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【何気ない日常に感謝を】

 初めは感動していた様々な景色も、慣れてくるといつの間にか色も匂いも何もかも、そこに感情を失う。
 先週仕事中に給油のために寄ったBP(ガソリンスタンド)でふと、メルボルンでの職場の記憶が蘇った。それはBP店内の匂いがそうさせたのである。メルボルンの記憶といってもつい数ヶ月前のことだ。今はまだ哀愁を感じるほどでもない。
 しかし、いつかはこの匂いすらも嗅げなくなりふと思い出すことすらなくなるのだろう。
そう思うと日々の生活の1コマすらも愛おしい。

ある日の帰り道

今は見慣れたこの風景も来年には経験できなくなる”特別な”普段の日常なのだ。 
今の当たり前はいつかは特別な日々に変わる。

 昔、30代になると新しいことがなくなってくるとどこかで聞いたことがある。それはできること、経験したことが増えてきて新鮮さを失うからだろう。

Petoneのビーチ

”いつもは素通りしてたベンチに座り見渡せば
よどんだ街の景色さえ
ごらん、愛しさに満ちてる”

Mr .Children 「口笛」

 都会での生活に慣れてしまっていると、この街での生活は物足りないだろう。
その足りないものを嘆いても何か変わるわけではない。
であるならば、今あるものを楽しむ感性を磨く時なのだ。
夜の静けさ、バスの待ち時間、日本食を名乗るコメリョウリ。

で、つまり何が言いたいのって?

通勤に使っている自転車の前輪が壊れ不自由さが増したのだ。


嘆いていても仕方ない。朝の早起きを楽しもう。お金をかけて乗る通勤のバスからの眺めを楽しもう。自転車で5分の距離の買い物も25分歩いて楽しもう。
いつか手についた油とタイヤのゴムの匂いを嗅いでこんな日々を思い出す日が来ることを願って。

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