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アルバニアを知るための60章 (エリア・スタディーズ 222)
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国の基礎知識だけでなく、近年激変した社会や人びとの暮らしぶりを描き出した唯一無二の入門書。
◎目 次
はじめに
Ⅰ 人・土地・言葉
第1章 アルバニアという国――祝日を中心に
第2章 アルバニアの国旗・国歌――双頭の鷲とただ1つの旗の下
第3章 「アルバニア人」とは誰か――アルバノイからシュチプタールまで
第4章 自然――山地と平地、河川、湖、海
第5章 アルバニア語①――歴史と特徴
第6章 アルバニア語②――標準語と方言
第7章 アルバニア語③――文字統一の歴史
Ⅱ 変わりゆくアルバニア
第8章 先史――イリュリア王国から中世まで
第9章 オスマン帝国時代――500年の支配のなかで
第10章 スカンデルベウ――「民族英雄」の生涯とその影響
第11章 独立からゾグ王制へ――両大戦間期のアルバニア
【コラム1】旧ロイヤル・ファミリーの今
第12章 「内戦」としての解放戦争――アルバニアの第二次世界大戦
第13章 社会主義期のアルバニア――エンヴェル・ホッジャの独裁体制
第14章 脱社会主義の困難な道――体制転換と混乱
第15章 「普通の国」への道――ポスト社会主義期のアルバニア
第16章 「ネズミ講」騒乱――その時、何が起きていたのか?
Ⅲ 町めぐり アルバニアの都市・遺跡
第17章 ティラナ――都市計画と建築物の変遷にみる歴史、文化、政治の変動
第18章 シュコドラ――美しい湖と古い歴史とともにある北西部の中心都市
第19章 中世のモニュメント①――ベラト、コルチャ(ボボシュティツァ)、プレスパ湖
第20章 中世のモニュメント②――ドゥラス、ジロカストラ、サランダ、アポロニアほか
【コラム2】アルバニアの中世美術
Ⅳ 開かれた世界との関わり
第21章 憲法と議会制度――近代以降の変遷、特徴と主要政党
第22章 行政制度――大統領制と地方自治制度/1
【コラム3】地名あれこれ
第23章 軍事――鎖国から全方位へ
第24章 国連との関係――ウクライナ戦争で示された存在感
第25章 欧米との関係――難民をめぐる模索とともに
第26章 アルバニアとドイツ――東西ドイツとの外交史を中心に
第27章 イタリアとの関係――先行した「西側」への扉
第28章 コソヴォとの関係――同胞として、ライバルとして
第29章 北マケドニアとの関係――南スラヴ国家における共生の模索
第30章 ギリシャとの関係――近くて近い南の隣人
第31章 開発援助――人口流出の危機を乗り越えEU加盟への開発に挑む
第32章 ヴィシェグラード4か国との関係――共産主義と民主化の経験を共有し、欧州統合を目指す
第33章 ルーマニアとの関係――古くからの強い絆で結ばれるバルカン東部の友好国
【コラム4】アルバニア・インターナショナル①
第34章 アルバニアとイスラーム世界――イスラーム協力機構との関わりから
第35章 フラシャリ家の人々――トルコとアルバニアをつなぐもの
第36章 中国との関係――「蜜月」から是々非々の関係へ
【コラム5】国際的に有名なアルバニア人
Ⅴ 向き合う課題
第37章 アルバニアの経済――歴史と現状
第38章 アルバニアの産業と貿易――豊富な資源が秘めるポテンシャル
第39章 農業――輸出入の状況と農業戦略、協同組合の現状
第40章 水産業――漁業の現状・水産物の利用状況
第41章 陸上交通の歴史と挑戦――鉱山、鉄道、スマートシティまで続く核心の歩み
第42章 環境問題とエネルギー政策――「西バルカン」の枠組みでの取り組みと日本の協力
第43章 アルバニアの自然環境保護――自然保護区と自然保護行政
第44章 地震国アルバニア――歴史と教訓、そして未来への挑戦
【コラム6】アルバニア・インターナショナル②
Ⅵ 暮らしと社会
第45章 教育・学校制度――積極的に教育改善に取り組んだ国として
第46章 コロナ禍のアルバニア――厳しい規制と封じ込めでパンデミックに立ち向かった日々
【コラム7】新聞売り場から見えるメディア事情
第47章 イスマイル・カダレの文学世界――郷愁と戦略の異界「もう1つのアルバニア」
第48章 アルバニア文学――知られざる豊穣の世界
【コラム8】児童文学「子豚のチュフォ」
【コラム9】アルバニア語で書かないアルバニア人作家
第49章 アルバニア映画への招待――度重なる苦難をアルバニア人たちはいかに生き抜いてきたのか?
【コラム10】社会主義アルバニアのアニメ事情
第50章 アルバニアの音楽――人々と歴史によりそう声と音楽
第51章 アルバニアの建築物語――古代から現代へ、建築が紡ぐアルバニアの時空間
第52章 キリスト教――付・アルバニアのユダヤ人
第53章 アルバニアのイスラーム――ヨーロッパ唯一のムスリム国家
第54章 国内の少数民族――教育・言語・所有の権利を求める人々
第55章 アルバニアにおける男女格差――国際指標と国内報道から見る
【コラム11】声を上げ始めた性的少数者
第56章 サッカー事情とスポーツ文化――初の日本人選手が見たアルバニア
第57章 食生活――貧しい時代を乗り越え、より豊かになった地中海地方の食文化
Ⅶ 日本とのつながり
第58章 外交関係の歩み①――ティラナ着任
第59章 外交関係の歩み②――戦前戦後の関係、最近の動き
第60章 アルバニアにおける日本語教育――ことばで築く東西の「かけはし」
【コラム12】ジョルジ・ボリア 戦後日本を写真に残したアルバニア人
アルバニアをもっと知るためのブックガイド
- 本の長さ376ページ
- 出版社明石書店
- 発売日2026/1/19
- 寸法19 x 13.1 x 2.3 cm
- ISBN-104750360295
- ISBN-13978-4750360294
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商品の説明
著者について
専門学校福山国際外語学院校長
専門:アルバニア語学
主な著作:『アルバニアインターナショナル』(社会評論社、2009年)、イスマイル・カダレ『死者の軍隊の将軍』(翻訳、松籟社、2009年)、『バルカンの歴史 バルカン近現代史の共通教材』(共訳、明石書店、2013年)、『世界の文字事典』(共著、丸善出版、2015年)、『バルカンを知るための66章【第2版】』(共著、明石書店、2016年)、『東欧の想像力 現代東欧文学ガイド』(共著、松籟社、2016年)、ファトス・コンゴリ『敗残者』(翻訳、松籟社、2020年)、『世界の公用語事典』(共著、丸善出版、2022年)。
登録情報
- 出版社 : 明石書店
- 発売日 : 2026/1/19
- 本の長さ : 376ページ
- ISBN-10 : 4750360295
- ISBN-13 : 978-4750360294
- 商品の重量 : 370 g
- 寸法 : 19 x 13.1 x 2.3 cm
- 全97冊中97番目の本 : エリア・スタディーズ169
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 206,503位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 社会一般関連書籍 - 2,406位
- その他の思想・社会の本 - 4,019位
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星5つ0%100%0%0%0%0%
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日本からのトップレビュー
- 星5つ中4つ
アルバニアについて日本語で読める唯一無二の概説書
2026年6月12日に日本でレビュー済み「子豚のチュフォ」というキーワードでgoogle検索をしていて本書の出版を知り直ちに購入しました。個人的に、アルバニアという国には、エンヴェル・ホッジャ時代から非常に魅力を感じてきました。1980年代半ば、「鎖国」という評判とは裏腹に、この国の放送局は短波を使って数か国語で国際放送をしており、当時私が学び始めていた中国語での放送も行っていました。但しその周波数たるや、他の国の放送局が全く使っていないような変わった帯域ばかりで、やっぱり孤立した国なのかな、と思いましたが…。この放送局が流す奇妙な民族音楽を聴くのが好きでした。
本書を開いて、まず執筆者が25人もいるということに驚きました。アルバニアについて専門的に語れる人が、日本にこれだけいるとは、正直なところ、思っていませんでした。執筆陣が多様であるために、アルバニアについて、バランスよく知ることができるようになっていると思います。個人的に面白いと思ったのは、第七章のアルバニアの文字に関する記述です。三省堂の「言語学大辞典」の一巻を成す「世界文字辞典」にアルバニアの文字の概説があり、片手で数えられる程度の種類のアルファベットが幅を利かせるヨーロッパの中にあって、小さな国土に多種の文字が入り乱れるアルバニアの文字史が突出して面白いということを知りましたが、本書第七章を見て、ますます興趣を感じました。冒頭に触れた「子豚のチュフォ」という児童文学作品については、本書の中に、この作品についてのコラムがありました。今はYouTubeなどで、労働党時代のアルバニアのアニメをたくさん見ることができますが、そのほとんどに名前の見えるVlash Droboniku、Tomi Vasoといった芸術家たちのことについても、本書の別のコラムで知ることができました。
編著者の方は日本で唯一(と思われる)アルバニア語を専門とする研究者で、以前「アルバニア・インターナショナル」という本を出しておられます。この前著も貴重というか、この知名度のない国について日本語で読めるという意味で奇跡的な本であると思います。文体が少し軟らかな感じで、読者によって好みが分かれるかもしれませんが、併読されると良いと思います。
本書のただ一つ不満な点を言えば、巻末のブックガイドの「語学」のところに、今は無き泰流社から出ている著者Tのアルバニア語本二冊が挙がっていますが、T氏が執筆した膨大な語学書の内容がでたらめであることは語学関係者の間では有名です。これは載せるべきでないと思いました(同じ泰流社から出たN氏の「アルバニア語入門」は欠陥もあるがまともな本です)。アルバニア関係の本が非常に少ないので、資料的価値を重視して網羅的にリストアップしたのだとは思いますが…。
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