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  • 美術展の不都合な真実 (新潮新書)

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美術展の不都合な真実 (新潮新書)

5つ星のうち4.1 (132)

フェルメール、ゴッホ、モネ――屈指の名画が来日するのは、有数の芸術愛好国だから?
否、マスコミが主導し、大宣伝のなか開幕する「美術展ビジネス」が大金を生むからだ。

「『〇〇美術館展』にたいした作品は来ない」「混雑ぶりは世界トップレベル」「チケッ
ト代の利益構造」「〝頂点〟に立つ国立美術館・博物館」等、新聞社の事業部で美術展を
企画してきた著者が裏事情を解説。本当に観るべき展示を見極める目を養える必読ガイド。


(目次)

はじめに――異例ずくめの「フェルメール展」

〈本書で述べる東京都心の主な美術館・博物館Map〉

第1章 混雑ぶりは「世界レベル」の日本式展覧会
展覧会トップ10リスト 入場者の多い美術館・博物館
「企画展」と「常設展」の違い なぜ新聞社が展覧会をやるのか
新聞社ならではの大宣伝 5億円を超す総経費

第2章 なぜ「〇〇美術館展」が多いのか
チケットに記された重要情報 驚くべき美術館軽視
準備は開催3~5年前から 「貸し出し作品リスト」
個展と「〇〇美術館展」はこう違う 「個展」はこれほど難しい
テレビ局が気にするポイント たいした作品は来ない
開催館への弊害 一番かわいそうなのは誰か
日本美術が海外に出る時 土下座外交を続けるのか

第3章 入場料1700円の予算構造
13の国立美術館・博物館 「渋い」展覧会
国立館の「不都合な真実」 「常設展もご覧いただけます」
マスコミとのもたれ合い 「分担金」システム
美術館連絡協議会 「これで1千万円です」
朝日企画部の名物列伝 事業部は本当に必要か
もし事業部をなくしたら

第4章 明治以降の展覧会と平成型展覧会
貸会場として生まれた東京都美術館 「戦争画」展が大入りに
国立新美術館の時代 日本一観客を集めたのは
メガヒットとなった展覧会 メガヒットから中ヒットへ
テレビ局に学んだPR術 「図録屋」の仕事ぶり
「バーンズ・コレクション展」という分岐点 わかりやすい展示へ
日本で生まれたプロフェッショナルたち

第5章 ミュージアムとは何か
美術館も博物館もMuseum 近代美術館の登場
美術館の増加と多様化 美術館の変容
百貨店の美術館

第6章 学芸員の仕事と「画壇」の存在
カギを握るのは学芸員 姿が見えない学芸員
「雑芸員」ではいけない 館長という大問題
「画壇」のパワー ナショナル・ギャラリー構想

第7章 本当に足を運ぶべき美術館はどこか
最も見逃せないのは東京国立近代美術館 建築家が展示デザインを
やっぱり国立西洋美術館 藝大美術館の企画力
三菱一号館美術館の人脈、サントリー美術館のコレクション
国立新美術館が受け継いだもの 千葉市美術館、横浜美術館
世田谷美術館、東京都写真美術館

第8章 スペクタクル化する展覧会
最新フェルメール展の成績 知られざる企画請負人
売り込み攻勢の問題 複製画像という「わかりやすさ」
2つのミュージアムショップ ビエンナーレ、トリエンナーレとは
楽しめる美術館 「リーディング・ミュージアム」の迷走
未来のための奇抜なアイデア 2019年の現代美術展を見ながら
「チームラボ」が見せた形
おわりに

主要参考文献
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商品の説明

著者について

こが・ふとし
一九六一(昭和三十六)年福岡県生まれ。九州大学文学部卒業。国際交流基金で日本美術
の海外展開、朝日新聞社で展覧会企画に携わる。二〇〇九年より日本大学芸術学部教授。
専門は映画史、映像/アート・ビジネス。訳書に『魔術師メリエス』、共著に『戦時下の
映画』がある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社
  • 発売日 ‏ : ‎ 2020/5/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 本の長さ ‏ : ‎ 210ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4106108615
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4106108617
  • 商品の重量 ‏ : ‎ 140 g
  • 寸法 ‏ : ‎ 18.2 x 11.3 x 2 cm
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 173,289位 (本の売れ筋ランキングを見る)
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.1 (132)

著者について

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吉田 篤弘
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カスタマーレビュー

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お客様のご意見

お客様はこの書籍について、大変勉強になったと評価しています。一読の価値があり、美術ファンにはお勧めの書籍だと感じています。また、内容をよく消化できたという声もあります。一方で、主観が多いことや、著者の貴重な体験談、今後の展覧会、美術館運営についての提案など、内容が深いと感じるお客様もいます。
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5人のお客様が勉強になるに言及し、5人が肯定的、0人が否定的です
お客様はこの書籍について、大変勉強になったと評価しています。美術ファンには納得の一冊だと感じており、美術ビジネスを知るには最適だと述べています。また、美術展広報の経験や内容をよく消化できたという声もあります。
ここまで書いてくださり、大変勉強になりました。一読の価値あり。 美術展広報に携わった経験と照らし合わせながら、内容をよく消化できました。もっと読む
絵はすきだけど、激混みの長蛇の列には並ぶ気がしない。 そんな方には、納得の一冊です。もっと読む
主観が多いのは少々気になるが、作者の貴重な体験談、今後の展覧会、美術館運営についての提案などは大変勉強になった。実感として2023年現在、コロナ禍の影響もあり美術館のあり方は急速に変容しているように思える。早めに読んでおいた方がいいかもしれない。もっと読む
納得でしたもっと読む
5人のお客様が内容に言及し、3人が肯定的、2人が否定的です
お客様は、この本について意見が分かれています。一部のお客様は一読の価値があり、内容をよく消化できたと評価しています。また、外野がわいわい言っているだけのような内容だと指摘する声もあります。一方で、主観が多いことや、外野がわいわい言っているだけの内容であることも指摘されています。美術館や美術展に対して斜に構えるようなことがあってほしくないという意見もあります。
一読に値する著書である。 今まで数多くの美術展に出かけて来て感じていたことが裏付けされた印象である。ただ、それは(本の販売のための宣伝として以外は)「不都合な真実」とまでは言えないのではないか。西洋美術を西洋流に鑑賞・発展させたいなら著者の言うようにいろいろ不都合はあるだろう。...もっと読む
主観が多いのは少々気になるが、作者の貴重な体験談、今後の展覧会、美術館運営についての提案などは大変勉強になった。実感として2023年現在、コロナ禍の影響もあり美術館のあり方は急速に変容しているように思える。早めに読んでおいた方がいいかもしれない。もっと読む
ここまで書いてくださり、大変勉強になりました。一読の価値あり。 美術展広報に携わった経験と照らし合わせながら、内容をよく消化できました。もっと読む
外野がわいわい言っているだけのような内容。 これを読んで、美術館や美術展に対して斜に構えるようなことがあってほしくない。深く追求しているような内容ではないので。もっと読む

日本からのトップレビュー

  • 星5つ中5つ
    疑問が解ける
    2020年10月28日に日本でレビュー済み
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    絵はすきだけど、激混みの長蛇の列には並ぶ気がしない。

    そんな方には、納得の一冊です。

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  • 星5つ中4つ
    基礎知識として
    2023年10月19日に日本でレビュー済み
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    主観が多いのは少々気になるが、作者の貴重な体験談、今後の展覧会、美術館運営についての提案などは大変勉強になった。実感として2023年現在、コロナ禍の影響もあり美術館のあり方は急速に変容しているように思える。早めに読んでおいた方がいいかもしれない。

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  • 星5つ中5つ
    日本の美術館の歴史も内包
    2021年7月16日に日本でレビュー済み
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    新聞社やマスコミが企画展を主催し、来場者数が世界の名だたる美術館と肩を並べるほどに賑わう状況を作り出す…

    日本特有の美術館の構造が主題だが、それだけではなく、著者の在籍した国際交流基金、朝日新聞のキャリアを経て語られる美術館の変遷と評価、提示された今後の在り方が興味深い。

    海外と同質の美術館に変革していくことは容易なことではないだろうが、今後の日本の美術の発展を願う。

    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 星5つ中4つ
    一読に値する著書である。
    2021年3月22日に日本でレビュー済み
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    一読に値する著書である。

    今まで数多くの美術展に出かけて来て感じていたことが裏付けされた印象である。ただ、それは(本の販売のための宣伝として以外は)「不都合な真実」とまでは言えないのではないか。西洋美術を西洋流に鑑賞・発展させたいなら著者の言うようにいろいろ不都合はあるだろう。日本に西洋流の「美術」の概念が入って来たのは明治維新後であり、西洋流ではない日本の芸術や美術は大昔から厳然と存在しおり、生活環境や価値観の変化の中でも発展し続けている。

    それを言うなら、日本のクラシック音楽は「不都合な真実」だらけである。

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  • 星5つ中3つ
    東京偏重
    2020年12月22日に日本でレビュー済み
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    「不都合な真実」については他の方も書いていらっしゃる通りツッコミが甘い。

    それ以外の「本当に足を運ぶべき美術館はどこか」の章などは関東というかほぼ東京都内の情報に限られる。

    都内の美術館でさえ駅から徒歩15分で遠い、というくらいだからえらくフットワークの重い人だな。

    日本には他にも素晴らしい美術館・博物館があるのだから、せめてもう少し取材範囲を広げて欲しい。

    13人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中5つ
    新鮮
    2020年9月19日に日本でレビュー済み
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  • 星5つ中4つ
    新聞社事業部目線の内容が新鮮な良書
    2026年1月11日に日本でレビュー済み
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    ★3.9/累計2318冊目/2025年117冊目/12月7冊目/『美術展の不都合な真実』(新潮新書/新潮社)/古賀 太/P.224/2020年/760円+税 #読書 #読書2025 #読了 #読了2025

    新聞社事業部目線の内容が新鮮な良書。「不都合な真実」は、展覧会をマスコミの資金や宣伝が担うことで、海外から日本の美術館が金蔓と認識される立場低下、動員数や利益のため1日1万人以上押し込む鑑賞環境の悪さ、美術館の不介在による学芸員のレベル不向上など。著者の提言は、常設展を目玉にすること、企画展を美術館が自力で作ることは最もだった。その他、日本特有の「主催」、「x x美術館展」と個展の難易度の違い、特別展と企画展の違い、お金に関する運営側しか知らない構造、館長の天下り問題も参考になった。

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  • 星5つ中5つ
    企画展のうさんくささ
    2020年6月9日に日本でレビュー済み
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    もともと混みあう企画展で名画と評される作品を見ることにどれほどの意味があるのだろう、と考えていた。

    東京国立博物館は常設に力を入れろとか、新美や都美館は貸し会場という考え方はまさに私自身も思っていたことだった。

    おーぅ、そうだそうだと気分よく相槌が打てた。

    23人のユーザーが役に立ったと感じています
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