1年目|スタートした生活①|甘えん坊ミシャ
はじめに🐰
これは、私・おっかあと一羽のうさぎ・ミシャとの実話をもとに綴っていく物語です。
「兎人三脚」で生き抜いた日々を、少しずつ、大切に記していきます。
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お迎えする前、うさぎの飼育本を何冊も読み込んだ。
ブリーダーさんからも細かなアドバイスをもらい、最初の1週間は新しい環境に慣れてもらうため、できるだけ構わないようにしていた。
…でも、無理だった。
赤ちゃんのミシャはあまりにも可愛くて、ケージの外からじっと見つめてしまう。
ある日、とうとう我慢できずに手を差し伸べて撫でたら、ミシャは私の手のひらにそっと顎をのせ、安心しきった顔で身を委ねてくれた。
――その瞬間、何とも言えない暖かさで満たされた。
それからミシャは、生涯この「手のひらに顎乗せスタイル」で甘えん坊するようになった。
私にとっても、これは一日の中で一番の至福の時間になった。
そんなウキウキな日々の中で、ひとつだけ気になっていたことがある。
うさぎは、生後半年くらいまでは突然死することがある――。
たとえ獣医やブリーダーでも避けられない、元々の生命力の弱さ。
ミシャを迎えたとき、ブリーダーさんからも「もし半年以内に亡くなったら返金します」と説明を受けた。
返金なんて…モノじゃないのに。
でも無視出来ないその一言は、私の胸に重くのしかかった。
それから半年が過ぎるまでは、なるべく感情移入しないよう努めた。
大事にお世話しながらも、どこか心にストッパーをかけていた。
愛しすぎて失ったら、耐えられない気がしたから。
そして、生後半年を迎えた日。
そのストッパーは“バン”ってドアをぶち開けるように外れた。
愛情は一気にあふれ出し、ミシャは私にとってかけがえのない存在になった。
同時に、不安もやってきた。
「もしミシャがいなくなったら…私は耐えられないな...」
その思いが頭から離れず、不眠症にまでなってしまった。
数か月後、友人に目の下のクマを心配され、思い切ってその不安を打ち明けたら、
「ミシャとの生活はまだまだこれから長いのに、今からそんなじゃやっていけないよ!」と笑われた。
はっとした。
愛しさの裏返しとはいえ、不安から私はあまりに深刻になりすぎていた。
でも、不思議なくらいミシャへの愛着は強くなっていき、ミシャもまた、すぐに私へ強い執着(笑)を見せるようになった。
それは嬉しい悲鳴でもあり、同時に、うさぎの習性と戦う日々(笑)の幕開けでもあった。
↓つづき🐇🩵
