会社であったショックなことを週末もずっと考えていて休んだ気がしなかった
数年前のこと。
東南アジアを中心に
30か国以上に支社がある
一部上場企業で働いていた。
毎年6月になると
ある書類を作って
各国の支社に送るのが
年次の業務だった。
1年目は、上司の指示の元、
アシスタントとして
作業していたけど、
2年目からは、私がメインで
その業務を担当した。
工程が多く、たくさんの
関係者が絡む業務で、
大変さはあったけど、
その分やりがいもある仕事で、
私は誇りを持って担当していた。
4年目になって、
社員Aさんが、私と一緒に
私がやっていた業務を
担当することになった。
私の仕事ぶりに問題があった
というわけではなく、
業務量が増えることが
予想されるのを見越しての
人事異動だった。
Aさんは帰国子女で、
英語が堪能な方。
英語ができることに
相当なプライドを持っており、
人の英語力を常にジャッジしている
ような人だった。
かつ、マルチタスクが
大の苦手で、
エクセルができなかった。

このAさんと行った
各国の支社への英文レター
送付作業。
(紙のレターです)
Aさんに作業工程と作業の意図を
説明しつつ進めたけど、
締め切り時間という感覚が
まったく共有できない。
各国への書類送付は、
週1回だけという決まりがあり、
それを逃すと、
✅次の週まで待つか、
✅部内の予算を使って、
高い送料の業者経由で送る
のどちらかとなる。
部内では、口うるさく
コスト削減を言われていたこともあり、
なんとしても、
社内便の発送に間に合わせたい私。
各国への英文レターを
手直しに夢中になり、
社内発送便の締め切り時刻なんて
お構いなしのAさん。
焦った私は、何回も何回も
「Aさん、あと◯◯分で 社内便の締め切りだよ~」
「Aさん、よろしく頼むよ~」
などとキツイ言い方にならないよう
コミカルな感じで、
作業を終えるよう促しを続けた。
そもそも、その英文レターは
去年、一度Aさんに校正を依頼し、
AさんからOKをもらっていたもの。
促しと同時に、
「その英文レター、去年と同じだよ。
去年、一度Aさんが校正してくれた内容だよ。」
とも伝え続けた。
今振り返って思えば、
私の促しが、Aさんにとって、
よほどストレスだったのだろう、、、
Aさんは、突然立ち上がり、
そんなにガミガミ言わないで!

と叫んで、私の視界から
見えないところに
走って消えてしまった。
このAさんメルトダウン事件が
あったのは金曜日。
この週の土日は、寝ても覚めても、
Aさんのことを考えてしまった。
考えたくなくても、
目の前にAさんはいない、
今は、何も起こっていないと
分かっていても、
どうしても、
Aさんが立ち上がって
そんなにガミガミ言わないで!

と、私に向かって言った時の
Aさんの声、Aさんの表情、
Aさんのエネルギーが
よみがえってくる。
考えたくなくても、
そのことが頭から離れない。
頭の中に、何回も何回も
Aさんにキレられたシーンが
再生されて、そのたびに
怖いやら、悲しいやら、
腹が立つやら、、、

この時、役に立ったのが、
やはり身体からのアプローチだった。
Aさんにブチ切れられた衝撃を
他の活動で紛らわそうとせず、
ひたすら身体からのアプローチを
繰り返した。
お陰で、週明けの月曜日には
平常運転を取り戻し、
上層部にAさんとのやり取りを
報告することができた。
会社の対応は、私にとって
満足できるものではなかったけど、
それでも自分のために動けたことは
私にとってハナマルだった。

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