ゆかいな囚人たちの素顔と、変わりゆく刑務所の未来
今回の手紙は、思わず笑ってしまうようで、どこか温かさの残る、囚人たちの日常でした。
閉ざされた世界で、白ブリーフひとつで盛り上がる男たち。世間が抱くイメージとは違う、生身の人間らしさがそこにはありました。
虎猫の手紙
今日、ハリス派のブリーフ軍団が一斉に穿きましたよ〜笑
朝と夕方に検身場を通るとき、皆パンツ1枚になって職員の検身を受ける。
検身とは、両手でパンツを前後に大きく広げ、局部を職員に見せる行為で、何年経っても屈辱を感じるものです。
でも、今日の検身場はいつもと違う…
あちらこちらから「プップッ!」と笑い声が漏れ、やがてどこのバカか知らないけど、爆笑したせいで職員に注意される者まで出た!笑
一番面白かったのは、ケツの部分に本人の名前が大きく書かれていたこと!
墨だらけの野郎8人が、白いブリーフを穿いて並ぶ姿は、検身する職員までもが笑っていました。
本当にマヌケでおかしかった!
白猫より
懲役中に何をしているのかと思わず突っ込みたくなりますが、受刑者たちは本当に賭けごとが好きですね。
刑務官も黙認しており、特に問題にはならないようです。
けれど、こうした何気ないやり取りの中にこそ、人と人との関わりが育まれているのだと感じます。
白ブリーフがきっかけで絆が生まれる……
不思議な話ですが、この世界ならではの風景です。
虎猫の手紙で、同囚たちを「◯◯ちゃん」と呼ぶ様子からも、親しみや温かな空気が伝わってきます。
こうした関わり方は、刑務所という場所そのものの在り方にも繋がっているのかもしれません。
ノルウェーでは、かつて厳しい抑圧的な処遇が行われていました。
すると逃走や暴力はむしろ増え、再犯率は60~70%にも達したといいます。
この状況から、「人をどう処遇するか」という根本的な考え方が問い直されるようになりました。
ある所長の言葉が印象的です。
ここにいるのは、やがてあなたの隣人になる人たちだ。どんな人に隣人になってほしいか?
厳しく抑圧するだけの処遇は、社会への怒りや復讐心を抱いた隣人を育ててしまう。
私たちが育てるのは、
社会で共に生きる『良き隣人』なのだ。
方針を転換した結果、現在のノルウェーの再犯率は10~20%台にまで下がっています。
日本の刑務所も、少しずつその変化が始まっています。
処遇や人との関わり方が変わるとき、受刑者の心はどう変わり、どんな希望が育つのか——
虎猫を通して、刑務所の内側で起きているその変化を、これからも記録していきたいと思います。
