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華厳の研究 (角川ソフィア文庫)
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今や世界的に知られるものの、永くタブー視されてきた春画。「単なる大乗仏教哲学ということでなしに、世界思想史上の一期を画するもの」。世界的な仏教学者である鈴木大拙がこう語り注目したもの、それが華厳の教えであった。『華厳経』で描かれる、煌びやかな光に包まれた天上の世界。その悟りの境地の本質とはなにか。我々はどうすればその地に辿り着くことができるのか。「東方哲学」の創始者が、その中心に据えた概念の一つ、「華厳」について自由闊達に論じる。
解説・安藤礼二
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2020/12/24
- 寸法10.7 x 1.3 x 14.9 cm
- ISBN-104044004536
- ISBN-13978-4044004538
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出版社より
商品の説明
著者について
●杉平 シズ智:1899年生まれ。大谷大学元英文学教授。1984年逝去。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA
- 発売日 : 2020/12/24
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 320ページ
- ISBN-10 : 4044004536
- ISBN-13 : 978-4044004538
- 商品の重量 : 1 g
- 寸法 : 10.7 x 1.3 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 302,875位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について

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日本からのトップレビュー
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華厳的宇宙の壮大さ
2026年3月3日に日本でレビュー済み本書は、華厳思想を単なる教理体系としてではなく、東アジア仏教精神の頂点として捉え直そうとする意欲的研究である。鈴木は華厳を、抽象的形而上学でも教学史的資料でもなく、「宇宙的生命の相即的構造」として提示する。とりわけ法界縁起・事事無礙の論理を、西洋哲学的カテゴリーと比較しつつ説明する筆致は、従来の宗学的解説とは異なり、存在論的深度を持つ。
華厳は世界を固定的実体の集合と見ない。あらゆる存在は相互に貫入し、重々無尽に映発する。鈴木はこの構造を単なる理論ではなく、宗教的直覚の表現と見る。ここに彼の禅理解との連続性がある。華厳は思弁の体系でありながら、最終的には体験へと回収される。
ただし本書は学術的厳密さよりも思想的提示力を優先する。文献学的精査よりも直観的把握に比重が置かれているため、厳密な教学研究を求める読者には物足りなさも残る。しかし、華厳を現代思想と接続し、その宇宙論的スケールを提示した功績は大きい。
華厳の壮麗な世界観を、哲学的宗教思想として読み直したい読者にとって、本書は今なお刺激的である。なお書誌情報、宗派を詳しく知りたい場合、角川ソフィア文庫『無限の世界 華厳』を勧める
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華厳の世界が広がる(でも要再読)
2026年3月7日に日本でレビュー済み法友のおすすめで読んでみた。
『華厳経』をダイジェストレベルで知りたかったのだが、前半は禅のアプローチでどう『華厳経』に接続するかの話で真宗の自分は本当に読んだだけで理解はできていない。
後半に『華厳経』の内容についての話になる。さすがの鈴木大拙師の解説に仏教的深さを感じておおおおとなる。
これやっぱり原典の六十華厳とか八十華厳とか読むことは自分にはできなさそうなので、あといくつか現代語訳(ダイジェスト)を読み、またこの本に戻って来てみるのがいいかと思う。
華厳の世界はミクロとマクロが交錯し、一つであり一つでない、ダイナミックさがすばらしい。仏教の奥行きというのはこういう所にあるのだろうな。それもまた自分が感じる身体性につながっていると思う。
禅をやっているひとであれば、前半からかなり面白く読めると思う。禅のところが読みにくいと思ったら、禅の公案が並んでいるところを飛ばして後半に行ったらいい。
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思ったよりも良書です
2024年1月7日に日本でレビュー済みこの、鈴木大摂先生の華厳の研究は、以外と奥の深い知識を提供しています。
確かに華厳経は、印度心性が打ち立てた記念碑です。
確かにその通りです。
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いつもの禅の著作と比べると違うかも〜
2025年6月4日に日本でレビュー済み申し訳ないがあまり頭に入ってこない
鈴木大拙さんが禅以外にも書かれていたのに驚き購入
しかし、学問的というか抽象的な描写が多く、禅の著作のような思いっきりの良さが感じられませんでした。
もちろん、これに関しては私の知識不足や理解力不足もあるのですが、鈴木大拙さんのアカデミックなスタイルが禅とうまくマッチしていたような気がします。
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毘盧舎那荘厳蔵楼閣
2020年12月26日に日本でレビュー済み本書では主に「入法界品」を取り上げているが、その中でも「毘盧舎那荘厳蔵楼閣」内部の描写は圧巻である。
この大楼閣は法界そのものであり、全宇宙をまるごとすっぽり収容しても、なお余りある広大無辺の世界である。
この世界には、当然我々の住む人間界もある。
そして、楼閣は法界に満ち、ひとつひとつの楼閣は他の無数の楼閣と融合して、なんら矛盾なく妨げられることなく共在しており、
一切の菩薩の一切の菩薩行が光り輝く美しい荘厳と共に観察できる世界でもある。
この弥勒法界における菩薩行の描写は極めて重要な箇所であり、ここにおいて若き求道者、善財童子はあらゆる世界のあらゆる事象及びその菩薩行の真髄を目撃する。
これは、あまりにも幻想的であるいは
人は「単なる空想の産物」と片づけるかも知れない。
しかし、これは大乗仏教徒にとってはまさに真実の世界であり、大乗的狂熱を体験した事のある人にとっては「真実の世界」である。
法界はあまりに広大無辺の世界である。
この世界こそ我々大乗仏教の徒が一度は目撃せねばならない光り輝く世界である。
善財童子や入法界品の本格的な翻訳書は今のところ「さとりへの遍歴」があるので、
より詳しい内容は、そちらをも参照なさると良いでしょう。
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毒にも薬にもなる大拙ワールドとの相即相入
2022年4月29日に日本でレビュー済みこの本とは、対話の相手とみなして読むこともできる。毒とするか薬とするか、読み手次第ということだろう。
この本は、かつて司馬遼太郎が、梅原猛との対談の中で、『禅宗に多少関係のある友人の作家に禅をやって悟っているの十万人に一人ぐらいじゃないかと聞いてみたら、いやそれより少ないんじゃないかといっていました』と述べ、『禅というものは、きわめて毒性の強い、天才のための道だ』と断じていたのを想起させる。
鈴木大拙は著書のなかで、霊的経験、直観という言葉を多用する。しかし、これらの言葉は極めて理解しにくい。個々人の直観をみれば、深浅それぞれであり、仏陀や鈴木大拙と同じというわけにはなかなかいかないだろうし、The直観・The悟りがあると錯覚し、それを追えば、司馬遼太郎がいう強烈な毒性にまみれることになろう。禅は本来、無所得無所悟、只管打坐。誰にとっても安楽の法門であり、もっと平易なものだろうと思うのだが。
鈴木大拙がいうような深い仏教的体験なければ、空観や華厳がさっぱりわからないというわけではないだろう。形而上学的推論によっても、そこから有意義なインプリケーションは得られるのではないだろうか。
少なくとも空観の元祖竜樹は極めて論理的だし、ゴータマ仏陀が諸法無我というコペルニクス的転回を成しえたのも6年におよぶ野外ヒッピー生活中の思索につぐ思索からだったのではなかったか。
鈴木大拙は大乗経典を霊的経験の直叙と述べているが、大乗仏教が起こった当時のインド西北は、アケメネス朝ペルシャ、アレクサンドロスの東征、大月氏などの異民族の侵入による略奪・殺戮・圧制など混乱につぐ混乱の悪世の最中にあり、ギリシャ思想などの影響も受け、より現実生活に根差した慈悲、利他の考えに共感する大衆運動が起こり広がったのではなかったか。
以上のように、この本の著者と対話している気分で自己の仏教観の整理に役立つ本である。
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前著作「大乗仏教概論」に十分に満足しないで大拙は本書を書いた。今日読んでも読み応えがある。
2023年4月1日に日本でレビュー済み察するに著者は、仏教を観念的に捉えてはならぬと考えたのだろう。cittaの漢訳では「正覚心をおこす」となるが、原意は「心を正覚に志向せしむ」である。cittaにはdesire, aspirationの意が含まれる。「願い」が含まれるから、知性だけでなく、情や行動にまで影響する。現代人が知識として仏教を捉えたら、「社会的精神」としての大乗仏教は生きない。阿頼耶識が無意識のうちに衆生に見えていなくても存在する。華厳でいう毘ルビ遮那楼閣に入ってみなければ、菩薩としての「衆生を救う」という正覚は本当の願いにならないというのである。衆生は貪・怒り・痴に陥りやすい。一旦華厳の楼閣に入ると、「上を向いて歩く」ように正覚への願いに向かい、衆生を救うことへと回向する。廬山庵人
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説明のとおりでした。
2023年9月22日に日本でレビュー済み説明のとおりでした。問題ありませんでした。
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