【お詣りいこか。】第11回 平野神社
鳴海餅本店のぽちこらむ 『お詣りいこか』。
京都に行ってみたくなる一つの理由になれば、これ幸い。
今回、向かうお社は、、、
京都市北区に位置し、京都随一の桜の名所としても知られる「平野神社」
境内には約60種、約400本もの桜が植えられ、花見の名所として、古くから多くの人々が訪れます。
そしたらさっそく、お詣りいこか~。

平野神社について
◉創祀
元は平城宮の宮中に祀られていた、今木皇大神(いまきすめおおかみ)を、延暦13年(794)の平安遷都の際に、現在の地へご遷座されたことが、平野神社の始まりとされています。
創建当初の境内は、方八町余(平安尺で約1500メートル四方)という広大なもので、現在の京都御苑とほぼ同じ規模だったとされていますが、時代の移り変わりとともに、現在の規模に。
平安時代に入ると、源氏・平氏をはじめとした、臣籍降下の流れを汲む公家や武家を中心に信仰を集め、境内の桜は、これらの氏族による奉納によるものと伝えられています。
現在では、「平野の夜桜」としても名高く、京都を代表する桜の名所として、京都人に愛されています。
◉平野御竈(ひらのみかまど)
宮中で天皇の食膳を調理する竈には、「平野・庭火・忌火」という特別な三竈があります。
このうち、平野御竈(ひらののみかまど)は、健康・吉祥を司る御竈であるとされ、平野神社に祀られる神々とも深い関わりがあるといわれています。
平野四神の御神徳が一体となり、常に宮中と関わりながら天皇をお守りしてきたことがうかがえます。
平野神社は、皇太子自らが祭祀を行い、お告げ(御告文)を奏上する「皇太子御親祭」が全国で唯一行われる神社として、『延喜式』にも記されています。
◉御祭神について
御祭神:今木皇大神(いまきすめおおかみ)
御神徳:源気新生、活力生成の神
本来は桓武天皇の生母・高野新笠の出自である和氏の氏神。
この和氏が百済からの渡来人であったことから「今木」は「外国から新来する」ことを意味する、「今来」が変化したものだと考えられています。
久度大神 (くどのおおかみ)
御神徳:竈の神・生活安泰
衣食住を司る神で、大和国平群郡の久度神社から遷座したと伝えられています。
古開大神 (ふるあきのおおかみ)
御神徳:邪気を振り開く平安の神
源氏・平氏の氏神としても崇敬されてきました。
比賣大神 (ひめのおおかみ)
御神徳:生産力の神
特定の神の名前ではなく、神社の主祭神(中心となる神様)の妻や娘、または縁の深い女性の神を指す尊称です。
そのため、主祭神の配偶神やその土地・神社の中心的な女神が祀られています。
これらの神々は、宮中祭祀である「神今食」「御竈祭」「鎮魂祭」
とも深く関わっていたと考えられています。
主な神事・祭事
◉桜花祭(4月10日)
花山天皇が後胤繁栄(こういんはんえい)を祈るため、
平野神社へ行幸、臨時の勅祭を行われたことを起源とする祭礼。
毎年4月10日に行われ、午前10時より桜花祭、午前11時に花山天皇陵に参拝し、午前12時に神幸列発輿祭が斎行され、約200名の時代行列が氏子地域を巡行します。
境内に植えられた約400本の桜が咲き誇る様子はまさに圧巻。
江戸期以降、夜桜の名所として知られてきました。
夜桜観賞は、桜の開花に合わせて3月末頃から4月中旬まで行われます。

◉奉灯祭(9月14日)
平野神社のご鎮座記念日として行われます。
600もの灯明が灯るなか、神事の後に拝殿では「能、詩吟、舞楽、民謡、日本舞踊」などが奉納される、京都の雅を感じることができます。
◉名月祭(中秋の名月の日)
平安時代、
貴族の間で観月の宴や舟遊びが盛んに催されたという中秋の名月の頃。
神前に月見だんご、すすき、里芋が供えられ、琴・尺八の演奏や日舞、舞楽の奉納が行われ、境内にしつらえられた抹茶席では天候がよければ月見を楽しめます。
ここにきたら、ここ行きよし
◉FRUIT&PARLOR CRICKET
京都人が手土産に選び、京都人なら一度は『おもたせ』として口にしたことのあるフルーツパーラー クリケット。
名物は果物をまるごと使った贅沢なフルーツゼリー。
食べる際に蓋の部分をぎゅっとしぼって、フレッシュな果汁をかけるのが作法。
別添えの生クリームを添えると、フルーツの酸味が引き立ち、さらに上品な味わいになります。

※フルーツパーラークリケット ホームページより
ほんのひと息MEMO
12月、撮影のためにこの地を訪れました。
満開の季節にはまだ遠く及ばない時期でしたが、それでもなお、桜の木々の多さには思わず息をのみました。
私自身、かつて夜桜を目当てに足を運んだことがあります。
見上げた先に広がっていたのは、まるで空そのものが桜色に染まったかのような光景。静かな夜気の中で、桜に包まれる感覚は、今も鮮やかに心に残っています。
桜を目当てに京都を訪れるなら、ぜひ一度は立ち寄ってほしい場所。
華やかさだけでなく、ふと立ち止まって季節を想う時間を与えてくれる——そんな、記憶にそっと刻まれる名所だと思います。
ほな次もまた、またお詣りいこか。
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