80年目の終戦の日に思うこと
今年、2025年の8月15日は、日本がポツダム宣言を受諾し玉音が放送されてからちょうど80年という節目の日です。日本では「終戦の日」と呼ばれていますが、世界的には第二次世界大戦が事実上終結した日でもあります。
けれど、戦争というものは、宣言ひとつでスパッと終わるものではありませんでした。
戦火の最前線では、命のやりとりがまだ続いていました。
私の母方の祖父もその一人です。
1945年8月9日、日ソ不可侵条約を一方的に破棄して満州に侵攻してきたソ連軍の捕虜となり、シベリアへと連行されました。そこで3年間、シベリア鉄道の建設に従事させられ、過酷な強制労働の日々を過ごしたそうです。幸いにも命は助かり、日本に帰還することができましたが、その労働が身体を蝕んだのか、帰国後わずか15年、52歳の若さで亡くなりました。
戦死者や原爆で亡くなった方々の影に、こうした「後遺症」とも呼べる人生の痛みを背負った人たちが数多くいます。
戦争は、終わってもなお、誰かの人生を長く蝕み続けるものなのだと、改めて思います。
そして今もなお、世界のあちこちで争いが絶えません。
考え方の違いを武力で解決しようとする勢力がはびこり、自分たちさえよければというエゴが広がりつつあります。
でも私は信じたい。
名もなき一人ひとりの思いやりや、小さな行動が、確かに世界を変えていく力になるということを。
誰かを思いやるエネルギーこそが、戦争の連鎖を断ち切る唯一の希望だと思うのです。
80年目の終戦の日。
過去に目を向けながら、未来の平和を願って、静かに祈りたいと思います。
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