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美術の物語
購入オプションとあわせ買い
■内容紹介
累計800万部の大ベストセラー
世界一売れている美術の本
東京大学名誉教授 高階秀爾氏 推薦!
「歴史の流れのなかに、作品の魅力をくっきりと浮かび上らせる」
◉カラー376点 ◉モノクロ64点
◉観音開きによる大きな図版6点収録
ファン・エイク「ゲント祭壇画」/ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」/
ファン・デル・ウェイデン「十字架降下」/ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」/
ミケランジェロ「システィーナ礼拝堂」/ポロック「1(第31番、1950)」
美術界の権威から称賛多数!
考える読者にも、目で見る読者にも純粋な喜びを与えてくれる書物だ。
──ニューヨーク大学元教授 H.W.ジャンソン
モナリザに負けないほど有名で、学ぶことが喜びであるような本である。
──ルーヴル美術館元館長 ピエール・ロザンベール
同世代の美術史家と同じく、絵に関する私の考え方はゴンブリッチに多くを負っている。
──ロンドン・ナショナル・ギャラリー元館長 ニール・マクレガー
一般の人びとと美術とを結びつける大事業の要ともいうべき書物の新版が出た。
私の感激を言葉にするのはむずかしい。
──ワシントン・ナショナル・ギャラリー名誉館長、米国美術委員会元議長 J・カーターブラウン
美術史家、美大生、学者を問わず、美術の世界に人びとを引き入れるのに、ゴンブリッチの『美術の物語』ほど大きな力をもった本はほかにない。
すばらしい物語を書いた偉大なる歴史家ゴンブリッチの、専門語に頼らぬ率直な語り口と情熱は、今後も広く受け入れられていくだろう。
──ロンドン王立美術大学文化史元教授 クリストファー・フレイリング
『美術の物語』は、世界でもっとも有名で広く読まれた美術書であるといっても過言ではない。原始の洞窟壁画から現代の実験的な芸術にいたるまで壮大なスケールで見通し、先史から現代までの美術史を一つの物語として捉えることができる。その文体は率直かつシンプルで、物語をくっきりと浮かび上がらせる。「ピラミッドの時代から現代美術にまで延々とつらなる」美術史をまさに目にみえるように物語として描き出している。
世界中で絶賛! 今世紀最高の美術入門書!
◉ラスコーの洞窟壁画から現代アートまで、絶えず変化しながらも
繋がっている壮大な美術史のすべてを網羅した決定版!
◉豊富な図版を鑑賞しながら、平易な文体で物語を読むように
美術史を楽しめる。入門・基本書として最高の一冊!
◉歴史の流れにそった章立てで、時代毎に美術様式や芸術運動
を整理。圧倒的な知識を持つ美術史家による充実した解説!
■目次より ※全28章より抜粋
不思議な始まり── 先史、未開の人びと、そしてアメリカ大陸の旧文明
永遠を求めて── エジプト、メソポタミア、クレタ
美の王国── ギリシャとその広がり〈前4世紀-後1世紀〉
歴史の分かれ道── ローマとビザンティン〈5世紀-13世紀〉
東方を見てみると── イスラム、中国〈2世紀-13世紀〉
伝統と変革── イタリア〈15世紀後半〉
光と色彩── ヴェネチアと北イタリア〈16世紀初頭〉
新しい知の波及── ドイツとネーデルランド〈16世紀初頭〉
自然の鏡── オランダ〈17世紀〉
権力と栄光── イタリア、フランス、ドイツ、オーストリア〈17世紀後半-18世紀〉
理性の時代── イギリスとフランス〈18世紀〉
伝統の解体── イギリス、アメリカ、フランス〈18世紀末-19世紀初頭〉
新しい基準を求めて──〈 19世紀末〉
実験的な美術──〈 20世紀前半〉
終わりのない物語── モダニズムの勝利と退潮、変わりつづける過去
参考文献/年表/地図/国別図版リスト/索引
※本書は2007年1月にファイドン株式会社より刊行されました同タイトルの本を、
同社日本撤退にともない小社にて新装版として刊行するものです。
- 本の長さ688ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2019/7/10
- 寸法18.1 x 4.5 x 25.5 cm
- ISBN-104309256287
- ISBN-13978-4309256283
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◉観音開きによる大きな図版6点収録
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ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」も観音開きページで大きく紹介
壮大な美術史のすべてを網羅
ラスコーの洞窟壁画から現代アートまで、絶えず変化しながらも繋がっている壮大な美術史のすべてを網羅した決定版!
入門・基本書として最高の一冊!
豊富な図版を鑑賞しながら、平易な文体で物語を読むように美術史を楽しめる。
美術の物語 ポケット版
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西洋美術解読事典: 絵画・彫刻における主題と象徴
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| カスタマーレビュー |
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| 価格 | USD 35.13USD35.13 | USD 30.27USD30.27 | — no data | USD 15.49USD15.49 |
| 全世界800万部超の大ベストセラー。絶賛の美術書、待望のコンパクトサイズ。洞窟壁画から現代美術まで美術の流れが驚くほどわかりやすく、入門書にして決定版。カラー図版多数収録。 | 世界でもっとも人気の高い美術基礎事典。主題・人物・概念・象徴など、美術関係に出てくるキーワードや用語がくまなく掲載された西洋美術の理解に不可欠な決定版。 | 世界31カ国、累計75万部刊行のベストセラー図鑑。先史時代から現代まで、2500点以上の美術作品、700人以上の芸術家のプロフィールを紹介。待望のコンパクト版で登場(新装版)! | 「なんで、はだかの人だらけなの?」「なぜこれが名画なの?」など、素朴な疑問を通して美術作品をみていく画期的な一冊。豊富なカラー図版で、子供から大人まで楽しめる。<新装版> |
商品の説明
著者について
1909 -2001。20世紀最大の美術史家。ウィーン生まれ。1936年、ロンドンのウォーバーグ研究所所員となり、1959年から1976年まで同研究所所長兼ロンドン大学古典学科教授を務める。
ナイト爵位、メリット勲章、ゲーテ賞、ヘーゲル賞、エラスムス賞など、世界各地で多くの賞を授与された。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社
- 発売日 : 2019/7/10
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 688ページ
- ISBN-10 : 4309256287
- ISBN-13 : 978-4309256283
- 商品の重量 : 1 Kilograms
- 寸法 : 18.1 x 4.5 x 25.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 5,781位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 美術史 - 1位
- カスタマーレビュー:
著者について

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Sir Ernst Hans Josef Gombrich, OM, CBE (30 March 1909 - 3 November 2001) was an Austrian-born art historian who spent most of his working life in the United Kingdom. He is the author of many works of art criticism and art history. (Photograph: Pino Guidolotti)

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カスタマーレビュー
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日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
作品を見る目を育ててくれる、美術入門の古典
2026年4月26日に日本でレビュー済み小生は辞書ヲタクです。辞書を読んでは愉しんでいます。書店で手に入る辞書はほぼ持っている、まあ、酔狂な奇人です。英和辞典、英英辞典、漢和辞典、国語辞典、古語辞典、類語辞典、語法書、文法書の類を、引いては読み、読み比べては一人で感心しております。
ただ、辞書ヲタクにも、辞書以外の愉しみがあります。そのひとつが美術鑑賞です。美術館に行く。図録を眺める。画集を読む。気に入った作品の前で立ち止まり、なぜこの絵に惹かれるのか、なぜこの彫刻はこれほど強くこちらに迫ってくるのか、そんなことを考える時間が、実に愉しいのです。
その美術鑑賞の入口として、また長く手元に置く基本書として、エルンスト・H・ゴンブリッチの『美術の物語』は、やはり特別な一冊だと思います。
本書は、美術史の本です。しかし、単なる年代順の知識の羅列ではありません。洞窟壁画から始まり、古代エジプト、ギリシア、ローマ、中世、ルネサンス、バロック、近代、そして現代美術へと、美術の流れを「物語」として読ませる本です。
美術史というと、どうしても難しそうに聞こえます。ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、印象派、ポスト印象派、キュビスム、抽象表現主義――こうした言葉が次々に出てくると、それだけで「自分には無理だ」と感じる人も少なくないでしょう。
しかし、ゴンブリッチは、そういう専門用語を読者に浴びせかける書き方をしません。もちろん、必要な概念は出てきます。しかし、それは読者を試すための言葉ではなく、作品を見るための道具として出てきます。
なぜエジプト美術では人物があのように描かれるのか。なぜギリシア彫刻は人体の自然さを追い求めたのか。なぜ中世の絵は、写実とは別の価値を持っていたのか。なぜルネサンスの画家たちは遠近法や解剖学にこだわったのか。なぜ印象派は輪郭をきっちり描くことをやめたのか。なぜ現代美術は、ときに「これは絵なのか」と思わせるような方向へ進んだのか。
本書は、こうした問いを、作品そのものを見ながら考えさせてくれます。
ここが、本書の大きな魅力です。
美術を「作品名を覚えるもの」としてではなく、「人間が世界をどう見て、どう表そうとしてきたかの歴史」として読ませてくれるのです。
ゴンブリッチは、1909年ウィーン生まれ、2001年没。20世紀を代表する美術史家のひとりです。ロンドンのウォーバーグ研究所に関わり、のちに同研究所の所長も務めました。専門研究者としての厚みと、一般読者に向けて語る力を兼ね備えた人物でした。
原著 The Story of Art は1950年に初版が刊行され、その後、改訂を重ねながら世界中で読み継がれてきました。現在広く読まれている版は第16版にあたります。戦後まもない時期に生まれた美術入門書が、半世紀以上を経てもなお古典として読まれ続けているわけです。
本書が長く読まれてきた理由は、難しいことを薄めているからではありません。むしろ逆です。難しいことを、作品を見ながら、分かる言葉で説明してくれるからです。
この「分かりやすいが、薄くない」というところが、実に見事です。
辞書にたとえるなら、本書は単なる「美術用語辞典」ではありません。見出し語の意味だけを機械的に説明する辞書ではなく、その語がどのような文脈で使われ、どういう歴史を持ち、どのような感覚を伴っているかまで教えてくれる良質な辞書に近い。
美術作品をひとつひとつの「見出し語」とするなら、ゴンブリッチはその語釈を、歴史の流れの中で丁寧に書いてくれているようなものです。
本書の構成は、非常に明快です。全28章で、古代から現代までの美術の流れをたどります。ラスコーの洞窟壁画から現代美術まで、時代ごとの様式や芸術運動を追いながら、美術の展開を一本の道筋として読ませてくれます。
この「一本の道筋」というのが、入門者にはたいへんありがたいのです。
美術史を学ぼうとすると、どこから入ればよいのか分からなくなります。古代から始めるのか。ルネサンスから始めるのか。印象派から入るのか。現代美術から逆にたどるのか。入門者ほど迷います。
本書は、「まずこの道を歩いてみなさい」と、読者に一本の道を示してくれます。
もちろん、その道は完全無欠ではありません。現代の視点から見れば、西洋中心的であること、女性作家や非西洋圏の美術への目配りが十分とは言えないことなど、批判的に読むべき点もあります。
ここは、率直に認めておくべきでしょう。
本書は「世界中の美術を公平に網羅した百科全書」ではありません。中心にあるのは、あくまで西洋美術史です。日本美術、中国美術、イスラム美術、インド美術、アフリカ美術、女性作家、現代の多文化的な美術状況を幅広く学びたい人にとっては、本書だけでは足りません。
しかし、それでもなお、本書が美術入門の名著であることは揺らがないと思います。
なぜなら、入門者にとってまず必要なのは、すべてを網羅した情報量ではなく、作品を見るための目を育てることだからです。本書は、その役割を非常に高い水準で果たしています。
ゴンブリッチの語り方には、押しつけがましさがありません。
「これは名作だからありがたく見なさい」という態度ではありません。「この時代の人々は、こういう問題に直面していた。画家や彫刻家は、それにこう応えようとした。だからこの作品はこう見えてくる」というふうに、作品を生んだ問題意識へ読者を連れていきます。
この「問題と解決」という見方が、本書の底に流れていると思います。
芸術家は、ただ気まぐれに様式を変えたのではない。時代ごとに、表現上の課題があった。見えるものをどう描くか。神聖なものをどう表すか。権力をどう可視化するか。人体をどう理解するか。空間をどう表すか。光をどう捉えるか。感情をどう表現するか。現実を再現するだけでよいのか。絵画は何を失い、何を得るのか。
こうした問いが、時代を越えてつながっていきます。
美術史とは、暗記する年表ではなく、表現の問題史なのだ。そう気づかせてくれるところに、本書の核心があります。
私は本書のポケット版も持っています。
ポケット版には、ポケット版の良さがあります。小さく、軽く、手に取りやすい。持ち運びやすい。大判版に比べれば、場所を取らず、気軽に開けるという利点があります。
また、現在では大判版を新品で簡単に買うことが難しい場合があります。新品で手に入らなければ、古本を探す必要があります。しかも、古本価格は状態や時期によってかなり変動します。大判版はもともとの定価も高く、古書市場でも安い本とは言えません。
ですから、「大判版の方がよい」と言われても、実際に買う段階で躊躇する人は多いと思います。
これは当然です。
美術に少し興味がある、入門書を一冊読んでみたい、という人にとって、いきなり高価な古本を買うのは勇気がいります。重く、置き場所も取り、気軽に扱える本ではありません。ポケット版なら新品で買いやすく、価格面でも入りやすい。そう考えれば、まずポケット版を選ぶのは十分に合理的です。
ここは、無理に大判版を押しつけるところではないと思います。
ただし、それでも私は、可能であれば大判版をおすすめします。
理由は、やはり読みやすさです。
美術の本は、文字だけを読む本ではありません。作品を見る本です。本文を読んで、すぐ図版を見る。図版を見て、また本文に戻る。その往復が大切です。
この往復のしやすさが、大判版ではまったく違います。
ポケット版は、小型化のために工夫されています。携帯性という点では優れています。しかし、美術書として読むと、どうしても図版の見え方や本文との行き来に窮屈さを感じます。作品をじっくり味わうというより、「確認する」「参照する」という感じになりやすいのです。
もちろん、これは好みにもよります。視力、読書環境、机の広さ、保管場所、予算によって感じ方は違います。
しかし、私にとって『美術の物語』は、急いで読む本ではありません。机に置いて、ページを開き、図版を見ながら、ゆっくり本文を読む本です。作品の細部を見て、説明を読み、もう一度作品を見る。そのためには、大判版の方が圧倒的に快適です。
ポケット版は「読める本」です。
大判版は「見ながら読める本」です。
この差は、美術入門書としてはかなり大きいと思います。
特に本書の魅力は、作品と文章の関係にあります。ゴンブリッチは、抽象的な美術史用語だけで話を進めるのではなく、具体的な作品をもとに語ります。だからこそ、図版が見やすいことは、本書を味わううえで非常に重要なのです。
ただし、ここでひとつ整理しておきたいと思います。
予算や置き場所に余裕があり、古本でも状態のよいものが見つかるなら、大判版をおすすめします。
一方で、まずはゴンブリッチの文章に触れたい、通読して美術史の流れをつかみたい、机に大きな本を広げる環境がない、古本に高いお金を出すのは不安だ、という人は、ポケット版から入ってもよいと思います。
ポケット版を買うことは、決して妥協ではありません。
むしろ、読まない大判版より、読むポケット版の方が価値があります。
ただ、ポケット版で読んでみて、「これは長く付き合う本だ」と感じたなら、そのときに大判版を探してもよい。そういう二段構えでもよいと思います。
私自身の結論は、こうです。
初めて買う人で、予算と置き場所が許すなら、大判版。
価格や入手性が気になる人は、まずポケット版。
しかし、作品をじっくり見ながら読みたい人には、やはり大判版。
このくらいの言い方が、いちばん現実的ではないかと思います。
本書を読むと、美術館での歩き方が変わります。
たとえば、ルネサンス絵画を見るとき、ただ「写実的できれいだ」と思うだけでは終わらなくなります。遠近法、人体表現、古代への関心、宗教画の役割、注文主の存在などが、作品の背景として少しずつ見えてきます。
印象派を見るときも、「明るい色で描いたきれいな風景画」というだけではなくなります。光の変化をどう捉えるか。瞬間の印象をどう表すか。アカデミックな絵画との違いはどこにあるのか。そういう視点が生まれます。
現代美術に対しても、少し寛容になります。
現代美術は、入門者にとって最も分かりにくい領域です。「これは絵なのか」「なぜこれが作品なのか」「自分にも描けそうではないか」と思うこともあります。しかし本書を通して、古代から近代までの表現上の問題と解決の積み重ねを見てくると、現代美術も突然変異ではなく、長い問いの延長にあるのだと感じられます。
もちろん、本書一冊で現代美術がすべて分かるわけではありません。しかし、少なくとも「分からないから拒絶する」という段階から、「何を問題にしているのだろう」と考える段階へ、読者を進ませてくれます。
本書は、次のような人に向いています。
まず、美術に関心はあるが、何から読めばよいか分からない人。美術館に行っても、有名作品の前で「きれいだな」「すごいな」と思うだけで、そこから先に進めない人。そういう人には、非常によい入口になります。
次に、美術史を一度ざっと学びたい人。専門書に入る前に、全体の流れをつかみたい人。古代から現代までの大きな道筋を、作品を見ながら理解したい人には、これほど頼りになる本は少ないと思います。
さらに、すでに美術が好きな人にも向いています。入門書とはいえ、何度読んでも発見があります。作品の選び方、説明の順序、時代のつなぎ方がよくできているので、再読に耐えます。初読では流していた箇所が、別の美術館を訪れたあとに読むと、急に意味を持ってくることがあります。
また、世界史や文化史に関心がある人にも向いています。
美術は、美術だけで完結しているわけではありません。宗教、政治、都市、王権、市民社会、科学、技術、印刷、写真、戦争、革命、産業化、そうしたものと深く結びついています。本書は、そうした背景を専門的に掘り下げすぎることなく、美術作品と結びつけて見せてくれます。
だから、世界史の流れを美術から眺めたい人にもよい本です。
一方で、向かない人もいます。
日本美術や東洋美術を中心に学びたい人には、本書は中心的な一冊にはなりません。あくまで西洋美術史の大きな流れをたどる本です。また、最新の美術史研究、ジェンダー論、ポストコロニアル批評、グローバル・アート・ヒストリーの観点から読みたい人にも、本書だけでは不十分です。
しかし、だからといって本書の価値が下がるわけではありません。
古典とは、古びない本ではありません。時代の制約を持ちながらも、なお読む価値を失わない本です。『美術の物語』は、まさにそういう本だと思います。
本書を読むと、作品を「知識で見る」だけでなく、「問いで見る」ようになります。
なぜこの形なのか。なぜこの色なのか。なぜこの構図なのか。なぜこの時代に、この表現が必要だったのか。なぜ以前の表現では足りなくなったのか。なぜ新しい表現が生まれたのか。
そうした問いが自然に生まれてきます。
これは、美術鑑賞にとってたいへん大切なことです。
美術鑑賞は、知識がなくてもできます。まず見ることが大事です。しかし、知識があると、見えるものが増えます。作品の前での滞在時間が変わります。図像、技法、時代背景、注文主、宗教、政治、科学、都市、社会、そういうものが少しずつ見えてきます。
その意味で、本書は「美術を見るための辞書」でもあり、「美術史を歩くための地図」でもあります。
ただし、普通の辞書のように、必要な項目だけを引いて終わる本ではありません。最初から順に読むことで、流れが見えてきます。もちろん関心のある章から読んでもよいのですが、一度は通読することをおすすめします。
通読すると、エジプト美術とルネサンス、ギリシア彫刻と近代絵画、中世の宗教画と現代美術が、ばらばらの知識ではなく、つながりを持ったものとして見えてきます。
そして、通読後は、好きな章に戻ればよい。美術館に行く前に関連する章を読む。画集を眺めながら該当箇所を読み返す。展覧会図録と並べて読む。そういう使い方ができます。
総じて言えば、『美術の物語』は、美術入門書の名著であり、同時に、読み物としても優れた本です。
美術史を、堅苦しい学問としてではなく、人間がものを見、考え、祈り、飾り、記録し、権力を示し、美を求め、現実を写し、現実を壊し、また新しい見方を探してきた長い営みとして語ってくれます。
この本を読むと、美術館の壁に掛かった絵が、ただの「名画」ではなくなります。そこに、人間の試行錯誤が見えてきます。画家や彫刻家が、何を見ようとし、何を乗り越えようとしたのかが、少しずつ感じられてきます。
辞書ヲタクの小生から見ても、本書は「引く本」ではなく「読む本」、そして「何度も戻ってくる本」です。
最後に、版の選び方について、もう一度だけ申します。
大判版は、値段が高いです。重いです。置き場所も取ります。新品で簡単に買えないこともあり、古本を探す必要が出てきます。ですから、誰にでも気軽にすすめられるとは言いにくいところがあります。
その点、ポケット版は現実的です。小さく、軽く、手に取りやすい。まず読むにはよい選択です。
しかし、作品をしっかり見ながら、ゴンブリッチの文章と図版を往復して味わうなら、やはり大判版の読みやすさは大きい。美術の本としての満足感が違います。
ですから、私のおすすめはこうです。
まず手軽に読むなら、ポケット版。
長く手元に置き、作品を見ながらじっくり読むなら、大判版。
そして、もし状態のよい大判版に納得できる価格で出会えたなら、それはかなりよい買い物だと思います。
美術入門の第一冊として、また一生ものの基本書として、おすすめします。
お読みいただきありがとうございました。
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わかりやすいけど骨太な入門書
2026年3月19日に日本でレビュー済み解説が読みやすい。
気になった方は前書きを読むと雰囲気が掴めるでしょう。専門用語をほとんど使わず、小学生にも読めるような書き方をしてくれています。
それでいて内容は骨太。
古い時代の美術に関しては当時の歴史的背景も踏まえて説明してくれて、素人でもある程度わかる作りになってます。
例を挙げると、『エジプトの壁画の人物はどうしてみんな横を向いているのか』がわかるし、壁画の読み解き方もわかります。
「美術品ってどう見るたらいいのだろう?」という疑問に一つの回答を出してくれる本だと思います。
唯一人を選ぶとすれば、その情報量の多さ。
紀元前から歴史を通貫して見ていくので、あまり興味ない紹介をしているページもあります。正直、読んでてダレる箇所もちらほら。
ただ、間違いなく値段分の価値はあると思います。
本棚映えもしますしね。
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ずっと欲しかった本
2024年10月18日に日本でレビュー済み価格ゆえに躊躇してましたが、廉価なポケット版が出たと知って迷わず予約注文しました!
まだ未読ですが、届いただけでワクワク、嬉しい気分です(笑)
カバーの紙質のせいか、なんかベトベトというかネトネトします。。。
まぁ、いつも本読む時はカバー外すので全然いいですが!
※追記
ページをまたぐ図版が何件かあるのですが、本の構造上しょうがないとはいえ、これはちょっと酷かったですね。折り曲げて開いても上段の中央のイエス・キリストと下段の中央の神秘の子羊が全く見えません。。。
図156
フーベルトとヤンのファン・エイク兄弟
ヘント祭壇画
よって、星5つから星4つに変更しました。

価格ゆえに躊躇してましたが、廉価なポケット版が出たと知って迷わず予約注文しました!
まだ未読ですが、届いただけでワクワク、嬉しい気分です(笑)
カバーの紙質のせいか、なんかベトベトというかネトネトします。。。
まぁ、いつも本読む時はカバー外すので全然いいですが!
※追記
ページをまたぐ図版が何件かあるのですが、本の構造上しょうがないとはいえ、これはちょっと酷かったですね。折り曲げて開いても上段の中央のイエス・キリストと下段の中央の神秘の子羊が全く見えません。。。
図156
フーベルトとヤンのファン・エイク兄弟
ヘント祭壇画
よって、星5つから星4つに変更しました。
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体系的に美術を学べて楽しい
2026年5月6日に日本でレビュー済み思っていたよりは難しめではありましたが、美術愛好家にはやはり宝のような本です。
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素晴らしい本
2026年9月18日に日本でレビュー済み読みやすくわかひやすい
まさに美術の教科書ですね
毎日ワクワクしながら読んでいます
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噂の美術書
2026年1月21日に日本でレビュー済み山田五郎さんの動画で推薦されていたので購入しました。老眼には辛いかなぁ。紙もやや薄くて字がくっきり見えない、行間がせまくてぎっしり。重いので横になって読んでいると寝落ちしたとき顔に怪我しそう(笑)。内容は充実しているのですが、若い頃のように一気読みができないです。少しずつ焦らずに読んでいこうと思います。掲載しない作品のことは語らないのが良く、作品が後ろにまとめてあるので見やすいです。若いうちにぜひ読んでいただきたいと思います。
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活字が小さい
2025年12月9日に日本でレビュー済み活字が小さい。作品を評価する際の方法論が正統である。放送大学の「西洋芸術の理論」?が参考になると思います。古くは、
竹内としお、谷信一の言説も愉しい。
8人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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じっくりと
2026年7月26日に日本でレビュー済み時間をかけて読んでいます。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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