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ジャック・ラカン 精神分析の四基本概念(下) (岩波文庫 青 N 603-2)
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- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2020/10/16
- 寸法10.5 x 1.6 x 14.8 cm
- ISBN-104003860179
- ISBN-13978-4003860175
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店
- 発売日 : 2020/10/16
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 384ページ
- ISBN-10 : 4003860179
- ISBN-13 : 978-4003860175
- 商品の重量 : 200 g
- 寸法 : 10.5 x 1.6 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 71,213位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 岩波文庫 - 440位
- 実用・暮らし・スポーツ - 2,226位
- 哲学・思想 (本) - 2,473位
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カスタマーレビュー
日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
ラカンの講義は、数多のラカン入門書よりも分かりやすい!
2021年2月21日に日本でレビュー済み上巻のレビーからの続き
<対象a>
「欲動の対象は穴の現前、空隙の現前にすぎません。我々はこの対象の審級を失われた対象「a」という形でしか知ることはできません。」「永遠に欠如しているこの対象の周りを巡るほかはないからです。」(XⅣ)
「あらゆる性的欲動がもたらすものは死であるという意味で、もろもろの性的欲動は意味内容の水準では無意識の中でお互いに繋がっているということです。それはシニフィアンとしての死である」
「対象aの機能によって主体は分離され、存在の揺れへの束縛、あるいは疎外の本質をなしている意味への束縛から解き放たれます。」「主体の確証を、主体を支えることのできる汚物との出会い、つまりその現前が必要不可欠であるといっても不当ではない小文字の「a」との出会いに基礎づける、と言うことにしましょう。」(XⅨ)
「転移の操作や取り扱いは次の二点の間に距離をとる仕方で進めなければならない、ということです。その点の一つは、そこから主体が自分を愛すべきものとして見る点です。そしてもう一つの点は、主体が自分を対象「a」によって欠如として生起させられるのを見る点であり、主体を創設する分割によって構成される裂け目を「a」が塞ぎにやってくる点です。」
「対象aは、ちょうど、シニフィアンの喉につかえた飲み込めない対象のようなものとして現れます。まさにこの欠如の点にこそ、主体は自分自身をそれとして認めなければなりません」
<現実界>
「幻想の次元が機能するのは現実界との関係においてである」「現実界が幻想を支え、幻想が現実界を保護する」
反復について論じる箇所では、ラカンはこう述べている。「現実界とは、つねに同じ場所へ戻ってくるものです。この同じ場所で、思惟するかぎりでの主体、「思惟するもの」は現実界に出合い損ねるのです。」(Ⅳ)
「精神分析の始まりにおいて現実界が、主体の中の「同化できないもの」という形で、つまり主体のその後を決定し、主体に一見偶発的な起源を与える外傷という形で現れたことは注目すべきことではないでしょうか」
「現実界、これは夢の彼岸にこそ、つまり夢が包み込み、覆い、我々から隠しているもの、そしてその代理物しかない表象欠如の背後にこそ探すべきものです。我々の活動を他のすべのもの以上に支配しているのは現実界である」(Ⅴ)
<象徴界>
象徴的という仕方によらないかぎり、「姿としても」「不在としても」何一つとして捉えられることも、破壊されることも、燃え尽きることもありえないということである。(Ⅳ)
自分が読んでみて、気になったところをまとめてみようとしたが、ラカンの論述を自分の観点から論じてしまうと、やはり臨床をなおざりにしたものになってしまい、またどこを出発点にして何を結論とするかを決められないため、キイワードを書き出すだけになってしまったが、入門書ではラカンの表現がその評者によって言い換えられてしまっていて、かえって抽象化してしまっている点が否めない。その意味からも、やはりラカン本人の書いたものに当たってみるのは、非常に有意義であるだろう。なお、この「精神分析の四基本概念」を要約したものとしては、ちくま学芸文庫の「ラカン入門」向井雅明著の第六章が分りやすい。
このラカンが書いた「精神分析の四基本概念」が分かり難ければ、「ラカン入門」と何度も往復しながら読んでみるのも良いかもしれない。
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最良のラカン入門書
2020年12月30日に日本でレビュー済み精神分析という学問を超えた名著。彼の最大の概念オブジェプティタ、対象aを中心にラカン理論が、本人の手で最も分りやすく説かれている。熟読すれば、精神分析の基礎的な知識なくても読める。彼がいかに文学と哲学にも精通しているか驚嘆するばかりだ。なにも、彼の理論を信奉するする必要はなく、批判的に突き放して読むのが最良だと思う。ほとんと詩を読むような想像力が求められている。転移を説明するのにトポロジーや数式など難解な記述もあるが無視してもかまわないと思われる。ヘーゲルの弁証法をけなしているが、弁証法の知識があると、理解しやすい面もある。かなりのラカン入門書を読んだが、本人のものがもっとも分りやすい。また、含蓄に富んでいる。かえって、精神分析の専門家の理解が疑わしくなる。プラトンの『饗宴』は予備知識として読んでおきたい。
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「二基本概念×2巻」に疑問
2023年12月21日に日本でレビュー済み口語なので著作と比べて読み進めるのが難しいのは上巻同様。
下巻は、「編者説明文」「後記」「講義要約」、そして訳者覚書があるので、その分は豪華だと思える。
ジャック=アラン・ミレールの「編者説明文」より、ラカン講義の速記録をどうにか解釈して転写したものであることが明らかになる。つまり、読みづらい根本的な原因を吐露しているわけである。
本書には「解説」はないことをの理由を「文庫版 訳者覚え書き」にて「本書の解釈をできるだけ読者に委ねたいという編者ミレール氏の意向によるものである」と弁明される。
「解説」がない理由がどうであれ、私が最も疑問に思うのが、「なぜ上下巻に分けて刊行したのか」である。
内容は口語(講義の速記録をどうにか解釈して転写したものの日本語訳)なのに、なぜ上下巻に分けられるのであろう。『精神分析の四基本概念』の四基本概念(「無意識・反復・転移・欲動」)を、なぜ二基本概念×2巻にしてしまったのであろう。
営利企業であることに疑いはないので、商業的な試みを否定するつもりはないが、商業的な理由でこのような刊行形態をとったのなら、「読書子に寄す」が泣いている。
2000年・2020年とわざわざ訳者覚え書きを残しているが、次の刊行で覚え書きが追加されるのであれば、ぜひとも2巻に分けられていることについての理由も教えていただきたい。
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難解な書
2021年4月9日に日本でレビュー済み以前から読みたかったラカンではあるが、さすが難解で注釈書なしでは読めないものである。
だがこの先もっと精神分析を学びたいと思わせる本である。
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TOC
2024年7月21日に日本でレビュー済み※単行本はこちらから。ただし、訳文はブラッシュアップされていない。
※荒谷大輔らによるサブリーダー(注釈書)はこちらから。
破門
(無意識と反復)
フロイトの無意識と我われの無意識
確信の主体について
シニフィアンの網目について
テュケーとオートマトン
(対象aとしての眼差しについて)
目と眼差しの分裂
アナモルフォーズ
線と光
絵とは何か
※以上は上巻に収録。
(転移と欲動)
分析家の現前 分析と真理、あるいは無意識の閉鎖
シニフィアンの列の中の性
欲動の分解
部分欲動とその回路
愛からリビードへ
(他者の領野、そして転移への回帰)
主体と他者(疎外、アファニシス)
知っていると想定された主体、最初の二つ組、そして善について
解釈から転移へ
(このセミネールを終えるにあたって)
君の中に、君以上のものを
編者説明文
後記
講義要約
訳者覚え書き。
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訳
2021年2月11日に日本でレビュー済み訳が良くなったとのことで、いい訳を読むことができます。
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