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新映画論 ポストシネマ
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- 言語日本語
- 出版社株式会社ゲンロン
- 発売日2022/2/7
- 寸法2.8 x 12.8 x 18.8 cm
- ISBN-104907188447
- ISBN-13978-4907188443
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出版社より
片渕須直氏、想田和弘氏 推薦! 現代思想と映画論の融合がここに。
人文科学の知見のもとで、200を超える作品に言及、2020年代の映像文化と社会の姿を描き出す! ゲンロン叢書メディアスタディーズ第3弾刊行!
Netflix、TikTok、YouTube、Zoom……あらゆる動画がフラットに流通するようになった現代に、映像はどう変化し、そして人間をどのように変化させるのか。実写とアニメ、現実とVR、リアルとフェイク、ヒトとモノ、視覚と触覚が混ざりあう時代に、まったく新しい「映画以後の映画」の美学を大胆に切り拓く。『新記号論』、『新写真論』のゲンロン叢書がおくる、メディア・スタディーズ第3弾。
想田和弘(映画作家)
著者の正体は、本書に登場する「半・野良猫」かも。
好奇心に導かれ、様々な領域を軽々と越境し、
自由闊達に論じた映画論だ。
片渕須直(アニメーション映画監督)
すずさんは「空を飛ばない少女」、上昇に限界がある。
そんな彼女にとっての「下降」の意味を語る本書。
そうだ、りんさんは桜の木から「下降」して
消えていったのだった。
目次
はじめに――新たな映画の旅にむけて
第1部 変容する映画― カメラアイ・リアリティ・受容
第1章 カメラアイの変容――多視点的転回
第2章 リアリティの変容――ドキュメンタリー的なもののゆくえ
第3章 受容の変容――平面・クロースアップ・リズム
第2部 絶滅に向かう映画――映画のポストヒューマン的転回
第4章 オブジェクト指向のイメージ文化――ヒト=観客なき世界
第5章 映画の多自然主義――ヒト=観客とモノ
第6章 「映画以後」の慣習と信仰――ポストシネフィリーの可能性
第3部 新たな平面へ――幽霊化するイメージ環境
第7章 アニメーション的平面――「空洞化」するリアリティ
第8章 インターフェイス的平面――「 表象 スクリーン 」から遠く離れて
第9章 準―客体たちの平面――インターフェイスとイメージの幽霊性
おわりに――ポストシネマのアナクロニズム
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著者より、読者のみなさんへ
本書は、2010 年代、そしてまさにコロナ禍の渦中にある 2020 年代の現在にいたる、映画と映像文化をめぐるわたしの考えをまとめたものです。この 10 年あまりの時期、映画をめぐる状況は大きく変わっていきました。「映画」をめぐる定義そのものが激しく揺らいでいるといってもいいでしょう。
しかし一方で、そうした状況のなかでも、──いや、そうした状況だからこそ、いま、すばらしく刺激的な作品が世界中で数多く生まれています。いま、映画はどうなっているのか? どのように社会や文化、ほかの表現や思想の世界と切り結んでいるのか? そして 、これから映画はどうなっていくのか? こうした映画から投げかけられている大きな問いに対して、現在の映画批評はどこまで答えることができているでしょうか。
本書は、その問いに真正面から答えようとした本です。
「映画の終わり」なるフレーズが唱えられてから久しい。実際、21 世紀にはゲームや動画配信サイト、アプリ、 VR など、新たな映像メディアが日常の中心を占めるようになっています。
それでもなお、新しい「映画」もまた、続々と生まれ続けている。だとすれば、映画批評もまた、もっと自由であっていいのではないか。そして、これまでになく大きなことが語れるのではないでしょうか。
従来の映画批評の読者だけではなく、ぜひさまざまなかたに読んでもらいたいと思っています。
商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 株式会社ゲンロン
- 発売日 : 2022/2/7
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4907188447
- ISBN-13 : 978-4907188443
- 商品の重量 : 440 g
- 寸法 : 2.8 x 12.8 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 748,497位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 映画論・映像論 - 398位
- カスタマーレビュー:
著者について

批評家・映画史研究者。跡見学園女子大学文学部現代文化表現学科准教授。専攻は日本映画史・映像文化論・メディア論。1982年生まれ。2005年に文芸評論家デビュー。以後、映画評論、映像メディア論を中心に、文芸評論、ミステリ評論、アニメ評論などの分野で活動を展開。著作に『イメージの進行形──ソーシャル時代の映画と映像文化』(人文書院、2012年)、『明るい映画、暗い映画──21世紀のスクリーン革命映画・アニメ批評2015-2021』(blueprint、2021年)、『新映画論──ポストシネマ』(ゲンロン、2022年)、『謎解きはどこにある──現代日本ミステリの思想』(南雲堂、2023年)。編著に『社会は存在しない──セカイ系文化論』(「限界小説研究会」名義、南雲堂、2009年)、『ビジュアル・コミュニケーション──動画時代の文化批評』(「限界研」名義、南雲堂、2015年)。共著に『川島雄三は二度生まれる』(水声社、2018年)、『吉田健一ふたたび』(冨山房インターナショナル、2019年)、『本格ミステリの本流』(南雲堂、2020年)など多数。

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カスタマーレビュー
日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
類書がない、包括的新映画論。ただし難解。
2024年10月26日に日本でレビュー済み1. 新写真論がよかったのでこちらを購入。2年前に購入したがイメージが膨らまず放置。近年house of cardsの冒頭の早回しの美しい都市の画像、boschのイントロの上下対象の印象的な画面などをみて、デジタル化による変化をとらえ返したいと思い、再読を開始した。
2. クリストファー・ノーラン氏の映画群、パルプフィクション、ブレードランナーなどを見て、さらに著者の講演を聞き、徐々に理解が深まってきた。が、全般的に内容が豊富で難解、多面的。だが思索刺激的。映画を見るときに内容そのもの以外を認識するきっかけとなる。
3. 今の映画や過去の映画を現在の映像多宇宙のなかでとらえなおし、さらに哲学などの認識論からも考察する。
4. ポストシネマの特徴 たとえば、以下を認識。
① 複数のストーリーの交錯 例 パルプフィクション、ダンケルク。
② 自己言及性 映画が映画であることを意識させる要素を含む。 例 NHK「とうちゃこ」 で 撮影部隊全体を写す。Trueman show。
③ ジャンルの融合。映画のなかにスマホ画面や監視カメラ画像が前面に出てくる。 例 Homeland.
④ 時間と空間の断片化と入れ替え 順行と逆行 例 メメント、インターステラー、テネット、ダンケルク。インセプション。
⑤ リアルとバーチャルの融合、往復。実写とアニメとCGの境界の曖昧化。 例 多数。
⑦ 2次元画像の2.5次元化。視聴者参加型。 スクリーンからスマホ・PC画面へ。
⑧ カメラの位置、視点(カメラアイ)の多数化。受信・再生装置の多数化、普遍化。GoPro drone virtual camera system 。例 zero gravity.
⑧ デジタル画像は編集段階で自由にその速度を変えられる。 例 急速な可変的ズームイン。パン。
5. これらを味わうのはかつての映画を味わうのとは異なり頭の中でばらばらの断片、時間、空間を組み立てる作業が必要。例 メメント
6. 哲学的には 多自然主義、マルチバース。オブジェクト指向。
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本編+メイキング編=ポストシネマ
2022年4月16日に日本でレビュー済み視聴者は2時間、作品に集中することができなくなった。制作過程を組み込んだ作品でないと、短時間でも鑑賞できない。世界がネタと化したと言ってもよい。世界からフレームが消えたのだ。換喩の永久運連鎖。
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いま映画は決定的に変容しつつあるのか、「ポストシネマ」というキーワードで読み解く
2022年2月21日に日本でレビュー済み2010年代以降の作品を中心に、そこに現れる「ポストシネマ」的な徴候を読み取り、分析的なアプローチで「新しい映画」を指し示す本書。体系的に新しい映画論を打ち立て論述するわけではなく、むしろ個別の作品や関連する作品に共通の傾向を見いだし、飛躍や強引さを厭わず「ポストシネマ」のキーワードで串刺しにしていく内容だ。その意味で本書は、新「映画論」ではなく、「新映画」論である。現代の映画と映画を巡る言説の変容をキーワード化してまとめ、いま必要な見取り図を与えてくれる格好の手引きと言えると思う。一方で「こういうタイプの映画が増えている」という言及以上の地平を切り拓けたかというと疑問である。が、それはあまりに多くを望みすぎかもしれない。
個人的に印象深い点。本書を読むのと並行して試写で観たレオス・カラックス『アネット』とのいくつもの符号はまさに予言的で、『アネット』もまた「ポストシネマ」を眼差している証ではないか(それに比べると『ウエスト・サイド・ストーリー(S・スピルバーグ)』は音楽という同じ「ポストシネマ」的な符号がありながら極度に「シネマ」的である)と少なからず興奮した。
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