『X』の声はどう聴こえているのか──頭の中にある不思議な会話
『X』は、虎猫の内側にいる存在です。
これまで『X』が何を語ったのかは何度もご紹介してきましたが、今回は「虎猫は『X』の声をどのように聴いているのか」を聞いてみました。
虎猫より
虎猫: 「今回も『X』の質問があるよ〜 嬉しいだろう?」
X: 『……。』
虎猫:「さっきまでブツブツ言ってたのに、なんで急に黙るんだよ!笑」
最近は手紙を書くときの『X』は、急におとなしいというか、口数が少なくなったんだよね。
白猫は、『X』がこんなにも長く話すことにビックリしたんですか!?
いやいや! こんなもんじゃないんですよ〜。『X』が喋りだしたら〜!
話したこともあると思うけど、私の考えすべてに対して文句を言ってくるし、叩きまくりだから!
X: 『すべてはオマエのためだよ。』
虎猫:「そうだとしても、やり過ぎだろう〜」
X:『そんなことをさせたのは、オマエだよ。』
アイツの言葉は頭の中から響いてくるから不思議で、心にというか、中に残るから、忘れるという概念がないんだよね。
たしかに、最初は混乱して手紙を書きづらかったけど、意地でも相手にしない結果、その声を頭の一カ所に集中させて、片方の耳のところに置くことができるんだよ〜笑
それができるまで、1年以上かかりましたね。
ブーブー言って邪魔してくるけど、私は別の意識でというか……別の頭で、白猫への手紙を書くことができる。
『X』と、どう喋るのか気になるらしいけど、頭の中でイメージしたものを届けるというより、頭の中で喋る感じです。
『X』の声が頭の中に響いてくるので、そこで頭の中で会話するのです。
たまに、「うるさいよ!」と口に漏れてしまうこともあるよ。
7割は向こうから喋ってくるけど、こっちが話しかけても全く返事がないというか、消えてるような時もたまにあるよ。
気まぐれで自由だからね。
逆に、こっちが返事をしないと、ずっとブツブツ喋ってる。
そして突然消えるのです〜笑
寝ないの〜!?と訊くけど、寝ないらしいよ〜
常に見ているし、聞いているそうです。
ちなみに言葉は母国語だけど、白猫に伝える時は、私の中で日本語に自動変換されるような感じです。
説明が難しいけど、『X』との母国語と白猫との日本語をあまり意識せずに両方にその言葉を伝えることができるんだよね。
普通の2つの言葉の変換とは違って、2つとも私の中にある一つの言葉として出ていく……
分かるかなぁ〜!?
確かに全く違う言語だけど、私の中では一つである不思議な感覚です。
白猫に出逢ってから『X』の口数が爆増です!
しかも感じが違うから、こっちもビックリして、ヤキモチになったのです〜
X: 『すべてオマエのためだ。オマエは勘違いしているんだよ。』
虎猫:「その言葉、何百回も聞いたよ!」
『X』は、白猫が被害を受けた時に許せないと言ったけど、どう行動するのかと聞くと、
『……。』でした。
また、白猫がなぜ大丈夫なのか、その理由も教えてくれませんでした。
白猫の質問は基本的になんでも答えたいらしいけど、『答えられないものは答えられない。』と言っていました。
虎猫:「都合が悪いことでもあるのかな?」
X: 『そんなものはない!大丈夫なものは大丈夫だ。オレには分かっている!理由はない!』
すごい勢いで言ってきたよ〜!
白猫より
返ってきた答えは、やはり当事者でなければ分からない、とても不思議な世界でした。
忘れるという概念がないことや、頭の中の一か所に『X』の声を置き、母国語と日本語が一つの言葉として伝わるという話は、私には考えても分かりません。
でも、ずっと感じているのは、『X』はただ強く語るだけの存在ではないということです。
厳しい言葉で何度も虎猫と向き合いながら、その根底には、「より良く生きてほしい」という願いが込められているように感じます。
時には沈黙し、時にははっきりと言葉を発し、虎猫が見落としていることを、鋭く伝えてくる。
「すべてオマエのためだ。オマエは勘違いしているんだよ。」
何百回も語るその言葉には、『X』が長いあいだ虎猫の内側で何を担ってきたのか、その一端がにじんでいるように思いました。
