[くま日誌] 946号 行動する前に自問すべき質問とは?
パレートの法則。8:2の法則とも言われます。重要な2割が利益の8割をもたらすという有名な法則ですよね。この法則に従い重要な2割に自分のすべてのリソースを投下することが理想です。つまり行動をする前に問うべき質問は「最も期待値の高い行動はなにか?」であり、その見極めこそが核ということになります。
先日、【即断即決→果断な実行】が大事であると本稿でも書きましたが、全ての行動は【リソースと交換で期待値から利益を得る行為】と定義できます。であるならば、時間の制限がある限り、等しく全ての行動を平等に扱うわけにはいかないのです。
これを意識していないとどうなるでしょうか?とにかくスピードが大事だ、マルチタスクであっても次々とやることだ、ということになり、期待値が低い行動にリソースを大量投下してしまうことになります。実際にこの罠に陥っている人は少なくないように見えます。
目の前のタスクをこなす行為は「最も期待値の高い行動はなにか?」という大局を考える必要がないために安易に選択したくなる誘惑があります。人間の脳みそはエネルギーを使うから怠惰ですし、なにか動いていれば「仕事をした気持ち」になるからです。
そして「今、目の前のタスク処理のスピードをMAXまで高めて終わらせれば余裕が生まれる。その余裕を使って余暇を楽しもう」という考え方になります。ほとんどのケースにおいて余裕がないのは、目の前のタスクから得られるリターンが期待値より低いからであって、スピードが遅いからではありません。だからいくら一生懸命スピードを上げたところで次々にタスクが押し寄せてきて、終わりがないのです。
私自身がこうした傾向があり、それを客観的にみてもらうためにコンサルティングを受けています。自分では「これはいいかもしれない」と思っても、
大抵、「筋悪いですよ」となり、ハッと気づくのです。スピードを上げることは大切ですが、その前段階で「最も期待値の高い行動はなにか?」というフィルターを通してから行動に移すことがもっと大切なことなのです。
まとめ
・すべての行動は【リソースと交換で期待値から利益を得る行為】と定義できる。時間という制限がある限り、すべての行動を等価で扱うことはできない。
・我々が自分に問うべき質問は「最も期待値の高い行動はなにか?」である。
・その問いなしに行動のスピードを上げる先には、期待値の低い行動に大量のリソースを投下し疲弊してしまうのだ。
