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アウシュヴィッツの図書係
購入オプションとあわせ買い
1944年、アウシュヴィッツ強制収容所内には、国際監視団の視察をごまかすためにつくられた学校が存在した。そこには8冊だけの秘密の“図書館"がある。
図書係に任命されたのは、14歳のチェコ人の少女ディタ。その仕事は、本の所持を禁じられているなか、ナチスに見つからないよう日々隠し持つという危険なものだが、
ディタは嬉しかった。
彼女にとって、本は「バケーションに出かけるもの」だから。ナチスの脅威、飢え、絶望にさらされながらも、ディタは屈しない。
本を愛する少女の生きる強さ、彼女をめぐるユダヤ人の人々の生き様を、モデルとなった実在の人物へのインタビューと取材から描いた、事実に基づく物語。
著者略歴:アントニオ・G・イトゥルベ1967年スペインのサラゴサ生まれ。文化ジャーナリズムに携わって20年になる。日刊紙「エル・ペリオディコ」のテレビガイドのコーディネーター、映画雑誌の編集者などをつとめる。
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2016/7/5
- ISBN-104087734870
- ISBN-13978-4087734874
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登録情報
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- 本の長さ : 448ページ
- ISBN-10 : 4087734870
- ISBN-13 : 978-4087734874
- 商品の重量 : 420 g
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 86,851位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- スペイン文学 - 15位
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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<レビュー 「アウシュヴィッツの図書係」を読んで>
日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
力強い作品
2020年1月4日に日本でレビュー済み多くの魂が収められた、心に刺さる作品です。
読み応えのある長編ですが、文章がとても読みやすく、作家と翻訳者の力量を感じます。
ディタと同じ歳のアンネ・フランクの運命も、
収容所生活の中で一瞬 交差します。
本の力に共感すると同時に、ホロコーストを改めて想起します。
毎日を大切に生きよう、と思えました。
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「学ぶ」ことの切実さと尊さと。
2025年9月7日に日本でレビュー済みアウシュヴィッツに子どもたちが暮らすエリアがあり、子どもたちが命をかけて本を守り、学んでいたことを知り、学ぶことの尊さを想いました。
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人間を救うのは役割と逃げ場なのかもしれない。
2021年3月22日に日本でレビュー済み小川洋子さんがラジオで紹介していたのを聴いて読んでみた。アウシュビッツ=ビルケナウ収容所での実話に基づいた小説。著者は主人公の「図書係」のモデルになった女性に偶然出会った。アウシュビッツの家族収容所のことを書いた小説『塗られた壁』を著者がネットで探し当てて購入する際のやりとりのなかで、メールを返信してきた女性がその本を書いた作家の妻であり、収容所の生き残りだった。彼女の案内でテレジーン・ゲットーを訪れ、彼女の口からその時代何があったのかを聞いてこの本が書かれた。小説というかたちではあるがその描写は頭のなかで想像したものではなく体験者の記憶をかなり忠実に再現したものである。
アウシュビッツに赤十字の目をごまかかす広報目的の家族収容所と子供たちのための31号棟があった。何年か前にアウシュビッツを訪ねたとき、子供だけが集められた棟を見た記憶があるが、あれがそうだったのだろうか。家畜小屋のような長屋に粗末なベッドが並んでいた。ガス室の跡や銃殺に使われた壁、事務棟として使われていたレンガ造りの建物も見た。ツアーに参加したのは秋晴れの一日で、広いキャンプ場のような場所をEU諸国から訪れた多くの学生や子供たちにまじって歩いていると、目の前の長閑な光景と人類の汚点ともいうべき史実があまりに乖離していて落ち着かない気持ちになったことを覚えている。
「絶滅収容所」に連れていかれた人々の、家畜にも劣るような極悪な環境の下、人としての尊厳を奪われ尽くし、明日殺されるのは自分かもしれないという恐怖のなかで毎日を過ごしていた様子がここには克明に描かれている。「移送」という名の命の選別。命令は突然やってきて、噂が飛びかい、考える暇も与えられず、家族や友人と引き裂かれ、殺された者は生き残った者の手でゴミのように捨てられる。本書を読みすすむにつれてこうした地獄のような場面の息が詰まるような描写が増えていく。人間を生きたまま解剖するという「死の天使」メンゲレに目をつけられているのではないか。「移送」で殺される側の列に並ばされるのではないか。31号棟の発案者にして守り神、エディタに図書係の仕事をくれたヒルシュはじつは裏切り者ではないのか。絶え間ない恐怖をさらに耐え難いものにするのが、他人の悲しみにウジ虫のようにたかってくる者たちもいるという現実だ。
読むのがつらい本だが、主人公エディタが幸せだった子供時代に読んだ本の回想や、図書係として管理している数少ない本の内容などがところどこにはさまれ、その部分を読んでいるときどこか少しだけほっとしている自分がいる。明日、いや今日かもしれない、どこからやってくるかもわからない「選別」の恐怖のなか、正気を保ち続けるためにはどうしたらいいのか。そんな極限状態では希望をもってはいけないという説もある。それがかなわなかったときのダメージが大きいからだ。この物語から感じたのは「使命感(役割ともいえる)と「逃避できる場所(脳内に)」をもつこと、これが精神の最後の砦ではないかということ。ただそれも一直線に事態が悪化していくなかでは意味を失っていく。
家族収容所は赤十字から派遣される監視団の目をごまかすためにつくられたが彼らが別の収容所にいったとわかるやいなや閉鎖が決まった。エディタたちは移送されることとなる。移送は多くの人にとってそのまま死を意味し、残った者にとっても死に近づくことを意味する。気丈に生き抜いてきた主人公もこのときに至っては神様を冒涜するような言葉を口にする。友人に「地獄に落ちるわ」と戒められるとこう言い放った「何言ってるのよ、マルギット。私たち、もう地獄にいるじゃない」。エディタはテレジーンからアウシュビッツ=ビルケナウへ、そこからベルゲン=ベルゼンへと移送されたのち生き延び、結婚し、家族を持ち、夫とともにアウシュビッツの語り部となった。人間は際限なく他者に残酷になれるが、どんな逆境からでも立ち直る強さももっている。この振れ幅を試すような出来事は繰り返してはならない。
小説というかたちをとることによって、主人公エディタとその家族だけでなく、収容所のさまざまな人々の声が重なって聞こえてくる。それは人間の聖性と獣性がいりまじった不気味な旋律である。
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毎日ちょっとづつ読みたい人には最適
2023年2月21日に日本でレビュー済み区切りが細かいので、毎日30分とか1時間読書の習慣がある人にはいいと思います。
内容はアウシュヴィッツ強制収容所の話なので確かに残酷ですが、全体的に物語風なのでマイルドになってます。
3人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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本のもつ力、人間の尊厳について考えたい誰かへ
2019年5月30日に日本でレビュー済み"『これが君の図書館だよ。ささやかだけどね』彼女の反応をそっと見ながらヒルシュが言った。図書館と言えるほどのものではなかった。本は八冊しかなく、ずいぶん傷んだものもある。でも本は本はだった"アウシュビッツに存在した図書館の話を描く本書は人の尊厳について考えさせてくれる。
個人的には刑務所図書館について調べている中で本書と出会ったのですが。【アンネの日記】や【夜と霧】とはまた違った視点、強制収容所に囚人たちによってひっそりと作られた"学校"、そこにあった8冊だけの秘密の"図書館"を舞台に、図書係として奮闘する実在の少女ディタ、そして重圧に苦しみながらリーダーとして振る舞うヒルシュの姿を軸に、ジャーナリストである著者が、膨大な関連資料を背景に、それでも描けない部分を【真摯なフィクション】で補っていて、本の与えてくれる【希望としての生きる力】を感じることができました。
また、本書では前述の2人とは別に、様々な人物たちが登場し、SSとユダヤ人少女の恋愛、脱獄計画の実施と目まぐるしく場面転換しながら、さながら群像劇の様に小さな物語が展開していくのですが【強制収容所の残虐さ、悲惨さ】の中でも、それぞれに【生き延びる為に葛藤する】姿が息遣いすら感じるかの様に細かく描写されていて印象に残りました。
最後に著者の後書きから抜粋。
"もしも美しいものを見ても感動しないなら、もしも目を閉じて想像力を働かせないなら、もしも疑問や好奇心を持たず、自分がいかに無知であるかに思いが及ばないなら、男にしろ女にしろ、それは人間でなく、単なる動物にすぎない"
人は【パン(とサーカス)のみに生きるべからず】個人的な意見で恐縮ですが、国内では貧困や格差で不満がたまる中、まるで【目を背けさせるかの様に】オリンピックや万博を盛り上げる記事が喧伝されている様にも感じられる今だからこそ。警鐘を鳴らす意味でも多くの人に本書を手にとってもらいたいと思いました。
本のもつ力、人間の尊厳について考えたい誰かに、また強制収容所について、残虐さや悲惨さとはまた別の視点から考えたい誰かにオススメ。
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とても良い状態でした。
2024年1月3日に日本でレビュー済みとても良い状態の本でうれしかったです。商品の到着も早くありがたかったです。
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事実に向き合えるか
2023年12月23日に日本でレビュー済み正面から事実に向き合って下さい。感じるものが必ずあります。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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極限状況での尊厳
2018年12月26日に日本でレビュー済みアウシュヴィッツの緊迫した日常と恐怖が説得力をもって迫ってきました。主人公が極限状態で自分の尊厳を守る姿勢が心に残りました。一読の価値ありです。
6人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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