(APS-C)28mmは楽!
皆さんは好きなレンズの画角というのはありますでしょうか。単焦点レンズを好んで使われる方などはこだわりの画角などがあると思うのですが、今ではズームレンズで撮影することが一般的になり、そこまで画角にこだわる人はいなくなったかもしれません。
しかし写真の撮れ方が画角によって変わってくる以上、どんな写真を撮りたいかによって意識的に画角を選んでいくと納得いく写真になりやすいと思います。
今回はAPS-Cフォーマットの中で、28mmまたは30mmで写真を撮るのは楽!という話です。
基本の画角は50mm(APS-C35mm)
昔から基本の画角は50mmだ。と言われています。
この「画角は50mm」という言い方は実はいろいろ省略されている言い方で、厳密にいえば「焦点距離50mm。視野角46度」のレンズだという事になります。
視野角46度という事は自分がまっすく前を向いて斜め前46度。左右にそれぞれ23度づつの視界が写真に写るという意味で人間が特に一点を凝視したりせず、自然に前を見ている時の視界に一番近い。と言われているので基本の画角とされています。
これはフルサイズフォーマットの話で、APS-Cフォーマットなら35mm。マイクロフォーサーズなら25mmがこれに該当する話になる訳ですが、実際50mm(相当)の画角で写真を撮ってみると写る範囲が思ったより狭いと思う事はないでしょうか。

SONY DSLR-A100 Minolta AF 28-135mm F4-4.5 28mm SS=1/200 F=11.0 ISO=200
自分が写真を始めたばかりの初心者だったころにそう感じていたので、他の方も同じように感じるのではないかと思っているのですが、実際人間が「自然に前を見ている」状態のときは何か動きや注目するものがあれば注目が行く範囲はあるけども、その外側に動きや特徴的なものがあってももはや注目しない「視界外」の範囲があってこの二つを合わせて「自然に前を見ている」という概念になっているのではないかと思います。
その意味で写真やカメラの記事で50mmは「自然に前を見ている」感覚に近い。と言っている意味は「(視界外を除外した)自然に前を見ている」範囲という意味で、写真などを撮らない一般的な人の感覚とはちょっと違うかもしれません。

SONY DSLR-A100 Minolta AF 28-135mm F4-4.5 28mm SS=1/80 F=9.0 ISO=200
思ったより狭い50mm
写真や絵を描く人の場合、自分が見ている景色をフィルム面やキャンパスに書いていく際にどうしても「視界外(実は見えている)」は除外してフィルム面やキャンパスに落とし込んいる訳で、その意味で50mm=自然という考え方は撮影にある程度なれた人の発想ではないかと思えます。
一般的な人の感覚で「自然に前を見ている」写真にしようと思うと「視界外」もある程度含めた35mmぐらいが「自然に前を見ている」写真になりやすいように思います。実際に初期のフィルム一眼レフ用に開発された古いズームレンズは35mmスタートの物が多かったはずです。

SONY SLT-A77V Minolta AF 24mm F2.8 24mm SS=1/640 F=8.0 ISO=100
「自然に前を見ている」写真を撮るのは楽です。実際に35mm。又はAPS-Cの24mm。マイクロフォーサーズの18mmの単焦点などで写真を撮ってみた方なら同意してくれると思うのですが、このが画角ほど咄嗟にシャッターを切って写したいものが大体写っているという結果になりやすいレンズは他にありません。スナップシューター向きのレンズと言えるかも知れません。
そして、フルサイズ用はひとまず置いておいて、APS-Cやマイクロフォーサーズ用ではこの画角でスナップシュートにうってつけの小型軽量の使いやすいレンズが存在しているのも益々撮影が楽になる要因になっています。
600画素機の場合。ほぼすべての機種がAPS-CなのでAPS-Cに限った話で言うと、別の交換レンズも用意せずに小型軽量単焦点レンズ一本で写真を撮りに行くと、一眼レフ機であってもミラーレスに勝るとも劣らない手軽で扱いやすい小型軽量機になってくれます。
色々あって外に出かけるのが億劫に感じられるときでも、24mmの単焦点一本なら何とか散歩がてら写真を撮りに出かけてみようという気にさせてくれるので自分にとってはかろうじて引きこもりにさせてくれずにしてくれるありがたいレンズでもあります。

SONY SLT-A77V Minolta AF 24mm F2.8 24mm SS=1/400 F=8.0 ISO=100
撮り方が雑になる35mm(APS-C24mm)
ただ、裏を返せば撮れる写真はどこまで行っても「大体写っている」に終わってしまう事が多いのも35mmの特徴だとも思います。上記のように気合を入れた撮り方にならないせいもあるのですが余計なものが入り過ぎてしまうのですね。トリミングする前提でないとよい写真にならないように思えます。
それで、「気合」と「大体」のバランスを取ろうと妥協点を探した結果。28mm。又は30mmの単焦点レンズが丁度良いバランスであるという結論になり、現在では引きこもり防止お散歩レンズとして常用するようになりました。

SONY SLT-A77V Minolta AF 28-135mm F4-4.5 28mm SS=1/250 F=8.0 ISO=100
APS-Cでの28mmや30mmは昔の国産レンジファインダーカメラに装備されたフルサイズ42~45mmの単焦点レンズに近い画角で、そんな意味でも理にかなっているのではないかと個人的には思っています。
皆さんの中でも「一眼は重くて使いにくい」と思い始めている方がいらっしゃいましたら、一度24mm~30mmくらいの小型軽量単焦点レンズ一本だけ装備して出かけてみるとどうでしょうか。自然にシャッターを切る感覚を取り戻してくれるかも知れません。

SONY SLT-A77V Minolta AF 28-135mm F4-4.5 28mm SS=1/250 F=8.0 ISO=100
