#2 その痛み、本当に「疲れ」だけだと思ってる?
いつも通り、家に着いて、汗を流すためにシャワーを浴びて。あとは寝るだけ、ってところまで、本当にいつも通りだった。
タオルで身体を拭いてる途中で、それは始まった。
背中から脇腹にかけて、今までの人生で感じたことのない痛みだった。鈍い痛みとか、じわじわ来る痛みとかじゃなくて、いきなりトップスピードで殴られたみたいな感覚。息が一瞬止まった。
最初は、寝違えたのか何かかな、くらいに思おうとした。身体を少し動かしてみたら気のせいだったって分かるかもしれない、って。でも動かすたびに、痛みは引くどころか強くなっていく。脂汗がじわっと出てきた。
床にしゃがみ込んで、しばらく動けなかった。「ちょっと休めば治まるかも」って、何度も自分に言い聞かせた。でも数分経っても、状況は変わらなかった。むしろ、じっとしていられないくらいの痛みに変わっていった。
頭のどこかで「これはおかしい」って警報が鳴ってるのに、同時に「大袈裟に騒ぎたくない」という気持ちもあった。次の勤務のこととか、これで休んだらどう思われるかとか、痛みの真っ最中なのに、そんなことまで頭をよぎってた。
でも、うずくまったまま吐き気まで出てきて、さすがにこれは「我慢してどうにかなるレベル」じゃないと悟った。うめき声を聞きつけたのか、部屋の外にいた親が異変に気づいて飛んできた。そのまま状況を見て、すぐに救急車を呼んでくれた。
当時はまだ実家暮らしで、すぐそばに親がいてくれたこと。あのときばかりは、その距離の近さに救われた。痛みに耐えながら救急車を待つ数分間、そばで「大丈夫だからね」って言われてたのを覚えている。
次は、その救急車で運ばれた先で、何を告げられたのかを書こうと思う。
