Muswell Hillbillies / The Kinks
こんなにメジャーで、しかも自分は好きなはずなのに何故今まで手を出さなかったのか?名前は知っているがイマイチ掴みどころがなく、どこから聴けば良いのか迷っている間に買うタイミングを逃して忘れてしまう、僕にとってそんな代表格の一つがThe Kinksだ。ちなみにこれまで友達からも「Kinksだけは死ぬ前に聴くべし」と言われたことも、ない(笑)そのあたりも理由なのかな。
でも数年前から自分の中でレコード買い直し時代が始まりビートルズが再燃し、UKロックへの傾倒が顕著になる中で、ネット越しの何処かの誰かの言葉が目に留まった。
「Kinksの中ではMuswell Hillbilliesが1番好き」
「最高傑作はMuswell Hillbillies」
ほんまか?気になる。聴いてみたい。ということで早速ボーナストラック入りのCDを購入して聴き始めた。1曲め、20世紀少年、ではなく「20世紀の人(邦題)」のイントロでやられた。アコギからのドラムの入りのサウンドで完全に持って行かれた。追い打ちをかけるかのようにキーボードが縦横無尽に走りまくる。このアルバム、スライドギターが存分に使われていたり、歌詞にアメリカの地名が出てきたり、UKロックと言うよりもTHE BANDのような佇まいをを感じさせてくれる。つまり、めっちゃ好みだ。
そして自然とこうなる。
「CDのボーナストラックが邪魔。レコードで聴いてみたい」
まあ、病気みたいなもんだ(笑)
理由はハッキリしている。このアルバム
始まりの20th century man
終わりのMuswell Hillbilly
の2曲のためのアルバム。もしくはこの2曲を挟んで展開されるUKローカルな都市のパブでの戯言をまとめ上げたアルバム。まさにアルバムジャケットやゲートフォールド内側の写真の雰囲気ではないだろうか。これはCDのミニチュア写真ではわからないから、レコードを買ってよかったと思える大事なポイント。

全曲駄曲なし。味のある曲多し。例えばこの3曲。何度も聴いてしまう。
Alcohol
Complicated life
Here come the people in grey
そしてアルバムの最後はアコギのフェードインで始まる「Muswell Hillbilly」
Cos I'm a Muswell Hillbilly boyの歌詞と歌い方がイイ。エンディングにぴったりの曲。なんと素晴らしいことか。
1971年に咲いた、地味だけど長く咲き続ける花。良いアルバムに出会えた。
