『殺しのダンディー』(1968)の映画感想文 英国産〈冷戦スパイ〉スリラー映画
◆『殺しのダンディー』(1968/英/A Dandy in Aspic) ※私的評価△佳作
「アスピック(aspic)」とは「煮こごり(ゼリー状)」の意味らしいですが、他の意味としては ⇒《料理の状態になぞらえ、ごちゃ混ぜにして一つにまとめた状態(混然一体・十把ひとからげ)のことを「in aspic」と表現する。》
VHSのジャケット写真に掲載の「あらすじ」。最後の2行がネタバレ!
“ダンディー” の一語につきるエバリン(ローレンス・ハーベイ)は英国情報局に勤めているが、実はソ連との “ダブル・スパイ”。
彼はある日キャロライン(ミア・ファーロー)という女性カメラマンと知り合い、恋仲になる。
英情報局の冷酷なキレ者ギャティス(トム・コートネイ)は「ソ連スパイが仲間にいる」と指摘し、エバリンがその男を直ちに殺すよう命じられる。
が、非情な情報戦争の犠牲となった哀れな男を、エバリンはついに殺し得なかった。
身元がバレるのを恐れたエバリンはベルリンに向かい、東西の壁を越えようとしたが失敗 ! ! そこで思いがけずキャロラインに会ったが、彼女にも尾行が! ソ連の殺し屋だ。エバリンは追いつめられていった ! !
彼はソ連と英国の両方からダブル・スパイとして狙われ、哀れな人生を閉じた。国際情報戦争の非情な内幕を暴いたスパイ秀作である。
『裏切りのサーカス』は極端だとしても〈冷戦時代の二重スパイもの映画〉は基本的に「ややこしい」つくり。「見通しのきかない立体迷路」に迷い込んだ主人公を追体験してる?ので、理解するより先に話が進行する。米国産「ハードボイルド・ミステリー映画」と英国産「二重スパイ映画」が双璧。
オリジナル予告篇
★【映画感想文】 ※観た直後に記した感想文を基にして手を加えています
・△佳作。イギリス諜報機関で働く「ソビエト側(ロシア人)の二重スパイ」
が主人公(※演じるのはローレンス・ハーヴェイ)のスパイ・スリラー。
・もしかしたら、2002~2003年の香港映画『インファナル・アフェア』(※
虚無感に囚われて苦悩する「スパイ」の主人公)は本作を参照してるかも?
・映像は平凡。音楽が古臭くて大きなマイナスポイント。
・1968年という時代らしく?、ところどころアバンギャルドな演出が挟まる
が、やや違和感アリ。「年寄りの冷や水」感(※アンソニー・マン(1906
-1967)監督の遺作)。
・個人的には◯『鏡の国の戦争』(1970/英)の方が好み(※現在の時点では、
『殺し~』の方が面白かった気がします。どちらも好きですが)。
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・ライオネル・スタンダー(※私の好きな俳優の一人)が「ソ連側の工作員」
で後半に登場。
・英国産スパイものらしく、最後は「使い捨て」(※アクションが主体ではな
い冷戦期の地味な英国産スパイものの主役は、大体「消耗品」として使い
捨てされる印象。小説は読んでないし、映画も大して観ていませんが)。
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「DVD」と「VHS」のジャケット写真


★ 英国Amazonのカスタマーレビュー
★ 米国Amazonのカスタマーレビュー
英国版のオリジナルポスター

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