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「すべて完璧だと言ったら嘘になる」岡山GKモーザーが日本に来て知った、Jリーグのリアル

ファジアーノ岡山のゴールを守る、196cmのドイツ人GKレナート・モーザー。


2026年、デンマーク2部のコリングIFから岡山へやってきた26歳だ。

ウニオン・ベルリンの下部組織で育ち、ドイツ、ベルギー、オーストリア、デンマークとヨーロッパ各国を渡り歩いてきた。

そんなモーザーが日本へ来る直前、デンマークのメディアに移籍を決めた理由を語っている。

そして来日から約5か月後。

今度は母国ドイツのメディアで、日本で実際にプレーして感じたことを率直に話した。

この2つのインタビューを続けて読むと、なかなか面白い。

日本へ来る前のモーザーは、日本サッカーにかなり期待していた。

では実際にJリーグでプレーしてみて、その印象はどう変わったのか。

無所属からデンマーク2部へ

まず、モーザーが日本へやってくるまでを少し遡りたい。


ドイツの名門ウニオン・ベルリンの下部組織で育ったモーザーは、若くして将来を期待されたGKだった。

しかし、トップチームで定位置を掴むことはできなかった。

エネルギー・コットブス、ベルギーのセルクル・ブルージュ、オーストリアのクラーゲンフルトなどへのレンタル移籍を経験。

その後、ベルギー1部のオイペンでは正GKを務めた時期もあった。

だがクラブの体制変更などもあり、状況が変わっていく。

契約を解除した後には、およそ半年間所属クラブが決まらない時期も経験した。

モーザーは後のインタビューで、プロサッカーの世界ではプレーしていなければ、すぐに忘れられてしまうという厳しさを実感したと振り返っている。

そんなモーザーを救ったのが、デンマーク2部のコリングIFだった。

ベルギー1部からデンマーク2部。

リーグのカテゴリーだけを見れば、キャリアダウンにも見える。

本人も当初は「後退」のように感じていたという。

しかし、そこで状況は変わった。

「自分をリーグ最高クラスのGKにしてくれた」

コリングでは51試合に出場。

モーザー自身、クラブが自分を成長させ、自信を与えてくれたと振り返っている。

そして自らを「リーグ最高クラスのGKの一人」にまで成長させてくれた、とクラブへの感謝を語った。

そんなモーザーのもとには、2025年末から複数のクラブが関心を示していた。

フィンランド。

ノルウェー。

さらにデンマーク1部からも関心があったと現地では報じられている。

ところがモーザーが選んだのは、そのどれでもなかった。

日本だった。


日本行きは突然やってきた

岡山からの話は、本人にとっても突然だった。

日本の代理人から「ファジアーノ岡山が興味を持っている」と連絡が入る。

そこから交渉が進み、日本行きが現実になっていった。

意外なのは、モーザーが日本のクラブから声をかけられて初めてJリーグを知ったわけではないことだ。

本人によれば、以前から日本サッカーに興味を持っていた。

日本のクラブ。

日本という国。

情熱的なサポーター。

そしてJリーグでプレーする選手たちのクオリティ。

以前から興味を持って見ていたという。

フィンランドやノルウェーからの話は断った。

もしデンマーク1部から具体的なオファーが届いていたらかなり悩んだだろう、とも話している。

それでも最終的に選んだのは岡山だった。

モーザーにとって、日本への移籍は単なる「変わった海外移籍」ではなかった。

まったく違う環境に挑戦してみたい。

そして本人の言葉を借りれば、日本行きはその時点で、

「キャリアで取れる最大のステップ」

だった。

日本サッカーに以前から興味を持っていたドイツ人GK。

期待を抱いて岡山へやってきた。

では――。

実際にJリーグでプレーしてみて、彼の目に日本サッカーはどう映ったのだろうか。


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