野を広く」or「視野を狭く」のせめぎ合いのような内容?に感じました。もっと読む
31人のお客様が感情移入に言及し、15人が肯定的、16人が否定的です
お客様はこの作品について、感情移入に関する意見が分かれています。心を揺さぶられる感覚や共感できる描写が上手く、それぞれの心情の描写が上手く行われています。主人公の40代後半の男性と、キャリアの停滞と離婚を経て孤独に沈む40代後半の男性の話が特に面白いと評価しています。また、それぞれの心情の描写が生々しく、読者の心を抉る作品だと感じています。一方で、一部のお客様はこの作品について、感情移入できなかったという指摘もあります。
...ある意味、チキンレースのようなその実相を赤裸々に描きだしたという点で、怖い小説です。もっと読む
...これはまさに、あらゆる「ハマる」ものの本質を突いていることばだと思いました。 恋愛も仕事も趣味も、「没頭できるもの」があるだけで、余計なことを考える必要がなく楽になれる。逆に言えば、「我に返る時間」ほどしんどいものはない。 <視野は狭めるほど、幸福になれる?...もっと読む
...ラストが美しくなかったし、もう終盤でこれちゃんと収束しないで終わるわな、って予想ができて悲しくなった。まず俺はこの3人の誰にもあまり感情移入ができなかったんだと思う。いや、どの登場人物にも自分を投影できなかった。一番スペックの近いのは久保田だけど、彼には友達がいないという。あまり共感できない。...もっと読む
...物語は、異なる孤独を抱えた3人の視点から進む。 キャリアの停滞と離婚を経て孤独に沈む40代後半の男性。その孤独が深まる描写は生々しく、読者の心を抉る。彼はファンダムビジネスを“仕掛ける側”にいる。 大学という競争環境の中で自我を見失いかける20歳の学生。...もっと読む
12人のお客様が人物描写に言及し、6人が肯定的、6人が否定的です
お客様は、この作品の登場人物描写について意見が分かれています。登場人物のリアルな心理描写や、主人公の心境に親近感を感じたり、どろついた生々しい人間性を感じたりするようです。一方で、中心人物たちの幸せそうな姿には共感できないという指摘もあります。また、短縮されたネット用語の羅列にうんざりしているという声もあります。
...というカジュアルなテーマでありながら、人間の本質を改めて考えさせられる内容だと思います。 また、登場人物のリアルな心理描写は、時に足がすくむような怖さがあり、殺人鬼やゴーストが出てくるわけではないのに、終始ハラハラしながら読み進めました。 良い読書体験でした。もっと読む
...平坦か過激の2極でしかなく、推し活文化にハマりまくったりグループで活動した経験がない人のイメージって感じで登場人物が生きている感じがしなかった そのせいか分析までで、結論がない作品になってしまっていて、...もっと読む
SNSも推し活もほとんど縁が無く、今どきの意味不明の言葉もあり、戸惑ったが、十分楽しめた。 人物の心境には親近感のようなものを感じた。 信じるもの、夢中になれるものがあれば人は幸せを感じるが、それが陰謀論やマーケティングの思惑、宗教などに踊らされれば、裏切られることもある。もっと読む
私には推しがいないので、主人公たちに共感しづらく、読み進めるのが大変でした。 ただ、世の中大流行の推し文化、深みにハマる心理が知れたのは、勉強になりました。 推し文化は、孤独がテーマだと感じました。もっと読む
12人のお客様が引き込み力に言及し、8人が肯定的、4人が否定的です
お客様は、この小説の引き込み力について意見が分かれています。一部のお客様はどんどん引き込まれ、手が止まらないという声があります。一方で、他のお客様は引き込まれないと感じており、やめられない、止まらないなど、多くの不満を抱いています。特に主人公の昂揚感や戸惑いが今も止まらないと指摘しています。また、頭がぐちゃぐちゃになり、現実との境目が分からなくなるといった感想もあります。
評判通りおもしろかったです。後半に向かうにつれて展開がスピードアップて、ページをめくる手が止まりませんでした。読後しばらく現実との境目が分からなくなり、自分と国に危機感を憶えました。もっと読む
昭和の私には難しい😅なかなか進まないもっと読む
...いるのですが、それらが途中から交差していくのですが、それぞれの心情の描写が上手く、特に登場人物の男性は私もほぼ同じ年齢ということもあり、かなり引き込まれました。...もっと読む
...にはついていけそうにない始まりから、自分を燃焼し尽くす、それも最愛の人のためにという終幕の主人公の昂揚感まで、息が詰まるほどの感動と戸惑いが今もって止まりません❗️なんという現代の風刺画、恐ろしいまでの昂揚感、そして虚しさ。良くも悪しくも現代をもののみごとにうつしとっています。...もっと読む
こんなに残酷な業は必要なのか、リアルすぎるチャーチ・マーケティングを3視点で描いた話
星5つ中5つ
こんなに残酷な業は必要なのか、リアルすぎるチャーチ・マーケティングを3視点で描いた話
渋谷でひと目みただけでシンパシーを覚えた、隅川絢子と澄香の立場逆転したような立場の対比は見事 マーケティングのスキームが推し活にも巧みに使われており、まさにアメリカの教会ひいては選挙戦のような熱狂集団という構造がとても腑に落ちた tomoyoは、感情が一切出てこず行動は躊躇いが無くて、スカウト慣れしているリクルーターに映った りんファミに共感して同調しながら優しさを与えて、絶望にいる彼女たちが目を覚まさないように陰謀論の物語へスライドさせていった確信犯、一番怖く感じた人物 熱狂したら、目を覚まさないように骨までしゃぶられるのが定石なのか ホストだって、アイドルだって、宗教だって何かしらに当てはまる 媒体や箱物や購買活動だけ売れていた時代とは変化して、付加価値グッズ、限定アイテム、オリシャンなど 推し活化しないと収益が上がらない社会構造に様変わりしたのも要因なんだろう ネットやSNSではすぐ繋がれる、なんなら本人とも繋がれる でも、リアルでは一緒に熱狂したり、同調的な関係を築くのはとても難しく、得難いもの スマホ時代の弊害のような構造 澄香は学校選びに失敗したのが不憫、友達選び失敗かもしれない 自分に合わない子達と無理して付き合って苦しんで、縮こまってアイデンティティすら消えてしまいそうだった そこに光が差したように泣けるほど共感できる推しに出会った、それだけのこと ドライな戦略だった道哉と、それを運命の物語だと錯覚した久保田のすれ違いが、本当キツい さらに娘はちゃみする、父親達に誘導された物語の信徒の象徴 いいとか悪いではないけれど、望むものが手に入るわけではないのが人生 だけど、久保田は救いが無い 
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日本からのトップレビュー

  • 星5つ中5つ
    形の違うモキュメンタリーホラー
    2026年9月17日に日本でレビュー済み
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    この小説はエンタメの皮を着たホラーであり、ドキュメンタリー(というよりモキュメンタリー)であると思う。

    故に、「本屋大賞受賞作の小説」として読むと違和感を覚えるかもしれない。

    まず目を引くのは朝井リョウの卓越した人間観である。人間への解像度が高く、四十代後半の子持ち男性でもなければ「推し活」の当事者でもない自分でさえ、その解像度の高さにドキリとさせられる。同じ立場であれば同じように考えていたかもしれない、という恐怖感はある意味でホラーだ。S・キングなどを読んでいても感じることだが、ホラーに人間の解像度というものは不可欠な要素であり、架空の人物が架空とは思えないほどの温度と生々しさを持って描かれるからこそ、ホラーは読み手の現実の恐怖心へと具現化されると思う。

    朝井リョウの人間観とその筆致で描く生々しさは、淡々としながらもホラー的な恐怖心を煽り、読む側にどろついた生々しい人間性を感じさせる。人によって小説に何を求めるかが異なるが、自然主義的な作風を好む人ならばこのリアリティがあってこそ、物語に入り込めるというものであろう。特に私は創作物だからとはいえあまりに現実離れした人間を描かれるとリアリティのなさに白けてしまう性質なので、その点、朝井リョウの人間への解像度の高さには安心感がある。

    さらにそれをモキュメンタリー的に描く。テーマの如何やその淡々とした展開が合わない、という人もいるのかもしれないが、終盤へ向けて畳み掛けるように物語が展開していき、気が付いたときには物語という巨大な渦に絡め捕られてしまっている。自分自身も登場人物の一人になったような気分のまま、ラストまで一気に落とされていき、戦慄の読後感を得る。

    朝井リョウ作品は『正欲』を皮切りにその天才的な描写力と構成力に舌を巻いてきた。多数の人物を少しずつ描きながらそれぞれの人生が絡み合っていく人間ドラマは一流だと思う。それゆえに期待値が高かった部分もあったのだが、「すみちゃん」に関してはもう少しストーリーの本筋に絡めても良かったのかもしれない。しかしながら、絡み合うばかりでない人間関係の形もリアリティなのかもしれない。ただの舞台装置でなくスポットを当てたのには架空の人物ながらに敬意があったのだろうか。作者の意図まではわからないが、そういうキレのある書き口を面白いと感じられる人には良い作品と言えるだろう。テーマ的に惜しくも長くは読み継がれない作品だろうが、ひとつの時代の中で隆盛を誇った大衆文学としての品質は極めて高いと言える。いずれ朝井リョウが時代を超えて読み継がれるような作品を書いてくれることを望む。それくらい力のある作家だと思う。

    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 星5つ中5つ
    面白かった!
    2026年9月3日に日本でレビュー済み
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    現実的な推し活の沼が描かれていていて興味深かったです。

    推し活20年になりますが、実際に起こり得ることでこちらは落ちまでついてくるのでとても面白かったです。

    9人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中4つ
    でたしがよかった
    2026年8月31日に日本でレビュー済み
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    楽しく読めた 人と人との付き合いがけうすになっているようすや 最近の話題の単語を散りばめサクッと読めました

    3人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中5つ
    ネガティブ・ケイパビリティ論として読むイン・ザ・メガチャーチ
    2026年8月29日に日本でレビュー済み
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    読み始めからかなり怖い思いをした。

    9月から妻が渡英し、別居婚となる。30歳にして初めて1人暮らしとなるが、今回の主人公?の男性の最初の言葉が胸に刺さる。逆に今読めて良かったと思う。特に「家の中でも生産性のある人間として動くこと」等は、読んでいて冷や汗をかくようなドキッとする強烈な言葉である。また、この小説自体の感想というよりも、どうしても登場人物の久保田がほぼほぼ同じ境遇に置かれている私の親族の1人とも重なってしまう。

    <引用>

    • 「人生とは、これまでやってきたことが還ってくるものだと思っていた(中略)。今後還ってくるのは、これまでやってきたことよりも、 これまでやってこなかったことのほうかもしれない」

    • 四十代までは、自分がエネルギーを注いできたことが給料となり安定となり、自分の人生に還ってきてくれていた。  だけど四十代も後半を迎えた今、還ってきているのは、当時エネルギーを注いでこなかったことのほうばかりだ。  真代や澄香との会話。  家の中でも生産性のある人間として動くこと。  仕事で得た肩書が通用しない場所で、他者との関係性を築くこと。  そういうことをサボってきたツケが、月に一度の全く盛り上がらないビデオ通話であり、独りで啜るインスタント味噌汁なのだろう。

    朝井リョウは群像劇を書くのが本当に上手いし、のっぺり読んでいると突然距離を詰めてくるような緊迫感のある文章もお手の物である。

    この小説は3人の視点で描かれる。芸能事務所で新しい男性アイドルグループの熱狂的なファンダムの形成を行う中年男性と、その男性の娘(離婚しているため別居中)、そして別のアイドルにのめり込む中でそのアイドルの死をきっかけに陰謀論にのめり込んでいく女性。男性の娘は、それとは知らずに自分の父が熱心にファンダムを形成する男性アイドルにのめり込んでいく。それぞれが、一律に不安を抱えながら、それぞれの信じ込むものや熱狂の表と裏で絡み合っていく姿は悲しいかな救いの無い物語とも思える。

    本書のテーマを自分自身無理やり解釈するのであれば、「自己と他者の境界を曖昧することなしに、自己を自己として保存した状態で、他者と適切なコミュニケーションを通じて連帯することは可能なのか?」であると思う。ここでは、離婚し、孤独に暮らす男性が、これまで行ってこなかった弱さを前提としたコミュニケーションや連帯、ケアに触れていく姿が見える。これは他者と連帯してこなかった人物が徐々に人と人との繋がりの中に入り込んでいく姿であると見える。一方、その娘は過度に他者を意識し、アイドルや他人の目に依存している。視野狭窄の中で、自己と他者の境界線が曖昧なままで、自分をありのままの姿で保つことなしに、他者との交わりを持っていく。これは、とても対照的な描き方なのではないかと思う。

    この両者に欠けていることは、まさに冒頭であげた「自己と他者の境界を曖昧することなしに、自己を自己として保存した状態で、他者と適切なコミュニケーションを通じて連帯すること」なのだと思う。共依存にも陥らず、ただ相対主義にも陥らない、そんな状態で他者と関係性を築き上げることができれば、この二人のようにはならないのではないか。

    そこで想起されるのが、最近話題の「ネガティブ・ケイパビリティ」というワードである(ここでは主に谷川嘉浩、朱喜哲、杉谷和哉の鼎談である『ネガティブ・ケイパビリティで生きる』 での解釈を念頭にこのワードを使用していく)。ネガティブ・ケイパビリティは「問いに対して拙速に答えを出さない能力」として定義される。私はこの定義を時間軸ではなく、空間軸として他者との関係性の結び方の解釈として敷衍したい。ネガティブ・ケイパビリティは、ある問いを自分の思考の枠組みに拙速に当てはめて解釈することを諫める。わからないものを、わからない存在として一旦括弧にいれて、自分の中で保持してみる。そして長い年月をかけて、そのもの自体、そのもの固有の特性を毀損せずに自分の中で意味合いを考えながら持ち続けること。これがネガティブ・ケイパビリティの発揮方法であると思う。これは他者理解でも同じだと思う。他者が現れた際に、拙速に自他の境界を曖昧にし、没入的、依存的な関係性を構築するのでもなく、自他の境界を強く持ちすぎて、一気に拒絶するのでもなく、ゆっくりと時間をかけて他者を理解していく姿は、空間軸におけるネガティブ・ケイパビリティの実践であると思う。なお、男性の主人公は、拒絶的な他者とのコミュニケーションから、ケアに触れた瞬間に、一気に距離を詰めてしまうという失敗を犯す。ここに、娘のような拙速な自他の境界の融解具合も読み解くことができる。

    そう考えると、本書では、裏のテーマとして、ネガティブ・ケイパビリティの欠如がもたらす帰結をありありと描いていくことで、この能力の重要性を示すことに繋がっているのではないか?そう考えるのは拡大解釈だろうか。

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  • 星5つ中5つ
    めちゃくちゃ面白かった
    2026年9月3日に日本でレビュー済み
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    登場人物みんなに共感したし

    それぞれの立場に誰でもなり得るのが面白かった

    2人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中3つ
    解像度は高いが、構造は置かれたままだった
    2026年9月10日に日本でレビュー済み
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    推し活の内実を0.1秒単位の解像度で追体験させる仕掛けは強烈で、孤独や疎外感、将来性のなさといった、誰もが持つ要素にぴったり共感できるよう作られている。読者の「共感性」が高いほど、登場人物に自分を重ねていく構造だと思う。

    ただ、この小説は「存在の耐えられない軽さ」のように理論的な構造が読みを導いていくタイプではなく、内面描写の解像度そのものが目的になっているタイプだった。破滅するのか、破滅の中に希望はあるのか、そこまで踏み込むことを期待して読んでいたが、内面の話だけ膨らんで終わってしまい、せっかく設計された構造が置かれたままで終わった印象を受けた。

    結局はメインの主人公たちは同じような方向性に「暴走」するのだが、その中で救いがあるとすれば、「すみちゃん」が自分とお金を「使い切った」あと、その活動に見切りをつけられたこと。ただし、正解のない世の中で「使い果たす」ことが唯一の正解であるかのように提示される論理には違和感が残る。正解がないなら、積み上げていく生き方の方が健全だと思う。

    夢中で読めたし、推し活への理解は解像度高く得られたが、自分の好みではないということがはっきり分かった一冊だった。

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  • 星5つ中5つ
    推活時代の模写が鋭すぎる
    2026年8月28日に日本でレビュー済み
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    朝井リョウさんの本は初めて読みましたがテンポ良く話が進み且つ心に残る言葉および模写が続いてゆく文章力に圧倒されました。今の日本の状態を毎日ぼやっと考えていたがそれを文章で表現するとこういうことかと読んでスッキリしました。読む価値あります

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  • 星5つ中4つ
    心情の描写が素晴らしい!
    2026年7月22日に日本でレビュー済み
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    これは日本でかなり人気のある作品で朝井リョウ氏の「イン・ザ・メガチャーチ 」になります。

    日本の書店やアマゾンなど色々なところで推薦されておりましたので、早速読んでみました。

    話は3名の登場人物の視点で描かれているのですが、それらが途中から交差していくのですが、それぞれの心情の描写が上手く、特に登場人物の男性は私もほぼ同じ年齢ということもあり、かなり引き込まれました。

    心に残ったのは”みんな自分を使い切りたい”という部分と”視野を狭めることは楽しい”という言葉で現代の人々の状況や気持ちを非常に鋭く分析されている印象を受けました。

    確かに、アイドルなどの追っかけなどについては私もどうしてあそこまで没頭できるのか?と考えておりましたが、そういうことなのかとかなり腹落ちしました。

    最後の方は3名の物語が交錯するのですが、ここも非常に描写が良く書けており、サクッと読破できました。

    あらためてこの著者は日本人の心理描写が非常に上手いと感じさせられた作品でした。もし、ご興味があれば是非読んでみてください!

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