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  • 精神病理学原論

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精神病理学原論

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「すばらしい、クレペリンをはるかに凌ぐものだ。」
これは本書のゲラ刷りを読んだヤスパースの師ニッスル(ハイデルベルク大学精神科教授)の感嘆の言葉であった。
1913年に出版された本書は、まさに精神医学の流れを変えた名著であって、
ここに初めてわが国に紹介されるものである。
(邦訳『精神病理学原論』は第5版にもとづき、この第1版とは全くおもむきの違った新著作とされている。)
当時支配的だったクレペリン的な客観的観察に主体をおく自然科学的精神医学は、
彼を満足させなかった。「精神病は脳疾患である」(グリージンカー)や
「精神病は人格疾患である」(シューレ)の命題も、人間の全体を包括する精神医学の要求を充たすものではなかった。
こうして彼の精神科学に固有の方法が本書第1版として結実した。
第4版以後の厖大かつ複雑難解な哲学的思惟に比して、若々しい緊張に溢れ、現象学と了解心理学の根本意義の全容は明確に示されている。
フッサールとディルタイの方法が、ここに新しい生命をもって蘇ったのである。
豊富な症例によって、それが、どのように、いかなる限界において事実的と見なされるかを、
読者は本書から学ぶことができる。
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商品の説明

著者について

カール・ヤスパース
Karl Jaspers
1883年2月23日、ドイツのオルデンブルク生まれ。1969年2月26日、スイスのバーゼルで死去。法学・医学・心理学を学ぶ。1916年に心理学教授、1921年からはハイデルベルク大学の哲学教授に就任。ヒットラー政権下の1937年にヤスパースは職を解かれたが、1945年に復職、その後1948年から1961年まではバーゼル大学の哲学教授をつとめた。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ みすず書房
  • 発売日 ‏ : ‎ 1971/6/11
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 本の長さ ‏ : ‎ 416ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4622022249
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4622022244
  • 商品の重量 ‏ : ‎ 662 g
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 212,679位 (本の売れ筋ランキングを見る)
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.4 (9)

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星5つ中4.4つ
9グローバルレーティング

日本からのトップレビュー

  • 星5つ中5つ
    原著1913年刊行。訳書1971年刊行。
    2022年10月11日に日本でレビュー済み
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    序言

    緒言

    一 精神病理学総論とは何か

    二 精神病理学における諸先入見

    三 基本概念と方法

    四 内容の概観

    第一章 病的精神生活の主観的現象(現象学)

    第一節 異常な精神生活の諸要素

    一 対象意識

    二 人格意識

    三 感情と気分

    四 欲動と意志

    第二節 精神生活の経過様式の一般的性質

    一 注意

    二 意識状態

    三 精神生活の経過の障害

    四 精神生活の分化度

    五 感情移入可能及び不能の精神生活(自然な精神生活と分裂性の精神生活)

    第二章 精神生活の客観的症状と作業(客観的精神病理学)

    第一節 精神物理的装置の作業(作業心理学)

    一 知覚の障害

    二 理解と見当識

    三 連合機構

    四 記憶の障害

    五 運動現象

    六 言語障害

    七 作業能力

    第二節 精神的な出来事の身体的随伴現象と続発現象(症状的心理学)

    第三節 精神の表現(表現心理学)

    一 身振り、相貌、筆蹟

    二 理性的内容

    三 患者の文学的作品

    四 絵画、芸術、手芸品

    五 行動と生活態度

    第三章 精神生活の関連、その一 了解的関連

    第一節 了解的関連

    第二節 異常機構の際の了解的関連

    一 病的反応

    二 暗示

    三 以前の経験が後に及ぼす影響

    四 精神的関連の分離

    第三節 病気に対する患者の態度

    第四章 精神生活の関連、その二 因果的関連

    第一節 諸現象と諸機構の原因

    第二節 外因性原因の作用

    一 脳の病的過程

    二 中毒

    三 疲労と困憊

    四 身体疾患

    五 天候、気候、時刻、季節

    六 「精神的」原因

    第三節 内因性原因の作用

    一 素質

    二 遺伝

    三 年齢

    四 男性と女性

    五 民族

    第四節 経過の諸型

    一 発作、発病期、週期

    二 病的過程

    三 人格の発展

    第五章 精神生活の全体、知能と人格

    第一節 知能

    一 知能の分析

    二 痴呆の諸型

    三 知能の検査

    第二節 人格

    一 概念の規定

    二 人格分析の諸方向

    三 人格類型

    四 人格の種類と精神病の種類との関係

    第六章 病像の組立て

    症候群

    一 急性精神病と慢性精神病

    二 異常感情状態症候群

    三 意識変化症候群・譫妄、アメンチア、朦朧状態

    四 「狂気」の精神生活の症候群・妄想症候群、緊張症候群

    五 器質性症候群

    六 神経質症候群・神経衰弱、精神衰弱

    七 体験の諸型

    第七章 異常精神生活の社会学的関係

    第一節 異常精神現象に対する社会状態の意義

    第二節 社会に対する異常精神現象の意義

    附録

    訳者あとがき

    索引

    のうちわけです。

    当初、哲学科の先輩の部屋に伺ったときに、書棚にあったことから、説明を受けました。当方は、のちにカトリックのカテキズムの受け取り過程で、ヤスパース・ブルトマン論争が問題となり、結局、わたしもヤスパースの論説について意識せざるを得なくなりました。ただし、当初は実存哲学者として、のちに精神病理学者としてです。

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  • 星5つ中5つ
    病的というか正常というかは
    2008年2月24日に日本でレビュー済み
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    「ある精神的な出来事を病的というか正常というかは、多くは生物学的な価値の定め方による。」

    脳に病気が起こっていること

    人間に害を与えるもの

    人格の統一性、平均からの偏り

    などを示している。

    現象学という学問があると聞くが、精神病理学は、まさしく現象を体系的に扱うのにふさわしい領域かもしれない。

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  • 星5つ中2つ
    体系的でなく曖昧な領域のまま西洋哲学へ至る学問だと思いました。
    2022年5月29日に日本でレビュー済み
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    「精神病理学」から、病態・病因・治癒・治療について学びたかっのですが、期待外れでした。

    「精神病理学」は、体系的でなく曖昧な領域のまま西洋哲学へ至る学問だと思いました。

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  • 星5つ中5つ
    ヤスパース思想の原点
    2008年5月12日に日本でレビュー済み
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     「処女作には作家のすべてが込められている」という言葉がある。方法論や思想の変遷はあるにせよ本作にヤスパースの源泉があるといっても過言ではないだろう。

     彼は本書の中で精神医学は「一人一人の人間全体を問題にすることである」と述べている。そして精神医学の限界を見据えながらも「限界内になしうることは非常に広範囲に及んでいる」とも述べる。この信念は生涯の中で一貫していたと思う。

     ヤスパースの探求生活は精神科医としてはじまったが、そのことが彼の哲学に重みと深みを与えたのではなかろうか。彼の哲学はつねに現実を生きる人間に目を向けているように思う。精神医学を志す方はもちろん、哲学を志す方にも読んでほしい一冊である。

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  • 星5つ中4つ
    ヤスパースの一流の見解
    2016年10月26日に日本でレビュー済み
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    いろいろな精神病理に対するヤスパースの一流の考え方が披露される。

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