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言語と呪術 (井筒俊彦英文著作翻訳コレクション)
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言語は、世界を秩序づける力とともに世界を根底から覆してしまう力を持っている。
若き井筒俊彦が、考古学、人類学、言語学、宗教学、心理学、詩学の成果を消化吸収し、大胆に提示した「意味」の始原。
いまだ知られていない井筒哲学の起源にして、その後の展開のすべてを萌芽状態のままに孕んだ〈言語学原論〉、待望の刊行。
伝説の講義「言語学概論」が甦る!
安藤礼二による解説「井筒俊彦の隠された起源」。
【目次】
まえがき
第一章 呪術(マジック)と論理(ロジック)のあいだ――予備的考察
第二章 神話的な観点からみた言語
第三章 聖なる気息
第四章 近代文明のさなかの言語呪術
第五章 「意味」という根源的な呪術
第六章 内包の実体化
第七章 言葉のもつ喚起力
第八章 構造的な喚起
第九章 自発的な儀礼と言語の起源
第十章 呪術の環(サークル)のなかの言語
第十一章 高められた言語
解説「井筒俊彦の隠された起源」(安藤礼二)
訳者あとがき(小野純一)
主要参考文献
人名・著者名索引
事項索引
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社慶應義塾大学出版会
- 発売日2018/9/6
- 寸法15.5 x 2.3 x 21.7 cm
- ISBN-104766424573
- ISBN-13978-4766424577
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出版社より
商品の説明
著者について
井筒 俊彦(いづつ としひこ)
1914年、東京都生まれ。1949年、慶應義塾大学文学部で講義「言語学概論」を開始、他にもギリシャ語、ギリシャ哲学、ロシア文学などの授業を担当した。『アラビア思想史』『神秘哲学』や『コーラン』の翻訳、英文処女著作Language and Magic などを発表。
1959年から海外に拠点を移しマギル大学やイラン王立哲学アカデミーで研究に従事、エラノス会議などで精力的に講演活動も行った。この時期は英文で研究書の執筆に専念し、God and Man in the Koran, The Concept of Belief in Islamic Theology, Sufism and Taoism などを刊行。
1979年、日本に帰国してからは、日本語による著作や論文の執筆に勤しみ、『イスラーム文化』『意識と本質』などの代表作を発表した。93年、死去。『井筒俊彦全集』(全12巻、別巻1、2013年-2016年)。
【監訳者】
安藤 礼二(あんどう れいじ)
文芸評論。多摩美術大学美術学部教授。
【訳者】
小野 純一(おの じゅんいち)
イスラーム思想・哲学。専修大学非常勤講師。
登録情報
- 出版社 : 慶應義塾大学出版会
- 発売日 : 2018/9/6
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 272ページ
- ISBN-10 : 4766424573
- ISBN-13 : 978-4766424577
- 商品の重量 : 440 g
- 寸法 : 15.5 x 2.3 x 21.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 123,454位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 哲学・思想 (本) - 4,001位
- カスタマーレビュー:
著者について

1914年東京・四ツ谷生まれ。
1937年慶應義塾大学英語英文学科卒業、同大学文学部助手。
1941年『アラビア思想史』、49年『神秘哲学』。
1959年から2年間にわたって中近東・欧米でイラスーム研究に従事。
1961年マギル大学客員教授、69年同大学イスラーム学研究所テヘラン支部教授、75年イラン王立研究所教授。
1979年イラン革命激化のためテヘランから日本に帰国。『意識と本質』(1980-82年)、『意味の深みへ』(1985年)、『コスモスとアンチコスモス』(1989年)、『超越のことば』(1991年)、絶筆『意識の形而上学』(1993年)など代表著作を発表。
1993年北鎌倉の自宅にて逝去(78歳)。
カスタマーレビュー
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日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
言語は、論理であるとともに呪術である。
2026年8月19日に日本でレビュー済み言語は、世界を秩序づける力とともに世界を根底から覆してしまう力を持っている。若き言語学者・井筒俊彦が、考古学、人類学、言語学、宗教学、心理学、詩学の成果を消化吸収し、大胆に提示した「意味」の始原。いまだ知られていない井筒哲学の起源にして、その後の展開のすべてを萌芽状態のままに孕んだ〈言語学原論〉、待望の刊行!
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動物たちは自ら名乗ったのではない
2026年3月16日に日本でレビュー済み1956年に慶應義塾大学・語学研究所から刊行した初めての英文著作“Language and Magic ; Studies in the Magical Function of Speech”の全訳。『アラビア思想史』『意識の形而上学』を読んで以来、私にとって言葉の不思議さを考えるうえで、もっとも信頼できる著作者でした。
単に記号や伝達手段としてではなく、武器・願いをかなえる手段としての言葉は、呪術や魔術の前提となるもので、詩や聖なるものにもむすびつく。そんなことを考えさせられました。知らない学者の名前がたくさん出てきますが、読み進む障害にはならないと思います。
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難解だが素晴らしい世界観
2025年12月22日に日本でレビュー済み難解な本ではありますが、どの文章もかっこよくて、世界観に引き込まれました。
時間かけて読み込みます。
有難う御座いました。
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万学
2024年11月19日に日本でレビュー済み考古学、人類学、言語学、宗教学、心理学、詩学・・・すべてのエッセンスが融解している万学。
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哲学者の語りの可能性へ/から
2019年1月13日に日本でレビュー済み言語と呪術の密接な関係を体系的に研究することで
言語の呪術的な力を明らかにした
井筒俊彦の英語論文の翻訳です
監訳者の安藤礼二氏の詳細な解説と
訳者の小野純一氏の呪術の実践(雅歌)のようなあとがきも読みごたえあります
本書での井筒の主張は
「聖俗の領野は、『自発的』な呪術とでも呼ぶべき中間的な位相を介して互いに結び合っている」(11頁)
というものです
本書を通じてのキーワードは「自発的な呪術」と「中間的な位相」です
井筒は戦略として、思考の伝達という合理主義的な言語観(論理)から距離をとります
というのも、自発的な呪術は、抗いがたい感情や執拗な欲求に対する人の自発的で本性的な反応に基づいているゆえ
論理に基づいて分析すること、つまり事実の客観的で中立的な叙述では、呪術を語るにはあまりに頼りない(21頁)と考えるからです
本書の井筒の歩みは
気息のもつ聖性を指摘し(第三章)
言語呪術の階層から、暗示作用としての「内包」を概念化しつつ構造分析し(第五・六・七・八章)
考察全体を振り返りつつ、詩人(預言者)の語りの呪術性を提示するというものです(第九・十・十一章)
井筒の議論は社会学や文化人類学、言語学、魔術、イスラーム思想、哲学、精神分析などを存分に横断し
最終的には哲学者の語りの可能性(詩的、預言的)にも接続すると考えます
現代は分析哲学による言語(論理)分析が主流です
このような偏った現代という時代にあって
そして偏った価値観で(無自覚的に)生きている現代人という人間にとって
この井筒論文が日本語に翻訳された意義はとても大きいでしょう
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「求む!井筒哲学の解説書」
2018年12月20日に日本でレビュー済み言語はどうやら人間の求愛の日々のなか「屋根の上で夜ごと歌われる猫の愛の唄と、小夜啼鳥の美しい旋律の愛の歌とのあいだの何か」として生まれたという(187頁)
私は言語論をよく知らないので研究者の方たちが重視しないものに目が向いているかもしれません。
磨かれた文章で2度3度と読み返してしまうことばがあちこちにあります。
注が必要な情報を簡潔に出してくれています。
はじめは難しい気もしましたが安藤礼二さんの井筒解説を読むと「そうか、そういうことか!」と分かってきます。
もう一度はじめから読み直したらもっと分かると言う気にさせてくれます
それでも待たれるのは井筒俊彦さんの言語哲学をもっと一般の人に向けて説明してくれる解説書ですね!
繰り返し読む価値がある本、丁寧で良い仕事をされた本、両方から考えて星五つをつけさせていただきました。
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