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「占いと願望実現の落とし穴・・・基準を失った思考が生む危うさ」・・「ものさしがつくる論理的思考」④

「あなたは几帳面なところもありますが、ときには大胆な行動に出ることもありますね」 もし占い師からこう言われたら、多くの人が「当たっている!」と思うでしょう。しかし、よく考えてみるとこれは誰にでも当てはまる言葉です。几帳面さと大胆さ、両方を持ち合わせていない人などほとんどいません。
このように、人間が「自分にぴったりだ」と感じやすい仕掛けを心理学では「バーナム効果」と呼びます。占いや血液型診断がなぜ当たったように思えるのか、その理由の多くはここにあるのです。

心理トリックが働く仕組み

占いが人を惹きつけるのは単なる偶然ではありません。そこには人間の心のクセを巧みに利用した「心理トリック」が潜んでいます。
バーナム効果・・・誰にでも当てはまる曖昧な言葉を「自分だけに向けられた特別なメッセージ」と感じてしまう。
確証バイアス・・・自分の信じたいことに合う情報だけを選んで受け取り、反する情報を無視してしまう。
自己実現予言・・・占いの結果を気にするあまり、自分の行動がその結果を引き寄せてしまう。
これらが組み合わさると、人は簡単に「やっぱり占いは当たる」と思い込んでしまいます。つまり、論理的に検証することをやめてしまうのです。
 

「願えば叶う」引き寄せの危うさ

近年人気を集めている「引き寄せの法則」「思えば叶う」といった自己啓発のフレーズも、同じ心理トリックを利用しています。
「願えば叶う」という言葉は一見ポジティブで人を勇気づけますが、裏を返せば「叶わないのは願い方が足りないからだ」と責任を個人に押し付ける仕組みにもなっています。
 
努力や環境要因といった現実の要素を無視してしまうと、現実に合わない自己責任論に陥り、心が疲弊してしまう危険があります。
 
もちろん「強く願うこと」が行動の原動力になる場合はあります。しかし、それを万能の真理のように信じ込んでしまうと、失敗の原因を冷静に分析できなくなります。論理的な「ものさし」を持たずに直感や思い込みだけに頼ることは、人生を誤った方向へ導く危険があるのです。

基準のない判断は「だまされやすさ」につながる

人は誰しも「楽をしたい」「都合のよい言葉を信じたい」という欲求を持っています。その心理に寄り添う言葉は心地よく響きます。
しかし、だからこそ危ういのです。
例えば健康食品の広告で「飲むだけで痩せる」「万能の力で若返る」といったキャッチコピーが繰り返されるのも、根拠よりも「信じたい気持ち」を刺激して購買につなげようとする戦略です。
 
もしそこに客観的なデータや基準が示されなければ、信じる人は「思い込み」によって判断しているにすぎません。
結果的に効果のない商品を買わされる、詐欺まがいのサービスに引っかかるといったリスクが高まります。
これは占いだけでなく、医療やビジネスの場面でも同じことが言えるでしょう。
 
実際、世の中のサプリメントのほとんどは誇大広告と言わざるを得ないような状況です。だから医者はサプリメントはやめておきなさいとよく言います。
(本当の本物のサプリメントもごくわずか存在はしているのですが、なかなか見分けはつきませんよね!)

基準を持つことが自分を守る

ここで一つ問いを立ててみましょう。
「あなたは将来の大切な選択、進学や転職、結婚などをするとき、占いや直感だけに頼れますか?」
 多くの人は「やっぱり怖い」と思うはずです。
 なぜなら人生の岐路に立ったときこそ、私たちは安心して判断できる「基準」を求めるからです。
学業の成績、収入や価値観の相性、将来の展望といった客観的な指標があるからこそ、冷静な選択が可能になります。
つまり、基準を持つということは「だまされないための盾」であり、同時に「自分を納得させるための道具」でもあるのです。
 
占いや願望実現の落とし穴を考えると、改めて「検証できる基準」の重要性が見えてきます。
 
医学の世界では、この「思い込み」を排除するために、徹底した検証法が生み出されました。それが「二重盲検法」というものです。
次回は、この医療の世界で生まれた究極の「ものさし」について見ていきましょう。
 
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Tommy sugiyama 応援ありがとうございます! 信頼性の高い記事をこれからもこころがけて、がんばりたいと思います!