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未完成婚・セックスゼロで母になる!?#13 体外受精決定!? ポリープ手術前夜、荒れる

子宮内膜ポリープが見つかったのは、約2ヶ月半前のこと。

私が、夫と別れようか続けようか迷って、大荒れしたことで精神疾患を疑われ、荒れた時期が生理前だったので、重いPMSか?と思い、婦人科を受診したのがきっかけである。

子供を産みたい39歳の新婚にも関わらず、夫と一度もセックスができず、挙げ句にトドメを刺されるようなこと(この中身を書く勇気はまだない…)があれば、多くの女が精神不安定になるだろう!?と思うのだが…

残念ながら、アセクシュアル気味な夫にも、未完成婚であることを知らない義母にも伝わらない…

たしかに、あのときの私は病んでいたので、精神疾患は間違っちゃいなかったかもしれない。

そのときの理由や私の思いが、ついに夫にも義母にも伝わらないことは、今でもモヤッとするけれど、それは極力忘れるように努めている。

結果、婦人科を受診したことで子宮内膜ポリープが見つかり、それがきっかけで夫と不妊治療の話ができ、私が妊娠できるギリギリの年齢であることがやっと夫に伝わったので……

いいんだ
これで、いいんだ!!!!(自己暗示)

↓やっと、私が妊娠できるギリギリ年齢なことが伝わったときのお話


子宮鏡検査でポリープの大きさや位置を確認し、様々な血液検査やレントゲン、心電図などの術前検査をしたあと、手術まで1ヶ月半、時間があいた。

(出産未経験の私が、子宮鏡検査を受けるのはちょっと痛かった。検査後には生理痛のような痛みがあり、帰りは歩くスピードが遅くなったが、30分くらい電車で座ってるあいだに復活した。)

その手術までの1ヶ月半のあいだに、本当の夫婦再構築ができ、スキンシップが復活し、夫も精液検査に行ってくれた。

あのセックスにまるで興味のないアセクシュアル気味な夫が「まずは、自然に子供を作ってみよう」と言ってくれたにも関わらず、私は手術までホルモン剤を飲む必要があり、副作用の性器出血が続いていた。

結局、自然の子作りを一度も試せないまま、夫の精液検査の結果が出て………

「これは体外受精しかないのか…?」
そんな会話をしながら、手術前日に2人で婦人科を訪れた。

↓いきなり体外受精の可能性を感じたときのお話


夫と2人ではじめて、婦人科を訪れた。いつもは1人で訪れる婦人科………ドキドキした。
万年社畜のワーカーホリックな夫が、婦人科受診のために時間に都合をつけてくれた!!その事自体もありがたく、大きな進歩だと感じていた。

ポリープ手術の前に、子宮口を広げる必要があり、その処置のために手術前日は絶対に婦人科に行く必要があった。

でも、私の不安事のメインは、もはや自分の手術ではなかった。私の手には、夫の精液検査の結果表……これを見せて、今後の不妊治療の計画について医師に相談する……

子供を作るためなら、セックスする意味があると言った夫……自然妊娠にまったく希望がなく、最初から体外受精しかないと言われたら…

私は、本当に未完成婚のまま子供を産み、夫とセックスすることは一度もないまま、生涯を終えることになるかもしれない……

そんな人生は嫌だ。
でも、そうなったらどうしよう??

不安と恐怖でいっぱいだった。

しかし、もう二度と精神疾患を疑われたくないので、なるべく考えないようにして、平静を装ってきた。
心を強く…!!強く!!持て!!!

そこの婦人科は、男性は待合室に入れず、夫はいったん病院の外に出た。夫は病院の外で、私は待合室で順番を待った。

満杯の待合室で、予約したにも関わらず1時間待ったが、まったく生きた心地がしなかった。
待合室に1人で座る。携帯で何かを見ているのだが、なんの文字も情報も頭の中に入ってこない……

様々な想定が、頭の中を駆け巡る。


待合室のモニターに、私の受付番号が表示された…



医師:「明日の術前処置ですね。」

医師は軽やかに言った。

私:「はい、それもあるんですけど…夫の精液検査の結果が出まして…それで、今日は夫と一緒に来てるんですけど、手術後の不妊治療の方向性についてご相談したくて……」

医師は、受付を通して渡してあった、精液検査の結果表を眺めて、項目をひとつひとつ確認していった。

検査項目のすべてが悪いわけではなかった。ただし、精子運動率の項目が平均値をかなり下回っていた。

問題の項目に目を留めて、「うーん…」とつぶやいた。

私:「やはり、その数値では自然妊娠は難しいでしょうか?」

医師:「そうですね、WHOの基準値からはかなり下回っていますね。なかなか難しい数値だと思います。」

ここで、病院の外で待っていた夫が、遅れて病室の中に入ってきた。軽く挨拶をすませた後、私は夫に「自然妊娠はなかなか難しいかもしれないって…」と伝えた。

夫はズバリ医師に尋ねた。

夫:「先生でしたら、この結果を見てどうされます?」

医師:「そうですね、私でしたら体外受精一択ですね。」

ハッキリと告げた。体外受精一択……
あぁ…………やっぱり………そんな気はしてたんだよ……

でもね、先生…………私たち、何もしてないんです……子供ができるようなこと、まだ何もしてないんです……膣内射精するようなセックスを、まだ一度もしたことがないんです!!!

医師はきっとそんなこと、想定してもいない。とゆーか、いったい誰が想定できるだろうか、一緒に暮らして7ヶ月経つ夫婦のあいだに、セックスがいまだ一度もないなんて……

夫:「それはやはり、私の結果の数値と妻の年齢からそう思われるんですか?」

医師:「そうですね。」

医師は、その他にも何かおっしゃっていたかもしれない。でも、このとき私の頭の中は真っ白だったんだろう、何を言われたのかあまり覚えていない。

実は私は、結婚前のお見合い期間中に、卵子凍結をしようとしたことがある。なかなか結婚できないかもしれない、と感じ、少しでも若いうちに卵子を凍結しておこうと考えたのだ。

だが、卵子採取のためのホルモン注射の期間中に風邪をひき高熱が出たため、ホルモン注射は中止、卵子採取もできずに終わった。
その後、夫とのお見合いがまとまったため、卵子凍結をしないまま、今を迎えている。

この卵子凍結失敗談は、夫にも話してあった。詳しいことは、また別に記事にできたら、と思う。

だから、私は知っていた。不妊治療はしたことがなかったが、ホルモン注射の痛みと辛さを……私は、ホルモン剤の副作用が強く出るタイプなのだ。

またあの辛い日々が始まるのか……未完成婚のままに……

意を決して、医師に尋ねた。

私:「体外受精をするなら、いつになるでしょうか?私の誕生日が3月末なんです。39歳で体外受精を始めるのか、40歳で始めるかで保険適用の回数が変わると聞きました。」

体外受精をするならば、色々と準備をしなければならない。仕事や帰省のスケジュール、そして何より心の準備だ…

医師:「12月は手術直後ですし、年末年始は病院が休みですから…1月からが無理がないでしょうね。」

すべてをすっ飛ばして体外受精………1月開始……
何もかも、予想も覚悟もしていた言葉だった。それが、医師の言葉となって現実味を帯びていく…… 

やっぱりなぁ〜〜〜という空気をまとい、私たちは診察室を後にした。私の術前処置もあっという間に終了、一瞬だけ痛みはあったが、その後は大したことはなかった。 

「やっぱり、予想通りのことを言われたね。」
どちらからともなく、そんな言葉を交わした。夫はリモートでの打ち合わせのため、そのまま病院の近くのカフェに戻り、私は1人、家への帰路についた。

はじめての全身麻酔の手術の前夜、何を考え、どんな気持ちで家に帰ったのか……このときの気持ちを、私はまったく思い出せない。


晩ごはんは4日目の鍋、水炊き→キムチ鍋→トマト鍋と味変を重ねてきた鍋だ。手術前夜は食事は21:00まで、手術当日の朝も何も食べられない。

「最後の晩餐じゃーー!!」
と言いながら、お腹がはち切れそうになるまで、トマト鍋とシメのパスタを味わった。

手術当日、明日の朝は早い。早く寝なければ……


でも……ダメだ………
私の頭の中をいっぱいにしていたのは、明日の手術のことではなかった。もう、黙っているのは無理だった。

これから始まる話し合いの恐怖に押しつぶされそうになりながら、私は夫の身体に腕を回し、肩に顔を埋めながら尋ねた。

私:「予想通り、体外受精一択って言われたね…。体外受精がいつ成功するかはわからない。でも、もし1月の体外受精が成功したならば、私たちは、本当に一度のセックスもないままに子供を作ることになるけれど…あなたは、本当にそれでいいの?」

夫:「私は、それで構わないよ」

なんの表情の変化もない、いつも通りの顔で夫は平然と言った。

予想通りの回答だ……でも、マジかよ……1回もセックスしないまま、親になるのかよ!?

おそらく、性交渉の経験がない夫…
童貞のまま父親になるんだぞ?本当にそれでいいのかよ!?何とも思わないのかよ!?

さすがにこのセリフは口にしなかったが…頭の中で、このセリフがぐるぐると渦巻いた。

私:「前に、『子供を作るためならセックスする意味がある。』って言ったよね?でも、もう私たちはセックスしても子供ができる見込みがないよね…
そうなると、あなたの中でセックスはどんな意味になるの?セックスで子供ができないなら、もう私たちはセックスすることはないってことになるの?」

あぁ………言ってしまった………
どうしよう……ないって言われたら……

どうしよう………………

夫:「そこまでは思ってないよ。確かに、私にはセックスは必要ないけれど…フラミンゴさんがいいものだ、楽しいものだと言っていることをやってみたいと思ってる。それじゃあ、ダメなのかな?」

夫婦のコミュニケーションとしてのセックスは必要ない、と言っていた夫………それが、私が楽しいものだと言っているからやってみたいと思う、と言っている……!!

これは、大ホームランだ。夫の最大限だ。今までのことを考えれば、この言葉を言ってもらえたことが、どれほどすごいことか!!!

でも、このときの私は、これで満足することができなかった。夫に、どうしてもわかってもらいたかったのだ。

夫婦が一度もセックスをしないまま、人工的に子供を作ることがどれだけ『おかしい』ことで『自然じゃない』かを、夫にわからせたかったのだ。


私:「でも!でも、私は愛のあるセックスをした、その先に子供があると思ってた。私たちはそうじゃない。自然の摂理から外れてる。それが辛い…」

夫:「自然の摂理っていうのは、卵子と精子が合わさって子供ができるってことだよね。ただ、それを体外受精でするだけだから、自然の摂理からは外れてな……」

私:「もう、いい!!!!聞きたくない!!!」

私は、思いっきり泣き叫びながら、抱きついていた夫の身体を突き離して崩れ落ちた。夫が私の両腕を掴んだ。

あぁ………………伝わらない………夫には伝わらない……
なんで、こんな簡単な、誰にでもわかるようなことが伝わらないのか………

「夫婦にはセックスがあり、その行為の結果、子供ができる。それが大昔から続く自然の摂理」

なんで、こんな当たり前のことが伝わらないのか?
なんで、こんな当たり前のことが、私たち夫婦のあいだにはないのか?

夫の独自の論理なんざ、もう聞きたくもない……

もう、嫌だ。
ウンザリだ。
やめてくれ。

ひたすら泣きじゃくる私の腕を掴んだまま、夫は言った。

夫:「また傷つけちゃったかもしれないけれど…嘘はつきたくなかったから、自分の本当の気持ちを言ったよ。」

相手を傷つけてもいいのかよ、傷付けても本当の気持ちを言ってもいいのかよ!?

ふざけんなよ、私があなたを傷つけないために、どれだけ自分の言いたいことを抑えてきたことか!

アホらしい!!!

私:「だったら、私も本当の気持ちを言う!本当は、一度もセックスしないまま、子供を作るのは嫌だ!!!嫌だけど、セックスしてから子供を作るじゃ間に合わないから、頑張って受け入れようとしてる。

ずっとずっと私は我慢してる!耐え続けてる!本当は、自分が望んでないことをしている。

本当は、こんなの嫌だ!!!」


言ってしまった………

セックスしないまま、子供を作る覚悟をしている、と言ったのに……

本当は、覚悟ができていない。
本当は、嫌だと思っている。

私の覚悟が足りなかった……認めたくなかったけれど…全然ダメじゃん。


私:「私はセックスは愛を伝え合う行為だと思っている。その行為の先に子供があると思っている。でも、私たちのあいだにはそれがない。あなたは、私を求めない。惨めだ………」

夫:「だって、フラミンゴさん、ずっと薬の副作用あったから!身体が一番だから……」

わかっている。
本当の夫婦再構築をしなければ、夫は私を抱く気にはなれなかったろう。やっと再構築できたのに、手術前の薬の副作用で、セックスするタイミングはなかった。夫が悪いわけではない。

でも……薬の副作用がなかったら、本当に私を抱いてくれていた?
あなたは自ら、私を抱きたいと思うことってあるの?


夫はアセクシュアル気味だから仕方ないと、諦めようとしていたのに……

夫が自分から、私を求めてくれることはきっとない。今までも、これからも、ずっと……


夫から求められたい

求められないのは辛い


夫に言わないように、決めていたのに……
アセクシュアルな人に言っても、伝わらないのに…

あぁ………言ってしまった………


夫:「わかった。ありがとう、本当の気持ちを言ってくれて」


涙が止まらない………
こんなことも、こんな夫婦にとって当たり前のことも、言わなきゃ伝わらない……
言っても伝わったのか、わからない……

夫が遠い……………

もう、これ以上、夫の顔を見たくもなかった。
一刻も早く、この人から離れたい。

私:「明日、手術だから………寝る」


夫が私の腕を離した。


おやすみ、と言って1人の寝室へ向かった。

明日は手術だ。



画像:葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の引き伸ばし


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