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生きるとは、自分の物語をつくること (新潮文庫)
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河合隼雄と小川洋子の「物語の魂」が静かに響き合う。
人々の悩みに寄り添い、個人の物語に耳を澄まし続けた臨床心理学者と、静謐でひそやかな小説世界を紡ぎ続ける作家。二人が出会った時、『博士の愛した数式』の主人公たちのように、「魂のルート」が開かれた。子供の力、ホラ話の効能、箱庭のこと、偶然について、原罪と原悲、個人の物語の発見……。
それぞれの「物語の魂」が温かく響き合う、奇跡のような河合隼雄の最後の対話。
【目次】
I:魂のあるところ
友情が生まれるとき
数字にみちびかれて
永遠につながる時間
子供の力
ホラ話の効能
II:生きるとは、自分の物語をつくること
自分の物語の発見
「偶然」に気づくこと
黙っていられるかどうか
箱庭を作る
原罪と物語の誕生
多神教の日本に生まれた『源氏物語』
「死」への思い、「個」への執着
「原罪」と「原悲」
西欧一神教の人生観
厳密さと曖昧さの共存
忘れていたことが出て来る
傍にいること
二人のルート――少し長すぎるあとがき:小川洋子
小川洋子
1962(昭和37)年、岡山県生れ。早稲田大学第一文学部卒。1988年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。1991(平成3)年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞。『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、2006年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、2013年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。『薬指の標本』『琥珀のまたたき」など多数の小説、エッセイがある。フランスなど海外での評価も高い。
河合隼雄(1928-2007)
兵庫県生れ。京大理学部卒。京大教授。日本におけるユング派心理学の第一人者であり、臨床心理学者。文化功労者。文化庁長官を務める。独自の視点から日本の文化や社会、日本人の精神構造を考察し続け、物語世界にも造詣が深かった。著書は『昔話と日本人の心』(大佛次郎賞)『明恵夢を生きる』(新潮学芸賞)『こころの処方箋』『猫だましい』『大人の友情』『心の扉を開く』『縦糸横糸』『泣き虫ハァちゃん』など多数。
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2011/2/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-10410121526X
- ISBN-13978-4101215266
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| 【新潮文庫】小川洋子 作品 | 標本室で働くわたしが、彼にプレゼントされた靴はあまりにもぴったりで……。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描く珠玉の二篇。 | 15歳のわたしが男の部屋で感じる奇妙な視線の持ち主は?現実と悪夢の間を揺れ動く不思議なリアリティで、読者の心をつかむ8編。 | 80分しか記憶が続かない数学者と、家政婦とその息子──第1回本屋大賞に輝く、あまりに切なく暖かい奇跡の物語。待望の文庫化!〈本屋大賞・読売文学賞受賞〉 | 「今は失われてしまった何か」への尽きない愛情を表す小川洋子の真髄。静謐で妖しく、ちょっと奇妙な七編。著者インタビュー併録。 | 『アンネの日記』に触発され作家を志した著者の、本への愛情がひしひしと伝わるエッセイ集。他に『博士の愛した数式』誕生秘話等。 |
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| 『博士の愛した数式』の主人公たちのように、臨床心理学者と作家に「魂のルート」が開かれた。奇跡のように実現した、最後の対話。 | 競走馬に帯同する馬、そっと撫でられるブロンズ製の犬。動物も人も、自分の役割を生きている。「彼ら」の温もりが包む8つの物語。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社
- 発売日 : 2011/2/28
- 版 : 文庫
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 160ページ
- ISBN-10 : 410121526X
- ISBN-13 : 978-4101215266
- 商品の重量 : 1 g
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 14,971位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- ロシア・東欧文学研究 - 47位
- 新潮文庫 - 236位
- 日本文学研究 - 289位
- カスタマーレビュー:
著者について

(1928-2007)兵庫県生れ。京大理学部卒。京大教授。
日本のユング派心理学の第一人者であり、臨床心理学者。文化功労者。文化庁長官を務める。独自の視点から日本の文化や社会、日本人の精神構造を考察し続け、物語世界にも造詣が深かった。著書は『昔話と日本人の心』(大佛次郎賞)『明恵 夢を生きる』(新潮学芸賞)『こころの処方箋』『猫だましい』『大人の友情』『心の扉を開く』『縦糸横糸』『泣き虫ハァちゃん』など多数。

1962(昭和37)年、岡山県生れ。早稲田大学第一文学部卒。
1988年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。1991(平成3)年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。主な著書に『やさしい訴え』『ホテル・アイリス』『沈黙博物館』『アンネ・フランクの記憶』『薬指の標本』『夜明けの縁をさ迷う人々』『猫を抱いて象と泳ぐ』等。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞。『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、2006年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞受賞。翻訳された作品も多く、海外での評価も高い。
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日本からのトップレビュー
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勉強になります
2024年9月20日に日本でレビュー済み人との接し方について大変に勉強になりました。
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物語ることは新しい自分に生まれ変わる術。
2015年1月31日に日本でレビュー済み普通の人が花が美しいとか星が綺麗だということで感動するように、数学者は数の世界の美しさに感動する。『博士の愛した数式』の小川洋子と河合隼雄との対談。少し大きめな字で描かれた150ページの小さな本は、数時間程度で軽く読むことが出来る。
京都の国立博物館の担当者が、布でできた文化財を修繕する時の話が印象的だ。丈夫な布ではなく、文化財の傷み具合の弱さに合わせた布を選ばなければ、逆に文化財を痛めてしまう。臨床家も同じである。使命に燃えて強い態度で弱きを助けようとはしない。患者と同じ強さで座っているのである。
本書は河合隼雄の温かさを形にしたような本だ。身を切るような硬い文章に疲れていた私は、この本の優しさにずいぶんと救われた気がした。それは私と同じ強さで座ってくれている二人のおかげだったのだろう。
そして河合は優しさの根本は死ぬ覚悟だと述べる。死ぬことを共有していれば、お互いが尊重し合える。相手のマイナス面でさえ受け入れられる。そこに物語が生まれる。
人が生きていくとき、処理できない現実に直面することがある。それを自らの心の形に合うように形を変え、腑に落ちるものとする。そして、心を一つにする故に他人ともつながってゆくことを可能にさせるものが物語なのである。生きるとは、自分にふさわしい、自分の物語を作り上げてゆくことに他ならない。臨床心理の仕事は、自分なりの物語をつくれない人を、作れるように手助けすることにあると河合は言う。
物語は優しい。魂と魂との触れ合いを可能にさせるものは、お互いの限りある命に対する尊重する心だ。死は再生を象徴する根源的な優しさをはらむ。物語ることは新しい自分に生まれ変わる術なのである。
[...]
94人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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こういう言葉に出会いたかった
2024年10月12日に日本でレビュー済み「人間は矛盾しているから生きている。全く矛盾性のない、整合性のあるものは、生き物ではなくて機械です。命というのはそもそも矛盾を孕んでいるものであって、その矛盾を生きている存在として、自分はこういうふうに矛盾してるんだとか、なぜ矛盾してるんだということを、意識して生きていくよりしかたないんじゃないかと、この頃思っています。そして、それをごまかさない。(p105)」
いい言葉に出会った。
そして、河合隼雄のユーモアある性格に笑いながら読み終えた。
22人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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河合隼雄先生の最後の対談だと思います。
2024年8月2日に日本でレビュー済み小川洋子さんと河合隼雄先生の最後の対談です。次回はこんな話をしましょうといって別れ、そのあと河合先生は病に倒れられそのままなくなりました。倒れる直前まで本当に活動的でお元気だった様子が偲ばれます。「博士の愛した数式」の話から始まり、小説とカウンセリングの共通点のような話になっていきます。後半は小川さんの長いあとがきになっているところがせつない。
10人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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また河合先生に出逢えて心が温かくなりました
2026年2月12日に日本でレビュー済み初めて河合隼雄先生の著作に出逢えたのは妊娠中、どのように子育てをしていけば良いのか、と不安に駆られていた時でした。それ以来「こころの子育て」「こころの処方箋」を通じて、何かあると本を開き、河合先生に問いかけていただいているような、見守っていただいているような気持ちで、なんとか子育てと家庭づくりをやって来られました。子育てはひと段落して、人生の後半に入ってきた今、こちらの本に出逢えて心から嬉しくなりました。
情報化社会が拡大して、表面的な正解は手のひらの中で直ぐに捕まえられるようになりましたが、その簡単さでは人生もやり甲斐や生き甲斐も熟成はしないよ、渾沌を生きなさい、とあの笑顔で仰っていただいたように感じております。
2人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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わかりやすい
2023年8月13日に日本でレビュー済み言葉の選び方が素晴らしい。
心に響く。
何度も読み返してしまう!
6人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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納得しました
2020年6月20日に日本でレビュー済みテンポのいい対談はカウンセリングではなく、心理療法の達人と書くことに真摯に向き合う両者のぶつかりで成り立ってて、爽やかであった。心理療法にも、作家にも興味をもちました。生きるとは、自分の物語をつくること、というタイトルの惹かれて読みました。自分が想像していた意味とは違っていましたが、納得しました。
10人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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常識にとらわれ、どこか冷めた目で物事を捉えがちな自分に気づかせてくれた一冊
2018年8月20日に日本でレビュー済み河合隼雄さんの「こころの処方箋」に感銘を受け、その次にこちらの著作を読んでみました。
自分は社会に出て15年ほど経った今でも、社会人としての自信がありません。今まで自分を変えるためや、もっと成長するために、周りの人が言っている(教えてくれる)ことや常識や一般論、そういうものに少しでも追いつこうと必死にやってきたつもりです。しかし、この本を読んで、自分はただそのようなものを自分の頭と心で解釈せず、あれもこれも、ただただそのまま断片的にやってきたのだと気付かされました。だから都度混乱する、その結果バランスが取りづらくなっていたのではないか。また、大人になるとありがちな「要するにこういとことでしょ」と物事の見方が妙に冷めてしまっている自分にも。。
自分の周りで起こっていること、これから起こるかもしれないことや過去までも、自分だけの"物語"として捉えればそこには幾らでも、もっと可能性があるんじゃないか、そして、物語は繋げていくことが出来るから自分の人生に一本の太い軸のようなものをつくれるんじゃないか…そんなことを思わせてくれる一冊でした。
また、物語としての可能性を熱く必死に探すのではなく、フラットに構えることで見えてくるものがある…河合隼雄さんの口調はそんなことにも気づかせてくれたり、温かみをもって本質を教えてくれる素晴らしいお方だと思います。残念ながらもう河合さんは亡くなっていますが、こんなところに、本という世界の中に自分のメンターと思えるような人が見つかって嬉しく思います。
「いろんな自己啓発本を読んできたけど、自分という人間の成長をなかなか実感できない方」にもおすすめできるかと思います。
83人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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