果物の海で泳ぐ
コンフィチュールやジャムを鍋で火にかけてしばらく経つと、お砂糖が溶け切って透き通る瞬間がある。その瞬間、この中に入りたいなあと思う。
コンフィチュール作りが楽しい

混ぜるたび果物の香りがふわっと耳の奥まで届く、なんとも幸せなひとときだ。コンフィチュールはフランス語のようで、コンフィ(保存する)が由来のようだ。そういやお肉も油に浸してコンフィにするな。果物は砂糖に浸して保存性を上げる、つまりは食材に適した調味料を使うってことか。
綴りを調べた時に定義も色々見てみたんだけど、日本ではジャムとあまり区切られていないっぽい。強いて言うなら煮詰めてない、果肉が残ってる、くらいかな。
そしてここ最近、とあるレシピ本のおかげで美味しいコンフィチュールの作りかたを覚えたので、冷蔵庫に大好きな果物が詰まった瓶が並んでいるという楽しい日々を送れている。コンフィチュール活動、略して婚活だ(ややこしな)。
メゾンボングゥのこと
神奈川県茅ヶ崎市に佇む小さな焼き菓子店。一度頑張って行った時なんと涙の臨時休業だったので、実はまだ店舗内に入ったことがないのだが、雑誌でずっと追っかけをしている(みなさんご存知のとおりヲタク気質が強い)。
ホームページからもお店の素敵さは十分伝わってくるので、神奈川県民の皆さんはぜひ一読して、足を運んで欲しい。そしてできればnoteで感想を伝えてほしい。遠き愛知から指を加えてじっと見てます。
そのメゾンボングゥさんが今春に出されたレシピ本がこの『湘南 メゾンボングゥの焼き菓子とコンフィチュール』である。何を隠そう、ここのところコン活に勤しんでいるのはこの本のおかげなのだ。

ほんのり桜色の表紙がかわいい。そしてパティシエールのご夫婦の連名にズキュンだ。出版されるなり迷わずすぐポチった。なんとも最高な計らいなんだが、ベースでレシピ本と焼き菓子とコンフィチュールのセットが売っていた。焼き菓子の単体での通販もこちらからしてるようなので気になった方はぜひ。
届いた日の浮かれようよ


白いリボンがかけられた真っ赤な箱。瓶詰めのコンフィチュールとサブレ。サブレの素晴らしさについてはここでは語り切れないのでまた後日書くことになると思うが、このコンフィチュールに一目惚れだ。レトロな瓶の形もたまらないし、手書きのシールにも趣きを感じる。あとメッセージ付きの絵葉書が入ってて二度惚れた。雑誌のインタビューで包装やラッピングについて「雪子のセンスを100%信頼してるから。」と言ってたのが印象的だったんだけど、本当に素敵な包み方だなあと思った。
コンフィチュールは味を選べたので、いちごとネーブルオレンジのものを。原材料名に品種だけでなく生産者まで記載してあったのだけど、なんとネーブルオレンジも国産!オーナーさんが旬を意識されてることがひしひしと伝わってくる。
いちごとネーブルオレンジ
さて、まず最初に作ったのはこれ。いちごが旬のうちにと思い、パフェ活の際に仕込んだ。今思うとこれが作りたくて結果パフェに繋がったような気もする。

ちなみにお砂糖はこちら。スズラン印が可愛らしいてんさいのグラニュー糖。


コンフィチュールってジャムと違って果肉がしっかり残ってるイメージなので、なるたけ優しく混ぜる。火にかけてしばらくするとお砂糖が馴染んで、じゅわっと果物から水分が出てくる。焦げ付かないよう、果肉を崩さないよう、注意しながら混ぜる。
ここまでが下煮の作業。ホーローバットに移して一晩寝かせる。


下一晩寝かせることで、水分がゆっくりと果肉の中へ戻っていくらしい。いちごの赤色が透き通ってきれいになった気がする。

一晩寝かせたものをもう一度煮る。ここでは砂糖を加えて糖度をさらに上げていく。そういや栗の渋皮煮とかも砂糖は2回に分けて入れていくって何かで読んだな。
あくを取りながら、果肉の様子を見る。煮詰めすぎないように、ここだと思うところで火からおろすのがむつかしい。糖度のチェックを怠ると保存性にも関わるようなので、慎重に見ていく。
瓶に詰める

煮沸消毒した瓶のふちぎりぎりまで詰めたら蓋をして逆さまに。常温で粗熱が取れるまでゆったり冷ます。

うーん、良き色だ。いちごの赤色だけでこんなに染まるもんなんだなあ。

初コンフィチュール、完成である!ここから怒涛のようにコン活に励む夏となることを、私はまだ知らない。
スイートスプリング・甘夏!

こちらも別記事でさらっと書いたが、おおよそ作り方は一緒。下煮して一晩寝かせてから加糖して仕上げる。ピールも入ってるのでマーマレードらしい感じ。

きらきらしてるね〜いいね〜。何回も言うけどジャムほど煮詰めないので果肉が残ってる感じがまたいい。飛び込みたい。

ちなみにこちらのレシピは白ワインも加えたのでまた違った仕上がりになった。レシピ通りに入れたらちょいお酒っぽさが残ってたので、今度から半量にしてみようかな。

甘夏が大玉だったので、たっぷり瓶3つぶんできた。レシピ本と同じくらいの鮮やかなオレンジに仕上がって嬉しい!
さくらんぼは紅秀峰

さくらんぼ箱買いによる贅沢である。これは東京の友人への贈り物用に仕込んだもの。これが一番作るの難しかったなあ。
味がなかなか決まらず、レモン果汁と最終的に少しリキュールも足した。可愛い子は手間がかかるのだ。

ぎゅむぎゅむしててかわいい瓶詰めの出来上がり。ツルヤのジャム瓶が六角形で、贈り物にちょうど良い大きさなのでまた買いに行きたいな。
お楽しみの日々がはじまる

コンフィチュールは果物の時を止める行為だ。作る過程はもちろん楽しいが、ここからがお楽しみ。
甘夏ソーダ

IKEAで買ったパフェグラス、ドンピシャり〜!ええ買い物しました。この感じ、なんだか赤いストローでもさしたくなりますね。君にいいことがあるように〜♪ってね。
シロップが甘いのでただの炭酸水で割ってちょうどいい感じ。この上にバニラアイス乗せてクリームソーダにしてもいいな。夏休みにやることリストにめも。
もちのろんのお楽しみ

これはさくらんぼコンフィチュール🍒やっぱりこれだよね。なんなら鍋でコトコト煮ながらスコーン、君のことを想っていたよ。引き合わせることができて嬉しいぜ。

もちろん甘夏も。バターと合わせてもいいし、コンフィチュール単体でもいける。スコーン焼くのが捗るねえ。ちなみにオムレツとスコーンはよく休日の昼に食べる、好きなもの詰めた系ランチです。
ケーキ等々のソースとして

ソースってわざわざ作るのめんどいけど、瓶に入ってるとかけるだけだからお手軽。シフォンに添えても良さそうだな。
なんでもコンフィチュールがけ
ヨーグルトにかけてるとすぐになくなるコンフィチュール。もともと砂糖すらかけずに食べている私だが、これがないと物足りなくなるくらいにハマる。特に柑橘系との相性がバツグン。

贅沢にアイスのせもした。これは絶対美味しいやつ。この前書いたけどクリームソーダやりたくって、サーティワンとかにあるアイスすくうやつ買った。着々と活用中。
冷蔵庫にある手頃なご褒美

豆腐のパックが写り込んでいる我が家の冷蔵庫である。果物の瓶があるとこう、生活感あふれる冷蔵庫に彩りが足される感じがする。
何より、旬の味を長く楽しめることが嬉しい。フレッシュな果実も味わいつつ、今後とも日々の自分へのご褒美として瓶詰めも残していこう。みなさんも旬の果物で婚活したらぜひ見せてください(ややこしな2)。
