小学校受験とそろばん・そろタッチ〜それぞれの強み完全解説〜
🔽 本記事は下記動画の要点をまとめたものです 🔽
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みなさん、こんにちは!
よしろう先生です。
今回のテーマは「小学校受験とそろばん・そろタッチ」です。
私が小さい頃は「1年生スタートでも早すぎる」と言われていたそろばんも、今では年少・年中スタートも一般的になってきました。
そんなこともあり、最近増えてきた質問。
「小学校受験を考えているのですが、並行するなら、そろばんとそろタッチのどちらがいいでしょうか?」
中学受験に関する動画は結構出しているよしろう先生ですが、さすがに小学校受験は…と思われるかもしれません。
お任せください!
いや、むしろお話させてください!
というのも小学校受験、いわゆるお受験は、ほんとうに楽しい!!
そして、この記事を見てくれているあなたは、もう予感していますね?そう、そろタッチとそろばんは、お受験ととても相性の良い習い事なのです。
また本編にて説明しますが、
小学校受験とは地頭・育ち・ものづくり3要素による
総合格闘技・総合芸術。
さまざまな分野に触れられるため、幅広く素養を育めることはもちろん、お子さまの適性・興味を知ることにもつながりますし、何より…受験しない大人にこそ小学校受験に触れてほしい。
たとえば「子どもの好きな遊びと趣味が合わない!」私のようにおままごと・お人形遊びで白目剥いて気絶している方!お受験は、子どもといっしょに楽しく取り組めるものとしてピッタリです!
また「新しい趣味を見つけたい」ライト層から「コンフォートゾーンを抜けるきっかけがほしいと、さまざまな分野の入門〜初級レベルをザッとなぞりたい」という志の高い方。
はたまた「このまま母親・父親という子育てだけの人生で良いのか。子が巣立った将来、もう一度自分の人生に向き合うときのために、地頭の向上・品性・ものづくり能力など爪と牙を研いでおきたい」という方。
この動画であなたの運命を変えましょう!
本動画ではまず小学校受験の全体像と要点を説明し、その上でお受験とそろばん/そろタッチ/そろばん式暗算がどのようなシナジーを生むのか。また小学校受験から見た際、そろばんとそろタッチにはそれぞれどのような違いがあり、どのような共通点があるのか。
小学校受験とそろばん/そろタッチ 完全解説!早速説明していきましょう!
①オープニング

②小学校受験の概要6点!
小学校受験とは何か。
年長のお子さんを対象に、私立小学校や国立小学校に入学するために行われる入学試験のことです。
時期としては、関西が9月〜1月。関東は10月〜12月と、関西より遅く始まり、早く終わります。
実施時期が中学〜大学受験よりも早いため、新学期の始まりも小学受験は11月〜1月と早めです。「年長になったらスタートしよう」だと、少し遅めスタートとなってしまうことに気をつけましょう。
どんなことをやるのか?
大きく6つと思ってください。

1つめは、ペーパー。
イメージしやすい、いわゆるペーパーテストです。
驚くべきは、
小学受験には文字や記号がない世界ということ。
ひらがなやカタカナ、数字は小学1年生の範囲だからです。
重さを比べたり、図形を重ねたらどうなるか・回転させたらどうなるか、といった問題が出題されます。
以前アップしたIQとそろばんの才能関係性動画でご紹介した知能検査WISCにおける視空間と流動性推理に特化したものとお思いください。
2つめは、お話の記憶。
その名の通り、物語を聞いて、記憶します。しかもメモ禁止。
大人の世界では「記憶はあいまいだから、いかに文字にして残しておくか」が大事とも言えますが、入学前は文字のない世界ですからね。
話を理解しながら、記憶として留める。WISC的に言えば、言語理解とワーキングメモリです。
3つめは、制作・絵画。
小学校受験は頭が良いだけでは足りません!
絵を描いたり、物をつくったりすることも大事な要素です。
キーワードは、手の巧緻性。
どれだけ巧みに、緻密な作業ができるか。
そして、作品を作るところまでもっていけるか。器用なだけ、技術があるだけではダメ。指示を聞き、作品の要諦をつかみ、つくりあげる力が求められます。
4つめは、運動。
もう一度言います。小学校受験は頭が良いだけではダメ!身体能力も見ます。
ただ「運動神経の良くないといけないか」という、そうではありません。立ち幅跳びやクマ歩きなど最低限の体幹を見られるだったり、
「ケンケンパからスキップして、帰りにコーンを取ってきてね」といったマルチタスクの一環として見られるだったり、動きを真似するいわゆる模倣体操。目で見たものと身体操作の連携ができるか、協応運動がどのくらいできているか、が見られます。
5つめは、行動観察。
お友だちと遊びましょうとグループに分けられ、いっしょに遊ぶ。
ルールメイキングの様子や、コミュニケーションの取り方を観察されるというわけです。社会性・協調生が特に見られるのはもちろん、ケンカしてしまったり、危ないこと。たとえばとなりの子が階段をジャンプしちゃったりなんかして、「え、楽しそう」といっしょに階段をジャンプ……不合格です!
6つめは、口頭試問。
面接です。
名前、生年月日は基本です。
「きょうどのように来たの?」「好きな動物は?その理由は?」「お母さんが笑顔になるのはどんなとき?」なども上手に答えられる必要があります。
質問を聞き取り、論理的に正しくかつ相手の納得ポイントを探りながら受け答えを重ねるという、まさにコミュニケーション能力ど真ん中!
質問に正しく答えることは、意外と大人でも難しかったりしますから。
知能が高いだけ、地頭だけでは超えられない。けじめをつける力、感情をコントロールする力、洞察力。
ひとつひとつは良くも悪くも6歳レベル。高度で難しいことではないんです。機嫌が良いときや余裕があるときに1回だけならできる。また、ちょこちょこ解ける・できる問題もあるでしょう。
ただ、総合的かついつでも安定してできるかというと、難しい!
本番は緊張もありますから、定着なんて言葉では甘い。そろばん式暗算のように、体に染み込み、感覚・本能に昇華されるまで訓練されている必要があります。
「子どもらしくない」「その年齢で、そこまで身につけるのは効率が悪く、今やる必要はあるの?」という声も聞こえてきそうですが、
大ありです!小さいうちの高い非認知能力は、複利で人生に利いてきますから。
③【お受験】そろばん・そろタッチの強み共通点

さあ、お受験から見た、そろばん・そろタッチに共通する点から説明していきましょう。
共通点① 手の巧緻性アップ
これは大きな共通点です。
そろタッチは初めから両手で計算するので、両手の親指・人差し指での協応運動が身につきます。小学校受験では紙のちぎりが大事な作業のひとつなので、その一助になると言えるでしょう。
また、そろばんも鉛筆も持ちますし、紙を動かしたり分銅を持ったりと、意外と両手・両指先を使います。
共通点② 自分がしてしまいやすい「スリップ」の傾向を知れる
そろばんもそろタッチも、ミスが出ることは変わりません。そのミスを通して「自分はこんなミスをしやすいんだ」「こういう見間違い、読み間違い、思い違いをしてしまいやすいんだ」と気づけます。
短い時間でたくさんの問題を解きますから、自分の脳のクセを知るには、そろばん・そろタッチ両方とも持ってこいです。
(参考)スリップについては下記記事をご覧ください。
共通点③ 空間認知アップ
小学校受験では「何個差がありますか」「1人につきバラを2本あげたいと思います。何本足りませんか」など、こういった加減・1対1対応の問題が多く出てきます。
数字自体は書けなくても、数字を使わず◯の数で答えたりしますが、このような計算をサッと済ませられる、認知資源を使わないというのは、非常に大きな強みになり得ます。
そろばん・そろタッチの強み共通点はこんなところでしょうか。
④【お受験】そろばんの強み・特性
では次に、お受験から見た、そろばん・そろタッチそれぞれの特性についてお話しします。まずはそろばんから行きましょう。

物理空間にあり、かつ立体的
立てれば珠は落ち、ゆらせば崩れる。反対からも動かすことができ、強く押せば痛い。
手を離せば物が落ちることがわかるように「なんとなく、こうしたらこうなる」のストックが多いことは、ものづくり・工作において圧倒的な強みです。
えんぴつ慣れ
お受験は、えんぴつとクーピーまたはクレヨンでマルをかいたり、バツをしたり、絵を描いたりと、意外と多く筆を握って動かす。いわゆる運筆が重要になってきます。
運筆が上手にできるだけでなく、長時間かつ多く書くことに慣れておくのは圧倒的なメリット。筋肉に余裕があっても握力が限界だとバーベルを持ち上げられないのと同じように、ペーパーにおいて、答えがわかっていても運筆が苦手だと回答できないんです。そろばんは運筆に効果的です。
姿勢の維持
そろばんは姿勢が命。肘をついたり、椅子に手をついたり姿勢の維持に片手をつかってしまうと、そろばんを抑えられず、そろばんを抑えられないと、珠が崩れやすく、ほんとうにわずかな珠のズレでも盤面の読み取りにエネルギーを要し、読み間違いを誘発。
「あれ?これ2だっけ?3だっけ?」その小さな疑心暗鬼が、積もり積もって自己肯定感の低下につながっていきます。自信を持ってスピードを出すためには、姿勢が何より大事。この姿勢の維持も、そろばんの強みです。
⑤【お受験】そろタッチの強み・特性
次はそろタッチの強み・特性を解説しましょう。

映像操作・視空間どまんなか
やはり年中レベルだと、そろばんを始めても暗算まで行ける子は少ないです。ただ、そろタッチは違います。最初から珠をイメージしていく、図形の重ねや図形の回転。この下地を養うことに効果的です。
ワーキングメモリの向上に強み(=聞き問題が多い)
そろタッチは良くも悪くも機械音声で読まれるので、本当に注意して聞かないと、「たす」なのか「ひく」なのか聞き逃してしまいます。
お家では大人の方が注意を引くように喋ってくれますが、小学校受験のお話の記憶ではスピーカーで無機質に流されることも多いです。聞くことへの集中、聞き取り力のアップは、そろタッチの方が良いといっても過言ではありません。
巧緻性×協応運動のシナジー(=両手での計算がキホン)
小学校受験では、紙のちぎりが難しい…!
訓練しなくとも、器用な子っていますよね。ただそれは、例外なく利き手のみという条件。
利き手でない手は、例外なく訓練が必須。利き手じゃない方の手を動かすということは、一朝一夕では身につかず、長い時間をかけて未発達な神経に意識を通しつづける経験が必要なのです。
そして、こういった「例外なく訓練が必須」項目をきちんと押さえることが、相手に「本気」と思ってもらうために必要なのです。
その入門、第一歩として、そろタッチは非利き手練習としてもおすすめです。
感情のコントロール能力の向上
そろタッチは感覚との戦いです。指を動かして、厳しい制限時間の中でどれだけ冷静でいられるか。iPadを投げて割ってしまったら、そこで終了。
そう、小学校の受験会場と同じなのです。
工作でも「絶対にこの時間で終わらない」という課題を、やはり途中で切られてしまうこともあります。その時に「うわーっ!」となってしまう子は、不合格となってしまいます。
感情を乱さず次の種目に備える。このけじめをつける力、自制心、悔しさを抑えつける力。そろタッチは非常にこの力を高めてくれます。
というわけで、いかがでしたでしょうか?
まとめると、数感の養成により数への心理的距離を縮めるというメリットはそろばんもそろタッチも同じです。
その上で、運筆・姿勢体幹の強化・ものづくり要素を高めたい方はそろばんを。一方、両手による協応運動・聞き取りにいく集中力・映像記憶映像操作能力に重点を置きたい方はそろタッチが良いでしょう。
⑥比較表解説
よしろう先生なりに、地頭・育ち・制作を細分化すると、下記のようなトピックになります。
S・A・SSの3段階で、特に扱わない部分に関しては評価をつけていません。
まずは「地頭」からいきましょう。

言語理解は、そろばんがS、そろタッチがA。
そろばんがSなのは、先生とのやり取りを想定しているからです。聞いたやり方を理解し実践する、分からなければ先生に質問する。このやり取りの中で言語理解が伸びることは間違いありません。
そろタッチがAなのは、「教室生は」ということ。ネット受講の場合は人とのやり取りはありませんし、操作も体で覚えていくスタイルなので、言語は解しません。
流動性推理は、そろばんもそろタッチもS。
覚えたやり方を次の問題で実践する、「この場合はこうかな?」と反復練習を繰り返す。「技術が身についた以降も流動性推理が育つか?」というとそんなことはありませんが、やり方を身につけていく過程では流動性推理は育つので、S評価と言えます。
ワーキングメモリは、そろばんがA、そろタッチがS。
計算している間も、問題は覚えておかないといけませんので、「今やっていることを忘れない」というところまでは、そろばんも同じ。
ただ、そろタッチはそろばんで身につけられる能力に加え、映像記憶・映像操作能力も高まるのでSと、そろばんよりも高く評価しました。
視空間は、そろばんがS、そろタッチがSS。
そろばん式暗算においてワーキングメモリと視空間は切っても切り離せない関係です。
映像記憶がそのままワーキングメモリを伸ばすことにつながるのはもちろん、そろばん式暗算のワーキングメモリの伸びは視空間に付随する形で伸びます。
そのため、そろばん式暗算は視空間により密接に結びついているという理由で、そろタッチがSS。
そろばんは映像記憶・映像操作のレベルまではいきませんが、立体感や裏側・反対側からでも触れるなど、我々が住む物理空間に慣れるという意味で、S評価としました。
情報処理は、そろばんがA、そろタッチがSS。
なんと言ってもそろタッチは時間制限がシビアですからね。情報処理力は、時間制限がある中で急ぐからこそ伸びていく。これは間違いありません。
一方そろばんは、習いたての場合、まずはしっかりとした理解を最優先とします。文章が定着していない中で子どもをせかすというのは、なかなか人間だとできません。
続いて「育ち」です。育ちは6要素に分解しています。
体幹・社交的表現・自然常識・季節常識・一次情報量・親の総合力です。
体幹は、姿勢の維持を高く評価してそろばんがS、そろタッチはA。
そろタッチは自由な姿勢で取り組むことができますが、やはり両手を使うには変な姿勢を取りづらいです。そろばんほどではありませんが、意外と両手を使うために悪い姿勢を取れないという点でAにしています。
社交的表現は、そろばんがA。そろタッチも教室性の場合はA。
これは大人とのやり取りがあるためですね。「こういう時はこういう表現を使う」という会話を通して社交的表現を少しずつ身につけていきたいところです。
自然常識は、これは足が2本の動物は何ですかだったり花の名前・動物の名前だったり、小学校受験では暗記が必須ですが、そろばんそろタッチはここではあまり関係しませんね。
季節常識、こちらもそろばんは特に関係ありません。ただそろタッチは、月が変わって今日のミッションが表示されるホーム画面が変わったり、8日間続けて頑張ったときに表示されるアニメーションがあったりと、季節常識を知るという意味でも、実はそろタッチは良いためAとしています。。
一次情報量、これは何かというと経験の数です。本をたくさん読んでもそれは誰かの経験を通した2次情報であって、実際にこの時自分はこう思った、この気持ちよさ、この香り、この景色といった、その場でしか得られない驚きや感情、五感で取れる情報。これはそろばんに優位がありA。そろタッチはタブレットなので、どこを押しても感触は一緒ですね。シンプルなアナログとデジタルの違いです。
親の総合力。やはり親の仕草や振る舞い、言動を子どもは吸収していきますからね。また財力があれば、その分旅行に行ったり留学したりと質の高い一次情報を知る機会が増えます。
そんな中、そろばんやそろタッチにお金を払うということは、その時点で子どもの教育にお金を払える、教育が大事、数字が大事という価値観を持っているということ。そろばん・そろタッチを習っているお子さん、おめでとうございます。良い親のもとに生まれましたね。そろばん・そろタッチ両方ともAと言って良いでしょう。
最後に「ものづくり」「制作」の部分です。
絵に関して、そろタッチはAとしております。これはやはり映像で処理することに慣れるためです。そろばんもそろばん式暗算まで進んでいる方はAと言えますが、そろばん式暗算まで進んでいない場合は評価なしになります。
工作の部分は、そろばん・そろタッチ両方ともAとしました。両方とも手の巧緻性に強みを持つからですね。利き手とは逆の神経に意識を通すということは、一朝一夕ではできない。ある程度の期間、訓練する必要があります。
以上、小学校受験とそろばん・そろタッチ〜それぞれの強み完全解説〜でした。
とても長い記事、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それではまた次回の記事もお楽しみにお待ちください!
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