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リヴァイアサン 1 (岩波文庫 白 4-1)
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- ISBN-104003400410
- ISBN-13978-4003400418
- 出版社岩波書店
- 発売日1954/2/5
- 言語日本語
- 寸法10.6 x 1.7 x 14.8 cm
- 本の長さ398ページ
ご請求額:¥5,104
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店
- 発売日 : 1954/2/5
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 398ページ
- ISBN-10 : 4003400410
- ISBN-13 : 978-4003400418
- 商品の重量 : 200 g
- 寸法 : 10.6 x 1.7 x 14.8 cm
- 全4冊中1番目の本 : リヴァイアサン
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平和論者への最後通牒
2026年1月13日に日本でレビュー済み自称平和論者たちの多くは政治的にも経済的にも平等論者であることが多い。その理由は、権利にせよ経済にせよそれらが不平等であるという悲惨な現実を是正することにより平等な世界をつくれば人々は争うことを止め平和になるという前提を受け入れているからであろう。
しかし、この論理には決定的な誤謬が存在する。それは、現実の平和とは秩序の上に成り立っており、この秩序は不平等なパワーバランスを肯定することでしか成り立たないということである。なぜなら、権利の保護も財産の分配も平等な力関係では強制力が働かず、不平等な力関係による強制力の発生こそが平和を担保する決定的な条件だからである。この現実を痛烈なまでに示しているのがホッブズの『リヴァイアサン』である。
ホッブズの分析を読み解けば、人間には種族の個体差を大きく超えるほどの違いはない。どれだけ力が強い人でも多数の人間が一致団結すれば取り押さえられる。頭脳にしても体力にしても神と人間ほどの絶対的な差はない。どれも多勢に無勢であれば覆せるほどの相対的な差しかない。そして人々は自分の身を守るためには相手が同じような力を持った人間であることを前提にその行動を予測する。この場合、大した力の差がないのであれば先手必勝が最も合理的な戦術となる。やがて人々はこの戦術を誰であっても採用すると考え、潜在的に無秩序な闘争状態が現出する。
このようにしてホッブズはかの有名な「万人の万人に対する闘争状態」という鮮烈なレトリックで社会が無秩序に陥る原因を人間の平等性にあると示して見せた。この平等な権利、すなわち生存のための自然権を各々に認めている限り人々の争いは終わらない。ではホッブズが述べた解決策とは何か。答えはいたってシンプルである。人々に自然権を放棄させて一か所に集め、不平等な力関係を人為的な契約によってつくり出し、その執行を多数の合意によって行えばよい。つまり、強大な権力を一元化し、その権威を合意のみとする社会的な契約を全ての人間に結ばせればよい。
上記したホッブズの分析が正しいとすれば、完全な結果平等を最終目的とする政治と経済の格差是正論が平和という結果をもたらす可能性が極めて低いことになる。なぜなら、不平等な力による完全に平等な分配はまさに不平等を否定することで無秩序への回帰を招くからである。そして、現代の日本社会は平等を訴える「万人の万人に対する闘争状態」への扇動者で溢れかえっているが、彼らの平等のための戦いは、不平等な力関係がもたらす秩序によって自由と平和が保障されているからこそ可能なものとなっているという現実を知る必要がある。
このようにしてみるとすべてを均等にならすことで平和がもたらされるという論理には根本的な矛盾があることがよくわかる。人類史においては力の不平等とその正当性の証明こそが平和の創出のための前提条件であり、その不自然で人為的な平和こそが社会にある程度の秩序と権利、そして自由を与えてきたものであった。したがって、完全な平等性への回帰とは自然状態への回帰であり平和の破壊に他ならない。
平和論者たちの平等性ユートピア理論には残念ながら現実性がない。彼らにはホッブズのように透徹した知性の洞察がなく、そもそも自己矛盾を起こしていることにすら気づいてない。
こういった恥知らずの言説を見抜くためにホッブズの著作には大いに啓発された。その白眉ともいえる本書『リヴァイアサン』の分析には古びた記述もあるものの現代人必読の書と言ってよいと思う。ぜひ枕頭の書にしてほしい。
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人間の諸原則と生理
2020年12月4日に日本でレビュー済みこの本は政治哲学の分野で礎を成しているが、私はむしろ1巻前半にある人間の諸原則と生理の分析がこの本の骨子だと感じた
。
人付き合いに関するヘタなハウツー本を読むよりもこの本を読んだ方がよっぽどためになる。
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なるほど
2024年5月15日に日本でレビュー済み基礎根本
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第2巻につながる諸前提
2014年10月31日に日本でレビュー済みまず『リヴァイアサン』の構成について先に述べておくと、現代日本で(特に政治学の分野で)取り上げられることが最も多い、ホッブズの国家に関する議論は、第1巻ではまだほとんど展開されない。
第1巻の多くでは、それぞれの言葉の定義など議論の諸前提について述べられているのみだ。
第1巻の終わりで自然法について語られ、そして第2巻に入って主題が展開される。
その後第3巻以降でキリスト教との関係について語られる。
したがって、正直に言えば、この第1巻の内容はそれほど面白いものではない。
ホッブズの国家に関する主張をかいつまんで知りたい方は、第1巻は飛ばして第2巻だけ読むのでも良いだろう。
しかし、第2巻で述べられていることを細かく吟味していくには、彼が何を言わんとしているのかをよく検討する必要が生じる。
そのため、彼が用いる言葉の定義をよく踏まえておく必要があるのだ。
その意味では、第1巻では、第2巻の伏線が張られていると考えていい。
第1巻で淡々と進められていく議論が、第2巻に入り大きく広がっていく。
まるで、彼がずっと心の奥で抱えていた主張が、第2巻に入ってから一気に爆発するかのようだ。
その「爆発」を楽しみたい人には、まだ静けさ漂うこの第1巻の最初から順に読み込んでいくことをおすすめする。
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読み込む努力が必要な内容の濃い書籍です。
2022年8月11日に日本でレビュー済み基本的な事柄〔漢字やその意味〕が古くそれを解読することが必要です。決して面白い内容ではありませんが、自分の常識や考えを再確認することができる内容です。自分の自意識ご何処からきているか考えさせられる内容です。
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国家と暴力
2015年3月11日に日本でレビュー済み王権神授説を否定して社会契約説による国家の理論を樹立した、近代政治哲学の古典。
「万人の万人に対する戦い」という言葉が有名だが、戦争を例外状況ではなく根底的な状態と捉えるホッブズの思想は、ピエール・クラストルの政治人類学やドゥルーズ=ガタリの戦争機械論(『千のプラトー』、1980年)などのような「暴力史観」の先駆けとして読むことができる。ただ、自由で平等な個人が殺しあったり(ホッブズ)平和に共存したり(ルソー)している「自然状態」なるものは、社会契約説を成立させるために仮構された観念にすぎないので、そこに人間の本質のようなものを想定すべきではない。
本書は17世紀中頃のピューリタン革命の時期に絶対王政を擁護する文脈で書かれており、国家主権を絶対的かつ無制限なものとしていて極端に国家中心主義的である。強力な国家権力が戦争や内乱を抑止するというのがホッブズの考えだが、本書は単なる絶対王政の擁護ではなく、「万人の万人に対する戦い」の抑止はいかにして可能か、という問題についての根源的な考察を含んでいる。
近代の社会においては、市民の人権は国家の法によって守られているが、それは国家が組織的に暴力を独占し、法的強制力を持つことによって可能となっている。平和と安全は暴力装置によってこそ維持されるのだ。近代国家が地球上から消えてなくなったとしても、われわれは自衛のために暴力装置を必要とするだろう。
ホッブズは本書で旧約聖書を独自に解釈し、キリスト教の教会権力からの国家主権の独立を主張したが、ホッブズのこの思想は、後にスピノザによって継承されることになる。
スピノザは『神学・政治論』(1670年)で、ホッブズの影響下で旧約を批判的に解釈し、政教分離、哲学と神学の分離、自由主義国家の正当性と言論の自由を主張したが、ホッブズが本書で聖書を「神の言葉」扱いしているのに対して、スピノザは理神論の立場から聖書を古文書として扱っている。『神学・政治論』を読むと、スピノザがホッブズの唯物論哲学と宗教批判をいかに推し進めたかがうかがえて興味深い。
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【猿のごとく読み、人のごとく考える・その347・340冊目】
2018年2月14日に日本でレビュー済み・サノーさん一言コメント
「人間は、神が造りたもうた存在ではない。その宣言が、新しい世界を創造した。社会契約説の祖にして、その後の国家を定義した哲学者」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「人々が集団で生きるという矛盾を深く追求し、その思想から新しい社会を創造しました。神様にも王様にもお願いせずに、自分たちの摂理で、社会を築きましょう」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):タイトルからだと「ファンタジー小説」だと勘違いする人も多いかもな。
ウノーさん(以下ウ):荒ぶる海竜の名前ですものね。ちなみに「山よりも巨大な怪獣」である「ビヒモス(ベヒーモス)」という著作も、同じ哲学者です。
サ:社会契約説の祖にして、自然法を提唱し、社会における個々の権利と、その地うちの在り方を説いたのが「ホッブズ」だ。
ウ:教科書にも出てるから、名前は知っているという方は多いと思います。
サ:16世紀後半から17世紀、封建制度が根底から覆され、社会そのものの在り方が変わろうとしていた頃の人物だ。
ウ:国の王様が「俺は神様から王権をもらったわけ。だから、逆らうなんてとんでもない」と主張していたんですよね。
サ:「王権神授説」だな。現代の人から見れば「荒唐無稽」な権利論だが、キリスト教を軸として社会が成り立っていた時代だったのたがら、それほど不自然な主張ではない。
ウ:「信仰」という人々の「拠り所」と「教会」という「権威」が、長い歴史のなかで「権力」を構成していったのですから、主張したくなる気持ちはわかります。
サ:それに対し「人間が神による被造物であると考えなければならない根拠、神が国王に統治権を与えた根拠はない。むしろ権力の基礎は市民同士の合意であり、権力は合意の上で統治者に委託されるのが妥当」だと主張した。
ウ:まあ、乱暴なまとめですが、「神様は神様としてアリだけど、社会はそれとは無関係ですよね」と、様々な角度、様々な考察から説いたわけです。
サ:この社会契約説の背景には、常に「自然状態」という概念がある。
ウ:ジョンレノンの「イマジン」です。想像してごらん、国なんて存在してなかったなら・・・という仮説です。
サ:この仮説において「ルソー」との共通項が生まれる。
ウ:それが「国家の正当性の原理」というわけです。
サ:当時も今も、それは障害と困難を伴う主張となる。
ウ:そうですね。信仰は遺伝子レベルで、その存在を確立していますから。
サ:そこで、「その前提を( )に入れて、その前提をないもの」として、その架空のゼロ地点からの考察を展開した。
ウ:それによって、封建国家の「なにが」「どこが」矛盾していて、本来の自然界における在り方とはなにかを明確にすることが可能となったわけです。
サ:ホッブズの哲学を学ぶとき、知るのが「権利」と「権力」がもつ「毒」だ。
ウ:まさに伝説の魔物級です。その毒におかされないためにも、血清となる学びを得ましょう。
【了】
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経験主義哲学(ホッブス,ロック,ヒューム,バークリー)は、それぞれ 魅力を持ちます。
2019年5月8日に日本でレビュー済み経験主義哲学(ホッブス,ロック,ヒューム,バークリー)は、それぞれ 魅力を持ちます。
ホッブスの 乾いた機械論的人間観も魅力です。是非一読を。
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