記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

【現行未通過✕】マダミス狂気山脈1・2愚考【GM視点】

「狂気山脈-薄明三角点-」の開催を前にGM視点で「陰謀の分水嶺」「星降る天辺」を振り返りました。

この記事は2周目「星降る天辺」感想戦で話題に上がった「これまでのマダミスと雰囲気が違って会議・調査の方向性をつかみかねている」という話を受けて、当卓参加プレイヤーへのサポートとしてシナリオ制作者が意図した攻略フローを探ろうとするものです。
この記事は前2作の要素の整理を中心としており、3周目「薄明三角点」については一切触れていません。

■マダミス狂気山脈-陰謀の分水嶺-■
■マダミス狂気山脈-星降る天辺-■
のネタバレはガッツリありますので、
現行未通過のPL、シナリオ読込前のGMは見ないでください。


===
狂気山脈1・2の特徴について【シナリオの構造】【投票・エンディングの扱い】の2項目に分けて考えていきます。


【シナリオの構造】
さて、通常のマダミスは「犯行時間の整理」が重要な要素になってきますが、狂気山脈1・2は少し様子が違っています。

通常のマダミスは、
■誰がどの時間に何をしてたかを整理する
    → 嘘をついてる人(=犯人)が炙り出される
という形をとっています。

この「嘘をついている犯人」を守るためにそれ以外のキャラクターに個人ミッションを課してダミーの嘘を生んでいます。
ゲームの主題は、各々のミッションがある中で犯人ではない者同士がいかに信頼し手を組んで情報を出すか、犯人はその連携をどう崩すか・それらしい嘘を忍ばせるかという駆け引きにあります。

ところが狂気山脈1・2は、
探索で証拠を集めていくと会議をせずとも「実行犯」がある程度見えてきてしまいます。
あわせて配布されるハンドアウトやバックグラウンドにも犯行時刻の時系列情報がほとんどありません。
ですから会議の中で「みんなが断片的に知っている犯行時刻の様子を整理すること」はあまり意味を成しません。
それよりも「事件発生以降の流れを追うこと」が攻略のポイントになると考えています。
(犯人可変型のシナリオである以上殺害動機も弱い情報です)


狂気山脈1・2のシナリオの構成は
■開始直前:寄生生物に寄生されたキャラクターが被害者を殺害
■休憩: 犯人役が別キャラクターに移動
■エンディング: 後半犯人役が人類の敵対するような儀式を行う
というものです。

後半の犯人役が次に誰に移るかは2作とも探索でヒントが出ます。
移動元(前半犯人)を突き止めることで移動先(後半犯人)=エンディングで対処するべき相手=投票先を絞り込めるというわけです。
(1・2共に投票先は「黒幕」と表現されていますが、エンディングフェイズ開始時にカニに寄生されているorヒトデマンの下僕になっているキャラクターが正しい投票先でしたね)

個人ミッションに隠れて優先度を低く扱われがちですが、シナリオで遊ぶにあたって「実行犯を見つける」ことは当事者としてエンディングに立つための重要な足がかりになります。

続いてはこのエンディングについて考えます。

【投票・エンディングの扱い】
狂気山脈1・2において「投票・エンディング」が持つ機能は他のマダミスと違っています。

一般的なマダミスにおいて「投票」は犯人役を拘束するための機能です。ゲーム内会議を経たキャラクターたちの総意として「正しい犯人役を突き止められたか」の答え合わせを行います。この「投票」はゲームの結論です。「エンディング」は投票結果に合わせた短いエピローグでおまけのような扱いです。

対して、狂気山脈1・2では「投票」は会議の結論ではありません。また、この投票によって誰かが拘束されることはありません。
投票結果は以下の処理に用いられています。
・エンディング中の行動順の決定
(後半犯人に投票した人→後半犯人→他の人に投票した人)
・エンディング中で投票した相手からの攻撃/妨害アクションを防げる
(投票した相手を警戒しており、とっさの対応をとる余地がある)
投票のあと「エンディング」でキャラクターはそれぞれ自由な行動することができます。
狂気山脈1・2における投票はエンディングへの準備であり、結論はエンディング中の行動に依ります。

後半の犯人役はエンディングで儀式を行う行動をとることになります。
他のキャラクターは犯人役が行うであろう儀式(カニが信仰している神を召喚する・ヒトデマンの仲間を冬眠から起こす)を阻止する行動をとるでしょう。

エンディングで目的を持って行動するために必要なのは以下の準備です。
後半犯人:
①エンディングで行う儀式の方法を知る
②可能な限り自分が有利になる状況を作っておく
他の人:
①犯人役を特定する
②エンディングで何が起こるのか・どのようにすれば阻止できるのかを知る


【まとめ】
つまり攻略フローとしては
前半:実行犯を特定するために情報を集める
休憩中:情報を整理し、照らし合わせて考える
後半:犯人役が移った先を絞り込み(投票先を決める)、そのキャラクターが何をしようとしてるのか・止める方法を探す
となります。

【GM視点の感想】
GM目線の感想になりますが、儀式の成功/失敗は置いておいて、上記の情報を揃えた上でエンディングの場に参加できるかがシナリオへの満足度を左右しているように感じました。
(上の条件を満たさないとエンディング中どう動けばいいかわからない、分かっている人の行動から半ば除外される形になるため)
マダミスはコミュニケーションをとって遊ぶゲームなので、この考察は狂気山脈1・2のの可食部のごく一部です。
どんな理屈をこねようと、当日楽しかったらそれが大正解のはなまる満点です。

拙い内容ではありますが狂気山脈1・2を振り返る一助になれば幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!