【お詣りいこか。】第3回 賀茂別雷神社
鳴海餅本店のぽちこらむ 『お詣りいこか』。
京都に行ってみたくなる一つの理由になれば、これ幸い。
今回向かうお社は、「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」
通称「上賀茂神社」さん。
神代の昔、秀峰「神山(こうやま)」の頂上にある磐座に御降臨されたことが始まりとされている最古の神社です。
雷のような強い力で降りかかる災いを払い幸せに導いてくださるとされ、
電気産業や農耕守護、国家安泰の神様として人々の深い崇敬を集めています。
平成6年には、境内全域が世界文化遺産に登録された、京都の古社でございます。
そしたら、さっそく、お詣りいこか~。

賀茂別雷神社について
◉創建の歴史
創建の歴史は古く、天武天皇6年(678年)に賀茂神宮が造営され、ほとんど変容ない現在の御社殿の基が築かれましたと言われております。
神話においては、賀茂一族の娘「玉依比売命」が御祭神である賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)をお産みになり、元服を際に祖父にあたる「賀茂建角身命」が数多の神を招き祝宴を催し、その席で「父と思う神に盃を」と賀茂建角身命が御子神に伝えたところ御子神が「天津神なり」と言うとそのまま天に昇ってしまわれました。
子に会いたいと願う玉依比売命と賀茂建角身命は、神託に従って祭礼をおこなうと、成人した御子神が 秀峰「神山(こうやま)」の頂上にある磐座に御降臨したという言い伝えが残っています。
いずれにせよ、創建当初から山城地域の守神として崇敬されてきました。
◉御祭神について
御祭神は、賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)下鴨神社の御祭神賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)の孫、玉依媛命 (たまよりひめのみこと)の子にあたる神様です。
自然の力を司ると信じられており、しばしば稲妻と雷に関連付けられることがあることから、電気産業や農耕の守護神として、またその神威から厄除、雷除、必勝、八方除、産業守護などの御神徳があると崇敬されています。
また、平安遷都以前からこの地域に住まいしていた豪族・賀茂一族の氏神として信仰されています。
主な神事・祭事
◉賀茂祭 (5月15日)
「葵祭」の名で知られる祭礼。平安時代には「祭」といえば「葵祭
平安時代に凶作に見舞われ飢餓疫病が蔓延した時に、欽明天皇が勅使を遣わされ、祭礼を行ったのが起源とされています。
上賀茂神社の御神紋である「二葉葵」。社殿や祭の奉仕者が葵を身に着けることから「葵祭」と呼ばれるようになったそうです。

◉夏越大祓式 (6月30日)
古来より、半年の罪穢を祓い清めて、残り半年の無病息災を祈る神事。
上賀茂神社でも、茅の輪が設置されます。
神職が行事の一つでもある「茅の輪くぐり」をした後、百人一首にも詠われた清流「ならの小川」で、参拝客から納められた人形(ひとがた)を流しを行い穢れを払います。
ちなみに…京都での「夏越の祓」で欠かせない「水無月」
氷室から切り出した氷を模したかたちをしており、小豆に邪気払いの意味が込められています。

◉烏相撲 (9月9日)
9月9日、9という数字は陰陽の考えで「陽」の最大数が重なる重陽と言われ、宮中では重陽の節句として災厄を祓う日とされています。そんな、重陽の節句に行われる「烏相撲」の神事。多くの見物人を集める神事です。
上賀茂神社の重陽神事では、本殿に菊花を供えて無病息災を祈願し、境内の立砂前で「烏相撲」が奉納されます。

烏相撲では、まず白装束姿の刀祢と呼ばれる所役2人が弓矢を持ち、「立砂」と呼ばれる円すい状の砂に弓矢と刀を立て、烏の横飛びや「カーカーカー」「コーコーコー」と鳴きまねをする所作を行い、無病息災を祈願します。その後、子供相撲が奉納されます。
ちなみに、その年の斎王代もこの相撲を観覧されています!
烏と賀茂社のつながり
烏がこのお社で神聖視される理由、それが八咫烏の神話です。
賀茂氏の始祖である賀茂建角身命は、初代 神武天皇が東征する(大和国に入る)際に八咫烏となって、その先導役を務めた神でした。その功によって、山城地方(京都)を賜り一族を率いて移住し、国土の基礎を作られたそうです。
ちなみに、上賀茂神社の境外摂社に久我神社があり、このお社は八咫烏の賀茂建角身命を祀っており、八咫烏の故事に因んで航空安全、交通安全守護の神として信仰を集めています。

摂社・境内社
◉片山御子神社

御祭神:賀茂玉依媛命 (かもたまよりひめのみこと)
御神徳:縁結び、子授け、安産
境内にある24社の中で第1摂社に定められる神社。
源氏物語の著者「紫式部」が恋愛成就を祈願して片岡社に参り、
その時に詠んだ句が残っています。
「ほととぎす声まつほどは片岡のもりのしずくに立ちやぬれまし」

◉新宮神社
御祭神:高龗神(たかおかみのかみ)
御神徳:水の守護、祈雨・止雨、心体健全
新宮神社は通常時閉門しており、縁日として定められてる毎月第2・第4 日曜日に開門されます。巫女による神楽「賀茂の舞」を斎行しています。
正面の門が閉じられている通常時は、門前からの参拝となります。
高龗神(たかおかみのかみ)は、生命の源である水を司る龍神として崇敬され、詳しい鎮座時代は不詳ですが平安時代には祀られていたことがわかっています。
◉太田神社
御祭神:天鈿女命(あめのうずめのみこと)
御神徳:芸能上達、延命長寿
本社から離れたところに鎮座する摂社。
日本神話に登場する、御祭神の「天鈿女命」は、天照大御神がお隠れになった天岩戸を開くために神楽をされた神で芸能上達の御神徳に参拝される方の多い神社です。
また、賀茂において最古ともいわれ上賀茂神社よりも古いとされています。
ここにきたら、ここ行きよし
◉焼餅
地元の人からも愛される門前菓子として「焼餅」が有名です。
上賀茂神社の門前にある「葵家やきもち総本舗 上賀茂本店」と「神馬堂」の2店舗あります。
ここでは、「葵餅」と呼ばれ、葵家やきもち総本舗の焼餅は葵祭でも振舞われます。
一方で、「神馬堂」は、出来立てを食べることができますが、売切れ御免の名物。
早朝参拝の後に、食べ比べしてみるのもいいかもしれません。
ほんのひと息MEMO
京都では、「上賀茂さん」と親しまれる神社。
行ってみると広大な敷地を目にすると、背筋が伸びるような神聖な空気に
包まれます。
そして、鳥居をくぐり、楼門をくぐると真正面に見える二つの立砂。
御降臨された神山を見立て、御祭神の依代とされる神聖な場所。
左右対称に作られており、頂上に向かって左は3葉、右は2葉の松の葉が立てられているのですが、これには、陰陽道の奇数(3葉、陽)と偶数(2葉、陰)が一対になることで神の出現を願うという考え方から来ているのだとか…。
24社の摂社がある上賀茂さん。
曲水庭園の渉渓園もあり、参拝後にぜひぐるっと散策してみてください♪
次もまた、またお詣りいこか。
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