虎猫からの手紙【98】②なぜ共鳴するのか──『X』が見た二人の根にあるもの
私は、自分の考えが少数派であることを自覚しながらも、虎猫には隠すことなく、ありのままの思いを伝えてきました。
そんな私の考えを、いつも自然に受け止めてくれる虎猫。
なぜ虎猫は、私の考えに共鳴するのか。
その理由を、『X』(内なる声)に聞いてみたいと思いました。
虎猫より
白猫は、自分の考えに共感する人が少ない中で、なぜ虎猫は共鳴するのか。
その理由を『X』に聞きたいと書いてありましたが、その前に、まずは私の考えを述べてみたいと思います。
たしかに、白猫の思考や生き方に触れるたび、何のためらいもなく、自分の中では納得というか……合致している感覚があることは事実です。
私にとっては、すべて初めての考えだし、あえて自分の中を覗いてみても、そんな要素もないのに、不思議ですよね。
多分、自分でも気づいていなかっただけで、本当はそのように生きたかったのかもしれません。
でも、一つだけ言えることは、私たちの関係性があるから、白猫の考えに共感や共鳴したわけではないです。
白猫が大切な存在だから受け入れたのではなく、考え方そのものに納得したから心が動いたのです。
自分の中で納得できないことや、心から合致しないことまで、共感や共鳴することはできません。
たとえ命より大切な白猫の考えであったとしても、それは変わらないと思います。
愛しているから、白猫の考えに共鳴したわけじゃないのです。
最愛の人だからこそ、私は自分の心に素直でありたい!
好感を得るために無理して合わせようとしたら、逆に心や気持ちが濁ってしまう。
特に白猫に対しては失礼だよね。
結局、なんで共鳴したのか自分でも分からないから、論点がズレまくってるけど……
『X』より喋りたいだけなのかな〜笑!
『X』に聞いてみようね。
X: 『どんなに共感する者が少ない考え方であっても、どこかに必ず共鳴する者はいる。
ただ、出逢えるかどうかだ。
時にはその共鳴が、その者同士を引き合わせる。
オマエの中にあったものではなく、白猫さんと同質である欠けて壊れたものを、白猫さんが与え、補修してくれている。
元は同調して一つのものだから、また同じ道で同じ方向に戻る。オマエと白猫さんが共感共鳴していくのは自然なことだ。』
虎猫: 「なんか、オレの考えより良いんだけど……。」
X: 『オマエより悪かったらどうするんだよ!
オレは基本的に白猫さんと同じように感じているのだ。人を超えて、この世界全体を見るという視点は共通しつつも、オレが最も大切なことは同体であるオマエと白猫さんの思いだ。
人を超えて世界全体を見れる視点は、すべて身近にある思い次第だ。』
虎猫:「白猫に答えるとき、良いこと言うし、怒らないし、オレにもそうしてほしいけどね〜」
白猫より
私は、虎猫の説明で十分にその思いを理解することができました。
しかし、「なぜ共鳴するのか」という問いを、さらに深く掘り下げてくれたのが『X』でした。
『X』は、「共鳴する者との出逢い」という視点から答えました。
単に「理解してくれる人は必ずいる」という励ましだけではなく、人は誰かとの出逢いによって、自分自身でも気づいていなかったものを発見することがある、という意味にも受け取れます。
たとえ自分が周囲とは違う考え方を持っていると感じていても、世界のどこかには、心の奥で響き合える人がいる。
『X』は、そう語っているのかもしれません。
また、
『元は同調して一つのものだから、また同じ道で同じ方向に戻る。オマエと白猫さんが共感共鳴していくのは自然なことだ。』
という言葉からは、『X』が私たち二人の関係を、少し離れたところから見ているようにも感じました。
ただ、ここで少し不思議に思ったことがあります。
『X』は、「オマエの中にあったものではなく」と言いながら、一方では「元は同調して一つのもの」とも語っています。
一見すると矛盾しているようにも聞こえます。
『X』の言う「元は一つ」とは、いったい何を意味しているのでしょう。
虎猫自身も「なぜ白猫の考えに共鳴するのか分からない」と話しています。
しかし『X』は、その理由を表面的な考え方の一致ではなく、もっと深い部分で響き合うものがあるからだと考えているようです。
そして、私が特に印象に残ったのは、『X』が「最も大切なことは、虎猫と白猫さんの思いだ」と語った部分です。
『X』にとって大切なのは、自分自身が前に出ることではなく、虎猫と私が何を思い、どのように生きていくのかということなのかもしれません。
そして、社会や世界を良くしたいと思うなら、その出発点は遠い場所ではなく、まずは身近な人をどう見るのか、どのような関係を築くのか。
その思いこそが、すべての始まりなのかもしれないと感じました。
