鋲
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鋲(びょう)とは、金属製の留め具の一種。スタッドともいう。例外的に金属製でないものもある。なお、「鋲」という文字は日本で形声によって生み出された国字である[1]。日本列島において鋲留め技法の伝来は古く、発見されている最初期のものとして古墳時代の帯金式甲冑(板甲・短甲とも)にすでに見られる[2]。
種類
[編集]- 画鋲
- 円板状あるいはつまみ状の頭部材料の片面に先端が尖った針が植えられた製品で、主にポスターなどの紙あるいは薄いシート状の板を掲示板などに固定するための留め具[3]。
- リベット
- 複数枚の鋼材を接合するための留め具[4]。
- 割鋲
- 先端が左右に開くようになっており、文書を仮綴じするための留め具[5]。割ピンあるいは割りピンともいう。
- 螺旋鋲
- ねじと同じ。
- 鳩目鋲(はとめびょう)
- 中央に穴が開いた筒状の足を持った鋲で、鳩目パンチ(ハトメパンチ)で穴あけとカシメを行うことで紙や薄いシートを綴り込み固定する留め具[6][7]。複数の物品を接合する目的ではなく、何かを通す穴の補強の目的の場合は、鳩目鋲ではなくハトメと呼んで区別する場合がある。詳細はグロメットを参照。
- 底鋲
- バッグの底部に取り付けられる鋲。バッグを地面などに置いた際に直接地面などに触れることで汚れないようにするためのもの[8] 。また、登山靴やスポーツ靴のスパイク(スタッド)のことを底鋲と呼ぶこともある[9]。
- 道路鋲
→「日本の路面標示 § 道路鋲」、および「視線誘導施設」も参照
ギャラリー
[編集]- 画鋲
- リベット
- ハトメパンチ(中央)ハトメ処理した書類(上)ハトメ金具(右下)
- トンネル内に設置された道路鋲
脚注
[編集]- ↑ 沖森卓也ほか『図解 日本の文字』三省堂、2011年、52頁
- ↑ 岩田勇吉『ねじの常識』改訂第3版、ねじの世界社、1971年、26-27頁。
- ↑ 木村 源知「戦時期における金属代用品の多様性と変遷―画鋲に着目した事例研究―」『生活学論叢』第28巻、2015年、1-15頁、doi:10.24528/lifology.28.0_1。
- ↑ “M3 ねじ、くぎ、開閉金物、係止具等”. 特許庁. 2026年1月18日閲覧。 “頭部を有し、本体胴部はねじ部のない円筒状・丸棒状等の可塑 性材から成るもので、予め穴をあけた部材を重ねてその穴に通して (頭部と逆の)端部を(塑性)変形させて、部材をかしめ接合させるも のを分類する。”
- ↑ 石井研堂『明治事物起原』増訂版、春陽堂、1926年、768頁。
- ↑ 谷川正己『建築の発想 : 日本と西欧』朝日新聞社、1985年12月、66頁。
- ↑ 日本事務能率協会 編『ビジネスマシンダイジェスト』1967年版、日本事務能率協会、1967年、439頁。
- ↑ 八尾緑『皮革工芸』(伝統美術手工芸シリーズ ; 20)、マコー社、1976年、180頁。
- ↑ 東次右衛門『近代スポーツの施設と用具』旺文社、1950年、262頁。
- ↑ “道路舗装に関する設計基準”. 国土交通省. 2026年1月19日閲覧。
- ↑ 吉田恒道 (2024年9月9日). “道路中央に埋められた突起の正体とは?設置の目的を解説”. CARPRIME. 2026年1月19日閲覧。
- ↑ “静岡市における ゾーン30プラスの取り組み”. 国土交通省. p. 42 (2023年10月26日). 2026年1月19日閲覧。
- ↑ 「太鼓鋲」『精選版 日本国語大辞典、デジタル大辞泉』。コトバンクより2023年12月15日閲覧。