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【お詣りいこか。】第4回 八坂神社

鳴海餅本店のぽちこらむ 『お詣りいこか』。
京都に行ってみたくなる一つの理由になれば、これ幸い。


今回、向かうお社は、、、
京都の商業の中心地、四条通の東端に鎮座し、京都人からは親しみを込めて「祇園さん」と呼ばれる「八坂神社」。
祇園信仰のはじまりでもあり、全国の八坂・祇園信仰の総本社でもあります。

そしたら、さっそく、お詣りいこか~。

西楼門(四条通りに面するシンボルともいえる楼門)

八坂神社について

◉創祀

平安京遷都以前まで遡り、古来より疫病除けの神社として信仰されてきました。
創祀については諸説ありますが、
1,渡来人による創建説
2,僧侶が建立したお堂説

この2説が有力視されています。

発展するきっかけとなったのは、元慶元年(877)疫病の流行。
疫病を司る神「牛頭天王」を祀る八坂神社に疫病退散を祈り、流行が止まったことから、信仰が各地に広く知られていきます。
仏教においてお釈迦さまが悟りを開いたとされる祇園精舎の守護神とされている「牛頭天王」を祀っていたことから、明治時代以前は「祇園社」と呼ばれていました。その名残として、明治政府による神仏分離令以降も「祇園祭」や「祇園甲部」などの名前が使われています。
明治政府による神仏分離令以降は、「牛頭天王」と同一視されていた神話の神「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」が主祭神となり神道信仰に代わり、名前も鎮座地からとって「八坂神社」となりました。

正門とされる、南楼門。

◉御祭神について

本殿(中御座)
御祭神:素戔嗚尊(すさのをのみこと)
※牛頭天王(ごずてんのう)とも称します。

『古事記』や『日本書紀』でも有名な素戔嗚尊(すさのをのみこと)。
伊邪那岐命の鼻から生まれ、姉神の天照大御神との対決や
八俣の大蛇を剣をもって退治されるなど様々なお話があります。
大蛇退治の時に、大蛇の尾から得られた草薙剣は、三種の神器の一つとして愛知県の熱田神宮に祀られています。
また、櫛稲田姫命を妻として迎えられ多くの子どもに恵まれた神でもあります。
御利益:厄除、災難除、家内安全、商売繁昌、縁結び、学業成就、安産

本殿(東御座)
御祭神:櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
※御同座として、妻の「神大市比売命(かむおおいちひめのみこと)」、「佐美良比売命(さみらひめのみこと)」が祀られております。

本殿(西御座)
御祭神:八柱御子神(やはしらのみこがみ)
※素戔嗚尊の八神の御子神が祀られています。

主な神事・祭事

◉祇園祭 (7月1日~7月31日)

京都の三大祭りとして知られる、千百年の伝統を誇る八坂神社の祭礼。
昔は、祇園御霊会(ごりょうえ)と呼ばれておりましたが、
貞観11年(869)に京の都をはじめとした全国的な疫病流行の折、
勅を奉じて当時の国の数66ヶ国にちなんで66本の矛を立て、
祇園社より神泉苑に神輿を送って、災厄の除去を祈ったことがはじまりとされております。

以降、応仁の乱や度重なる火災によるの山鉾の消失、世界的なパンデミックによる巡行差し止めなど、さまざまな困難を乗り越えながら、町の人たちの努力によりその度に再興し、千百年の歴史が紡がれています。

1ヶ月におよぶ祭り
「祇園祭」というと、ライトアップされた山鉾に露天がならぶ「宵山」をイメージされる方も多いかと思いますが、神事そのものは、7月1日の「吉符入」にはじまり、31日の幕が閉じるまでの1ヶ月に渡り、執り行われます。

最も注目を集めるのが、長刀鉾の稚児神事。
祇園祭の山鉾唯一の生き稚児である長刀鉾のお稚児さんも、17日の巡行までに、様々な儀礼を執り行われます。最も目を引くのが7月13日に行われる、「社参の儀」。この日、八坂神社にお参りし、正五位少将十万石大名の位を授かり、名実ともに「神の使い」となります。

7月13日 長刀鉾稚児社参の儀(当店の若旦那のお稚児姿)

この儀式の際に中村楼にて振る舞われるのが「稚児餅」。竹串に刺したお餅に香り豊かな白味噌を乗せて焼きあげた、古式ゆかしい門前菓子。

当店の「おくらい餅」は、この菓子より着想を得たものです。

「おくらい餅」桧扇を思わせる山吹色の白味噌と涼やかな道明寺が目を惹きます

山鉾巡行
祭りのハイライトと言われる行事ではありますが、本来は主役である御神輿を神域から俗世界である市中へ招くために、市中の穢れを祓うことを目的としています。

当店の包装紙に描かれた山鉾巡行

2014年にそれまでの合同巡行から、古式にならった「前祭」「後祭」の形式に戻り、また大船鉾や鷹山などの巡行への復帰など、かつての祭礼の形を取り戻しつつある山鉾巡行は、まさに京町衆の心意気が詰まった祭礼だといえるでしょう。


後祭の様子

摂社・境内社

◉悪王子社(あくおうじしゃ)

御祭神:素戔嗚尊荒魂(すさのをのみことあらみたま)
素戔嗚尊の「荒魂(あらみたま)」を祀っております。
荒魂とは、神の荒々しく勇猛な側面を表し、強力な行動力や困難を打ち破る力を象徴しているとされています。
この社の「悪」にも「強い力」の意が込められています。
御利益:諸願成就・災厄

◉疫神社(えきじんじゃ)

御祭神:蘇民将来命(そみんしょうらいのみこと)
別名"蘇民将来社"とも言い、疫病除けの神として氏子崇敬者の信仰を集める摂社。
この疫神社では、7月31日の「疫神社夏越祭」に茅の輪が設置され、左・右・左と8の字を描くように茅の輪を3回くぐり、無病息災を願います。

また、京都の家々の軒先に飾られる厄除け粽の護符「蘇民将来之子孫也」の由緒となる神様のお社でもあります。

この粽を飾ることで病魔を祓うことができると信じられています。

◉美御前社(うつくしごぜんしゃ)

御祭神:多岐理毘売命(たぎりびめのみこと)、多岐津比売命(たぎつひめのみこと)、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)
御祭神の3神は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素戔鳴尊との誓約(うけい)の場面でお生まれになった神様。
容姿端麗であったとの言い伝えから美容の神として女性からの信仰の篤いお社です。
社前に湧き出るご神水「美容水」を肌に数滴つけると身も心も綺麗になるという言い伝えがあります。祇園町の芸舞妓さんもお参りされるほど。

その他、様々な御利益を持つ、重要文化財にも指定された摂社・末社がございます。思い思いのお願いごとに合わせてご参拝ください。

ここにきたら、ここ行きよし

◉日和神楽(ひよりかぐら)

7月16日、前祭の巡行前夜。
祇園囃子を奉納して晴天や祇園祭山鉾巡行(前祭)の無事を祈願する神事が行われます。

八坂神社での奉納囃子

お囃子のある山鉾のうち長刀鉾だけが、四条河原町から八坂神社までの道中、祇園囃子を奏でながら寄町(よりちょう)を訪問し、翌日の巡行の晴天と無事を祈願し八坂神社に奉納囃子を演奏されます。

お囃子しながら寄町に訪問する様子

喧騒の中の祭囃子とはまた少し違う、静寂に包まれた夏の境内に響き渡る祇園囃子。ぜひ一度見に行かれてみてはいかがでしょうか?

ほんのひと息MEMO

八坂さんの奥には、円山公園という京都人には桜の名所として知られている公園がございます。

円山公園のメイン桜「祇園しだれ桜」 

京都市内で最も古い公園でもあり、行楽地としての賑わいを見せます。
学生の街とも呼ばれる京都の一面もあり、春は学生の新歓やお花見で賑やかです♪

八坂神社の周辺は、京都らしさを堪能できる場所。
京都に遊びに来はるなら、おすすめしたい観光地です。


次もまた、またお詣りいこか。




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