ひねくれもののひとりがたり ろく
私は藍に勝てる気はしない。
けれど、ただで負けるつもりもない。
と、その前に。
まずはみっつだけ。
この感情は、嫉妬ではない。
この感情は、羨望でもない。
そして…。
この感情は、理解されなくても構わない。
まぁ、そんなつもりで。
私は詩を書くんだ。
そして、音楽を書くんだ。
遥か遠く…と言う程の過去でもないけれど。
ここと出会ったあの日から時は経っていて。
趣味として、細々とやってきた活動だった。
一旦離れたけれど、その時期は心に穴があいていた。
生きているのに…まるで、死んだような生活だった。
月と出会う…なんてそんなことを書いた頃にはまぁ。
穴を風が通るのも、心地よいだなんて言い聞かせて。
また始められたのは、その月のおかげ。
一歩ずつ、一歩ずつ。取り戻すように。
取り戻した後の今、私は夜明けの瑠璃色をも愛おしく感じている。
誤解がないように書くと、別にこれは恋愛感情という意味ではなく。
ただ他に適当な言葉が見当たらなかっただけの話なのだけれど。
まぁそれはそれとして。
月も藍もどちらも同じくらいには、愛おしさを感じている。
きっとそういう話だ。
そうそう、藍の話だった。
立ち止まることを知らない。
いや、これは違うな。
立ち止まったら、もう自分が動けなくなることを知っている。
それが藍。
ナニカをつくること、ナニカを残すこと。
まぁ、この場合は作品なのだろうけれど。
尋常ならざるとはまさに、なんて思うのだ。
私が同じようにやったとしたら確実に完成前に死んでいる。
…まぁ私は体調不良のプロ(?)ですからね。
さておき。
私はその人が頑張っていることを知っている。
きっと他の人も、知っていると思っているよ。
歩みを止めないように、止めさせないように。
同じようにとはいかなくとも、私も止めない。
諦めれば、それで終わりなのだけれど。
諦めたら、そこで終わってしまうのだ。
同じ場所へは行かない。
私は私の道を歩むのみ。
勝てる気はしない。
そもそもそんな話じゃない。
けれど
私は決して、負けたりしない。




