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『捨ててこそ生きる』栗田勇

『捨ててこそ生きる 一遍遊行上人』栗田勇

一元論に興味があったら、「捨ててこそ」の一遍は欠かせない。栗田勇さんを私は信頼しているし。

刺さるところといくつか:

■ 即便往生

 一瞬一瞬、往生する。直ちに今、往生する。
 時々刻々の臨終の連続が人生である。
 いずれ来る臨終は、即ち平生の日常生活と同じ。
 今、時々刻々の、この一瞬一瞬に成仏すること以外に成仏というものはない。

■ 一つは宇宙全体であり、宇宙全体は一つである

 こういう言葉を使う栗田勇さんもかなり一元論への傾倒がある。
 天台宗も一元論なんですね。

■ 一元論を最もよく表す一遍の偈

 となふれば仏もわれもなかりけり
  南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

■ 遊行した一遍は、宗教組織としては自己否定だった

■ 一遍は13世紀の僧。法然や親鸞より100~60歳年下。

自力他力は初門の事なり。自他の位を打捨て、唯一念、仏になるを他力とはいふなり

一遍

って法然親鸞あたりへ批判的なことを言っている。これを「自我の分別を捨て愚かなる者の心に素直に立ち返ることだ」と栗田勇がフォローする。デクノボー精神ですね。


仏もわれもなし、われも仏だ、と思う境地は、エマソンの

Nothing is at last sacred but the integrity of our own mind 

にそっくりだ。

俗塵を捨ててこそ。
我欲を捨ててこそ。

特に50歳になったら、何を得るかよりも何を捨てるかが大事になってくる。

こういう本を読んだりして、たまには、いや常に、心の掃除をしなければ。

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