TSMCのGaN事業撤退に伴う各社の動向

台湾のファウンドリ(半導体受託製造)大手のTSMCが、GaN(窒化ガリウム)事業からの撤退を表明しました。TrendForceによると、2027年7月31日までにGaNウェーハファウンドリサービスから撤退し、Advanced Packaging向けに工場を転用するとのこと。
このTSMCのGaN事業撤退に伴い、製造を委託していた各社は対応に追われています。

各社の対応

米国Global Foundriesへのライセンス供与

米国のファウンドリ大手であるGlobalFoundries(GF)は、2025年11月20日、650Vおよび80Vの窒化ガリウム(GaN)技術に関する技術ライセンス契約を締結したことを発表。

TSMC傘下のVISへのライセンス供与

TSMC傘下のファウンドリである台湾Vanguard International Semiconductor Corporation (VIS)は2026年1月28日、高電圧(650V)および低電圧(80V)窒化ガリウム(GaN)技術に関する技術ライセンス契約を締結したことを発表。
このライセンス契約を通じて、GaN-on-Si技術と既存のGaN-on-QST技術プラットフォームと組み合わせ、シナジーを発揮させる。

https://www.vis.com.tw/en/press_detail?itemid=21379

GaNファブレス大手のNavitasの対応

Navitasは以前から生産を委託していたTSMCのGaN事業撤退に伴い、台湾のファウンドリ大手のPSMCおよび、TSMCから技術ライセンス取得した米国のGlobal Foundriesとの提携をそれぞれ発表した。

https://navitassemi.com/navitas-announces-plans-for-200mm-gan-production-with-psmc/

日本のロームの対応
ロームは以前からGaN技術に対してTSMCと提携し、技術開発を進めていました。
GaNデバイス開発技術と、TSMCの業界最先端のGaN-on-Siliconプロセス技術を組み合わせることによって、高電圧・高周波特性の優れたパワーデバイスに対する需要の高まりに応えることを目指していました。

今回のTSMCのGaN事業撤退に伴い、ローム自身がライセンス取得し650V GaNパワー半導体を自社生産へと舵を切ることが、2026年2月4日、ローム社長の東克己氏から明かされました。
ロームの浜松工場(浜松市)で8インチラインを立ち上げて製造していく予定としています。また、需要が急増した場合には、その対応としてVISにも一部委託する方針も示しました。

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