再会した大切な友達
学生時代ふりに、手話に“再会”した
今日、私は市が主催の“手話講習会”に参観してきた。
私が手話に出会ったのは、中学生の時。
何かのイベントにいった時
ある出店に目が入った。
絵葉書を数枚もった小学生の
男の子と女の子が
しきりと身振り手振りで何か言っていた。
当時の私は、手話という表現方法を知らなかった。
何を話してるんだろう?
二人の耳には補聴器
あぁ…
この二人は手を使って
コミニュケーションをとってるんだと分かり
私も必死に二人の会話を見た。
ポストカードは二枚で100円
男の子が、身振り手振りで話す
すると
女の子が男の子の方を乱暴に叩き
違う!とばかりに手を振り回す
女の子は
ポストカードは一枚100円
そう言ってるようだった。
違う!男の子も反撃して
喧嘩になった
どうやって止めたらいいのか?
わからなかった私は
そこにあったポストカードを全部持ち、
一枚100円で計算して、出した。
男の子は首を振る
私は身振り手振りで“いいんだよ”と言った。
女の子のは身振り手振りで
ありがとうと頭を下げた
後々、この身振り手振りが手話の
“ありがとう”だと知る。
この二人が何を話し、なんで喧嘩になったのか凄く気になったが、その時の私に分かるはずもなく…
二人の身振り手振りが手話だと知った時、
“こういう会話の方法もあるんだ”と。
この先、耳の不自由な人に出会うかもしれない。何より、会話ができる手段なら、習いたい。
私は強く思い、高校は手話の部活がある所を探した。(公立で)
すると、一校だけあった。
ただ、部活ではなく同好会
それでも、習えるなら!
一年後、私はそこの同好会に入った。
部活の先輩は聴覚障害者だった。
手話も完璧で、丁寧に教えてくれた。
頭の良い先輩で、優しかった。
先輩との会話は筆談が多かったけど、字も、文章もとても丁寧。
凄く可愛がってもらった
普通科だから、健常者もいる
一度、授業、大変じゃないですか?と聞いた事がある。
先輩は耳を指差し、補聴器に頼ってる、それでもわからない時は後で友達にノートを見せてもらうんだとニコニコしていた。
対照的だったのは同級生。
彼女も聴覚障害者(ろうあ者)
彼女は登校拒否になってしまった。
彼女の家に行き、
習いたての手話で必死に会話を試みたが、
彼女は黙ったままだった。
お母さんも困っていた。
だけど
原因はお母さんにもあるような気がした
私が何回か彼女の家に行くと、
ある日、彼女は学校に来た。
私は何も聞かなかった。
彼女は「来てくれて嬉しかった。だから、学校にきた」と言った。
休んでる間、誰も来てくれなかったのだという。
彼女は必死に助けを求めていたのだけど、誰も気づいてくれなかったのかもしれない。
お母さんは健常者の子と同じようにさせようと彼女に無理にさせてきた、そんな気がした。
その間、私はいじめにあってたわけなんだけど…
話がそれたので、軌道修正…
サークルには手話の先生が変わりばんこに来てくださった。
物覚えの悪い私は悪戦苦闘した。
そんな中で文化祭で手話劇をやる事に。
他人事、のように思っていた私に、
とんでもないことが起こる。
手話劇の題名は“北風と太陽”
な、なんと、太陽役をやるようにと…
いやいや、無理ですって!
まだ、ろくに手話も覚えてないのに!
必死に固辞する私を
ニコニコ笑いながら
大丈夫と手話する先輩…
せ、先輩の意地悪〜
でっ、押し切られ、太陽をやる事に。
幸か不幸か、当日はガラガラ。
手話自体に興味がない学校だったから
(そもそも、同好会だし)
上がるも何もないし、間違えても問題なし。
一番前の席でニコニコ笑う先輩。
先輩ありがとう。
そんなこんなで卒業して
手話を使う機会もなく、私はすっかり忘れて他のだけど。
市の広報に度々、見かける“手話”
もう一度、習いたいな…
ふと、思った。
だけど、いきなり、サークルに入るのは敷居が高いしな…とずっと、悶々としていた。
そして、今回の講習会。
これは、チャンスじゃない?
参加してみて、ますます、また習いたい!
そんな気力が湧いてきた。
いつものように
上を目指すのではなく、楽しく学びたい
そう思ったのだ。
私の中に
中学生だった私が現れて
“いけーーー!”と私の背中を蹴った
よし!いくぞ!
どうなるか、なんてどうでもいい!
楽しみたいからやる!
私は密かな楽しみを見つけた
サークルの日が楽しみだ。
