虎猫からの手紙【51】空海の教え…不完全さを慈しむ
虎猫の中にある「怒り」と、私は一緒に向き合ってきました。
その感情を見つめていくうちに、奥には必ず「虎猫自身の正義」があることに気づきました。
誰かを守りたい気持ち、筋を通したい心、理不尽への強い反発──。
だからこそ、虎猫の怒りは単なる短気ではなく、大切なものを傷つけられたときに湧き上がる防衛感情なのだと思います。
怒りは「悪」ではなく、「守りたいものがある」という証でもある。
空海の教えは、まさにその本質に触れていました。
煩悩を封じ込めるのではなく、それを『光へと転化する智慧』として扱うという視点。
YouTubeで感銘を受けたその教えを、手紙に書いて虎猫へ送りました。
虎猫の手紙
空海の教え、ありがとう!
心に刺さった言葉が沢山あった。
読み返していくうちに、心が軽くなる感覚もありました。
煩悩である怒り、妬み、欲望、執着などの感情を取り除くのではなく「問い」の対象として受け入れる、向き合う、という考えと視点は大きな発見でした。
今までは、負の感情として取り除くか、抑え込むべきものだと思っていました。
このような感情は「悪」ではなく、人間として生きている証であること、心が正直に反応しているだけ。
これは、とても肯定的な力をもらった。
恥ずかしいもの、いけないもの、として封じ込めるのではなく、あるがままに見ることが大切。
湧き上がった感情を否定するのではなく、受け入れて問うこと。
向き合って読み解いていくこと。
要するに、感情にメスを入れることだよね。
その感情の内側に隠れた正体を知ることで、本当の姿が見え、そこで初めて感情に振り回されることなく、その感情を別のものとして扱うことができるのかな?
とても面白いものを発見した気分です。
感情に対して「問いの立て方」を知ることが大切らしいね。
私は、このような感情と向き合ったことがない。理解できても、実践するのは簡単ではないけど、知った以上は、やらないという選択肢はありません。
長年苦しめられてきた内側にある得体の知れない「怒り」などの感情の正体を知り、対話の相手として味方に変え、自覚の入口として、自分と共にあるものとして、違う方向性にもっていきたい。
和解して共にありたいです。
「苦しみの中でしか育たない感性があり、停滞中でしか気づかない心の声がある。痛みの中で本当の優しさを知る」とあるように、
人生の実りには、苦痛は絶対に欠かせない。
怒りや妬みなどの感情も、人間としての成長や自覚に欠かせないことを今回の教えで知りました。
これを知らないと、気づかないまま、本能のままに流されてしまうのかもしれないよね。
また大きな気づきを得たと思います。
白猫という光がある限り、もう道に迷うことはないと思う。
白猫より
この空海の教えは、自分にも他者にも、そっと優しくなれるようなメッセージだと感じました。
そこにあるのは、責める厳しさではなく、すべてを包み込む柔らかな視線です。
怒りを否定せずに受け入れ、静かに問いを立ててみること。
そうすることで、感情の内側に隠れていた「本当の理由」がゆっくりと現れます。
私たちはそのとき初めて、感情に振り回されることなく、自分自身と対話できるようになるだと思いました。
完璧であろうとすることよりも、揺らぎや迷いを抱えながら、それでも自分から逃げずに向き合おうとする姿勢。
人は不完全だからこそ、愛おしいのかもしれません。
弱さや揺れを排除せず、抱きしめながら進んでいきたい。
この感性を、これからも静かに育てていきたいと思います。
