恋する香港 ー 1泊3日弾丸旅行記⑨
エッグタルトとマラサダ風パンの
ほのかな暖かさと甘い香りが、
手元のショッパーから伝わってくる。
冷めたら美味しさが減ってしまうかも
しれないけど、
行きたい場所の数と残された時間を考えると、
先を急がなくちゃならない。
仕方ないかと、少し複雑な気持ちのまま
最寄りのバス停に向かった。
しばらくバスを待ってみたが、
到着する気配は一向になかった。
待っている時間が惜しくて、
とりあえず歩いてピークトラムの
乗り場に向かうことにした。

アップダウンの起伏に溢れる街並みを
歩きながら、数年前に初めて訪れた
長崎の街の事を思った。
香港も長崎も坂の街だなと。
またここ数日の荒天の為か道には折れた
枝木が散乱しており、
それを綺麗にするための清掃員の姿も
散見できた。
こうやって街を支える人達がいてくれるから、
僕ら旅人はキラキラとした異国を
楽しめるのだろう。
歩かないと気づけない世界があるなと、
少々しんどくても歩くことにした自分を
少しだけ肯定しながら、歩を進めた。

さほど時間もかからずに
ヴィクトリアピークへ向かう
ピークトラムの駅に着いた。
夜景を楽しむ観光客が多いので、
夕方から夜の時間帯の方が混むという
予習の情報とは裏腹に
すでに乗り場は多くの観光客で
ごった返していた。
あらかじめアプリで乗車券を
購入しておいたので、
チケット購入におけるロスは挽回できたが、
なかなかの混雑具合で
ケーブルカー乗車までは少し時間を要した。
乗車までの時間周りを見回すと
色々な人種や言語が見聞きでき、
香港は世界中の人達に愛されている
ディスティネーションなのだなと思った。
さぁ、念願の絶景まであと少し。
つづく
