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我が家の模様替え事情

我が家では、1月から大々的な模様替えが実行されている。

もともと、私は無類の模様替え好き。そして全てを1人でやりとげたいタイプである。重い家具だって1人で動かす。

とにかく、模様替えに口出しされるのが何より嫌なのだ。

いつもは穏やかな私だが、模様替えの時だけは、血も涙もない独裁者と化す。

「ねえ、この棚、使いにくいんだけど。」
「冷蔵庫まで遠いんだけど。」
などという上奏も全て無視。描いたイメージ実現のため粛々と実行あるのみ。

しかし、困ったことがある。家族の証言によると、私は片付けがあまり得意ではないという。自覚はあまりない。

私がいそいそと模様替えを始めると、夫は必ず言う。

もう‥勘弁してよ。また家が散らかる。

なにをー!と思う。が、ある意味、それは本当のようである。

血液型を持ち出すのは好きではないが、言わせてほしい。私はA型だ。

A型はきちんとしている。とよく言われるが、それは違う。

模様替えを始めると、なぜか視野が急に狭くなるのだ。目的の場所の美しさにしか興味がなくなる。

その結果、モデルルーム並みの美しいリビング(ウニ調べ)と引き換えに、寝室が地獄絵図と化す。

かと思えば、そのあと、寝室の地獄絵図が、ウォークインクローゼットにそっくり移動したりもする。我が家は、天国と地獄が同居するワンダーランドなのである。

A型なんてそんなもんだ。A型がきっちりしたキレイ好き人間、なんて幻想だ。


だが、今回の模様替えは私のお遊びではすまないのである。

夫は1人でデザインの仕事をしているのだが、間借りしていた場所が終了することになった。

事務所の移動先を検討した結果、自宅に移すことになった。

子供が大学生になり、家には私と夫だけ。子供たち2人が使っていた部屋(12畳)を、仕事部屋に使おう、ということになったのである。

今年の1月のことである。夫の仕事部屋を作るべく、私は、模様替えプランを練った。引越しの期限は1月末である。

半分を仕事スペース、半分を打ち合わせスペースに。青写真はバッチリである。

完成予定図

まずは、子供部屋の物を移動させよう。この際、いらない物は処分だ。

子供部屋には、ベッド、学習机、本棚、ハンガーラック、ピアノなどがある。物でいっぱいな感じ。

子供2人が使っていた部屋

押入れの中もパンパン。絵や工作、服、ぬいぐるみ、おもちゃ。クリスマスツリーもここにある。

部屋の現状を確認し、とりあえず絶望。

多い。多すぎる。

これら全てを避難させる場所など、どこにもない。

天国と地獄が同居する、ウニ家ワンダーランドを維持することは、もう不可能だ。家中を片付けなくては、物が収まらない。

地獄とさよならする時がきたのだ。私は乱雑さを極めた地獄の佇まいも、わりと好きだったのに。

ここまで書いて、恥ずかしさと情けなさが湧いてきたが、嘘はよくない。私は元来、だらしない人間なのだ。表面的な美しさにこだわるだけの、ダメな奴なのだ。

とりあえず、ジモティーで学習机の引き取り手を探した。

そして、長らくお世話になった学習机は、4月から小学生になる女子の元に。兄弟の多いご家庭らしく、子供たちが一緒にワイワイキャッキャ楽しげに運んで行った。

これからも机をかわいがってやってください、と心の中でつぶやき机を見送った。ドナドナの音楽が頭の中で流れていた。いや、なんならたぶん歌っていた。

そのあとは、残りの家具類を移動させる作業。寝室に残りの家具を移動させねば。

寝室は、私の仕事場も兼ねていて、約10畳。

寝室にも、すでにベッドや本棚がある。なので子供部屋のもの全ては入らない。どうしたものか。

引越し期限が迫る中、名案が浮かぶ。

寝室のウォークインクローゼット(2畳)の中の物を全部出し、とりあえず私と夫のベッドをそこに入れよう。

片付けが完了するまでの臨時の寝室にすればいい。測ってみるとサイズ的はギリギリ入りそうだ。

そして、ベッドを、ウォークインクローゼットにぎゅうぎゅうと押し込んだ。シンデレラフィットとはこのことか。作りつけたかのようなフィットぶりである。

イラスト byチャットGPT

服をかけるポールが上下に2本ついているが、まあいい。臨時の寝室だ。このまま1週間程度、我慢しよう。


あれから3ヶ月。春を迎えてなお、私はここで寝ている。

片付けが進まない、というのもあるが、なんだか落ち着くのである。

時々ポールに頭をぶつけて「いてっ」というのも、なんだかかわいらしい。気がする。

無事、ウォークインクローゼットから脱出した際には、また日記にしたためたい。

今日は休読書デー。本日の日記は、ウニ家の模様替え事情についてでした。




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