草花の季節、静かな日曜日に
富山出張の疲れが出たのか、今朝は少し喉に違和感があり、風邪気味の日曜日となりました。外はうららかな陽気で、出かけたい気持ちもあるのですが、こういう日は無理をせず、おとなしく過ごすのが一番です。
それでも朝のうち、少しだけ庭先や近所を歩いてみました。すると、いつの間にか草花が咲き誇る、いい季節になっていることに気づかされます。冬の間は静かだった景色が、気づけば色とりどりの花であふれています。
散歩道で出会った花たち
まず目についたのは、チェリーセージの可愛らしい花。よく見ると「ホットリップス」という品種で、その名の通り、白い花びらの先に紅をさしたような赤が入っていて、まるで小さな唇のようです。
何ともユーモラスで、小さな花なのに不思議と存在感がある花姿です。風に揺れる様子は、まるで踊っているようでした。気温によって花の色合いが、赤や白へと変わるのも、この品種のおもしろいところだそうです。
その近くでは、コデマリが満開を迎えていました。小さな白い花が手毬のように集まって咲く姿は、見ているだけで心が和みます。枝先にいくつもの白い玉が連なる様子は、しとやかで、日本の春らしい風情です。
そしてもうひとつ、素朴で野性味のあるバラも見つけました。豪華な八重咲きとは違い、花びらが五枚ほどで、中央の黄色い花芯がはっきりと見える一重咲きのタイプです。飾り気のない佇まいに思わず足を止めました。

ジャズと読書の午後
そんな草花たちに少し元気をもらって帰宅、午後はゆっくり過ごすことにします。最初は仕事関係の本を手に取ったのですが、どうも気が乗りません。風邪気味の頭にはやや重く、こういう日は軽めの本がいいのかもしれない。
そう思い直して、『泣き童子 三島屋変調百物語三之続』(宮部みゆき)を開きました。三島屋シリーズの百物語は、人の心の機微と怪異が静かに溶け合う独特の世界観があって、読み始めるとすっと引き込まれていきます。
BGMはジャズ。今日は何でもいいような気分なのですが、選んだのは「スタン・ゲッツ」。ドラッグに溺れた時期があるとは思えない、伸びやかで品のあるサックスの音色は、少し気怠い日曜日にぴったりです。
窓から差し込む光と、スピーカーから流れる音色、そしてページをめくる音。こうして体の声に従い、ゆっくり過ごす一日も、悪くないものです。風邪は早めに治して、また来週から元気に動けるようにしたいと思います。
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