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【13】客数アップー施述時間の標準化ーメニュー単位の施述時間表の作成

美容やエステ、ネイル、ヘアサロン——
日常から美に対する関心が高い私は、この業界で働く者として、さまざまな施術の現場に身を置く機会があります。

美容室に行くときは、カットやパーマ、カラーといった施術を通じて、“こうなりたい”という自分の未来像を思い描きながら、その想いを美容師さんに伝え、カタチにしてもらうことが多いです。

一方で、エステに関しては、最初から具体的なメニューを決めていることはほとんどありません。むしろ、今の自分の悩みや状態をカウンセリングの中で丁寧に言葉にし、その対話から浮かび上がった課題に寄り添って、エステティシャンの方が必要なケアを提案してくださる——
その提案が腑に落ち、納得がいったうえで、心身をゆだねることが多いのです。

私の場合、美容の施術を受けに行くときは、できる限り時間の余白を確保し、心の準備を整えてから向かいます。ですが、時には次の予定が控えていることもあります。

そんなときふと、施術を受けながら「このメニューはあとどれくらいで終わるのだろうか」「お店を出るのは何時ごろになるだろうか」と、静かに時計に目をやり、頭の中で時間の計算をしている自分に気づくのです。

施術そのものを堪能しながらも、時間との対話を続けている——
それが、美と日常を両立させようとする、私のひとつの在り方なのかもしれません。


美容という世界に身を置く者にとって、施術を提供する空間には、必ず“メニュー表”というものが存在します。

その表には、メニューの名称に加え、施術の効果や内容が簡潔に書かれ、価格が明記されています。時には、施術工程の詳細や、目安となる所要時間が添えられていることもあります。

しかし、私が日々感じるのは、そのメニューに記された“時間”が、必ずしもお客様の体験全体を表しているとは限らない、ということです。

お店に到着してから、カウンセリングを経て施術が始まり、必要な準備や片付け、場合によってはお会計やアフターカウンセリングまで含めた「滞在時間」。果たして、その一連の流れをすべて踏まえた時間設計を、どれほどのサロンが、お客様に丁寧に伝えられているのでしょうか。

もちろん、何も予定のない休日、時間を気にせず美容の時間をたっぷり楽しめることは、それ自体がひとつの贅沢であり、かけがえのない癒しです。

ですが、多くの方が日常と向き合う中で、その日1日の流れに合わせて美容の時間を「組み立てたい」と願うことも、また事実です。

友人との待ち合わせ、大切な人との約束、あるいは仕事との調整のなかで、限られた時間を大切にしながらサロンに訪れる人も少なくありません。

だからこそ、施術の正確な所要時間だけでなく、滞在全体にかかる時間の“可視化”が求められているように思うのです。

そしてこれは、お客様のためだけではありません。一人で施術を行う場合はもちろん、複数のスタッフで業務を分担する場合においても、誰が、いつ、どこで、何を担当するかが明確であればあるほど、チームとしての動きもより洗練されたものになるのではないでしょうか。

仮に、ある1人のお客様の所要時間が明確に設計されていれば、スムーズに施術が終わった時間に、次のお客様をご案内する準備を始めることも可能となります。

つまり、“時間の透明化”は、お客様の満足と、サロンの生産性の、両方を叶えるカギになり得るのです。

「だいたいこれくらい」といった曖昧な感覚ではなく、1分、5分の精度で時間を意識することによって、お客様の予定は立てやすくなり、スタッフの動きにも無駄がなくなる。

そんなふうに、時間と誠実に向き合うお店こそが、これからの時代に選ばれる場所になるのではないか。そう私は感じています。


少し話が逸れるかもしれませんが、私が思う「成功者」とは、決して多くのお金を稼いだ人でも、名声を手にした人でもありません。

それよりも、一番大切な人たち、家族や友人、そしてパートナーと、心からの時間をたくさん分かち合えた人。そうした人こそが、人生の真の成功者なのではないかと、私は思うのです。

だからこそ、
「時間」は何よりも尊く、大切に扱ってほしいと願っています。

サロンという空間で働く私たちは、施術の時間をただの“作業時間”としてではなく、お客様の大切な人生の一部をお預かりしている。そのような心持ちであるべきではないでしょうか。

施術にかかる時間を曖昧にせず、できる限り明確にし、一人でも多くのお客様が、無理なく、心地よく通えるようにする。

それはサロンにとって、経済的な安定をもたらすだけではなく、お客様自身にも、かけがえのない“豊かな時間”を贈ることにつながると信じています。

施術を「する側」にとっても、「受ける側」にとっても、限りある一日の中で、誰か大切な人と過ごせる時間を確保できること。それは、とても尊いことです。

だからこそ、
今あるメニュー表を見直し、施術内容と時間をより明快に記し、お客様にもスタッフにもわかりやすいかたちで共有していくことは、これからのサロンにとって、とても大きな一歩になると思うのです。

組織として、チームとして、「どんな時間をお客様に贈りたいのか」という問いを、あらためて皆で話し合い、共有する時間。それが、ミーティングや会議という場の本質ではないでしょうか。

お客様に愛され、信頼されるサロンとは、単に技術が優れているだけではなく、「人と人との時間」を丁寧に重ねていける場所。

私はそう信じて、今、この言葉を綴っています。


「時間」を思いやるサロンが、人の心を動かす。

美容とは、単に外見を整える営みではありません。
そこには、心を癒し、気持ちを高め、そして日常の中に小さな感動をもたらす力があります。だからこそ、美を提供するお店は、技術だけでなく「時間」という目に見えない価値を、丁寧に扱うことが求められます。

お客様がサロンに足を運ぶとき、彼らが投じるのはお金だけではなく、“その人の人生の一部”とも言える貴重な時間です。その時間が、どのように過ぎていくのか。施術を受けながらふと時計に目をやるあの瞬間に、サロンの「思いやり」が形として見えることがあるのです。

「どれくらい時間がかかるのか」
「待ち時間はあるのか」
「自分の予定に間に合うのか」

――こうした問いに対し、誠実に、そして具体的に応える準備があるお店は、それだけで信頼される場所になります。

施術内容を明確にし、工程ごとの時間を可視化する。
スタッフ同士で動きを共有し、連携を強めていく。
それは、ただの効率化ではありません。
「誰かの大切な時間を預かっている」という、深い敬意の表れです。

そしてその敬意は、サロンに通ってくださるお客様にも、共に働く仲間にも、そして何より、私たち自身の“人生の時間”にも、豊かさをもたらしてくれるはずです。

成功とは、地位や名声ではなく、「誰と、どんな時間を過ごせたか」で決まる。そのまなざしこそが、あなたのメッセージの核であり、これからの美容業界にとって欠かせない視点であると感じます。

この文章を読んだ誰かが、一つでもサロンの運営に活かし、一人でもお客様との時間をより温かく大切にできるようになることを、心より願っております。



本日は、長文にもかかわらず最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。
このたびは、より一層のご理解を深めていただければと思い、「美容サロンの持続可能経営に関する5つの基本的概念」と題した論文を添付させていただきました。

本論文では、各章における考察や提案の根幹にあたる5つの定義を示しております。これらの視点を踏まえてお読みいただくことで、各内容の背景や意図が、より明確に伝わるのではないかと存じます。
お忙しいところ恐れ入りますが、ぜひお時間の許す際にご一読いただけますと幸いです。
改めまして、心を込めて感謝申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。


44310
著者 森川 慎也

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森川慎也|44310 小さな店舗の未来経営研究 普段メディアに登場されない上場企業経営者様の取材動画の収録費用に活用させて頂き、多くの方々の学びの機会提供に活かして参ります!サポート頂けると幸いです😊