見出し画像

報われなかった努力が、人生の土台に変わるまで|Session2

人生を変える出会いは、ときに、こちらの都合や計画とは全く思いも寄らないところからやってきます。
約束をしていたわけでもない。会おうとしていたわけでもない。それなのに、場所も時間も不思議なほど重なり、出会うべき人が目の前に現れることがあります。

偶然と呼ぶには、あまりにも出来すぎている出会い。今から振り返ると、彼との出会いは、最初からそういうものでした。


空港へ向かう電車の中で

今から6〜7年ほど前。私は一時期、Facebookを使っていました。といっても、投稿していたのは日常の出来事が中心で、私が行っているセッションについては、一切発信してはいませんでした。

そんなある日のことです。私は空港へ向かうために電車に乗り、出発を待っていました。

すると突然、「Kamiyaさんですか?」と声をかけられました。
驚いて顔を上げると、そこには20代の男性が立っていました。
私は彼の顔を見たことがありません。
なぜ私の名前を知っているのかもわからず、最初は戸惑いました。
話を聞くと、彼は私のFacebookをフォローしている人でした。

たまたまその日は法事のために飛行機でこちらへ来て、空港から駅へ到着したばかりだったそうです。
そして、ふと目に入った電車の中に私がいることに気づき、思わず声をかけたというのです。

彼にとっても、私にとっても、予定していた出会いではありませんでした。私たちが普段暮らしている場所も違います。
彼の飛行機が到着する時間。
駅へ移動する時間。
私がその電車に乗り、まだ出発せずに待っていた時間。
そのどれかが少しでも違っていたら、私たちは出会っていなかったでしょう。

私は彼の名前を知っている程度で、顔すら知りませんでした。
それでも、その場で驚きながら挨拶を交わしたとき、心のどこかでは理解していました。

人との出会いには、ときどき、人間の計画を超えたタイミングがある。
彼と出会ったのは、完璧なタイミング。私は密かにそう感じていました。


「それは、僕に必要です」

その日は、軽く挨拶を交わしただけで別れました。
そして後日、彼から「お茶をしませんか」と誘われ、近くで会うことになり、話をする中で、私は彼に、普段は表に出していなかった自分の仕事について伝えました。

私は人の人生の深い部分に触れ、本来の流れへ還っていくためのセッションを行っていること。それは伝統的でとても深淵な世界のものであること。

私の話を聞いていた彼の表情が、どんどんと変わったのを覚えています。
それまでの柔らかな顔ではなく、何かを確かめるような、とても真剣な顔になりました。

そして彼は、迷うことなく言いました。
「それは、僕に必要です」
だけど、彼はもともと、目に見えない世界や、こうしたセッションを信じていたわけではありません。
むしろ、後から聞けば、それまでは否定的に捉えていたそうです。

それなのに、なぜ彼は、詳しい内容も知らないまま「自分に必要だ」と感じたのでしょう。
私は、彼の思考が判断したのではないと思っています。
理屈で理解するよりも先に、もっと深いところにある感覚が反応した。
彼自身もまだ言葉にできない魂の領域で、何かを思い出したのではないか。そのように感じました。

後日、彼は私のもとを訪れ、セッションを受けることになりました。


立っていられないほどの感覚

彼のセッションは、今でも強く印象に残っています。

セッションを始めた直後、彼は自分の身体に起きた変化に耐えられず、その場に立っていられなくなりました。
それで力が抜けるように、倒れ込んでしまったのです。
それでも、一度始めてしまうと、途中で終わらせるわけにはいきません。

私は彼の肩をがっしりと掴みながら倒れない様に支え、必要な工程を一つひとつ進め、最後までセッションを行いました。

そして全てを終え、目を開けて良いことを伝えると、彼は開口一番にこう言いました。
「これは本物ですね」
そして、続けて話してくれました。

「実は僕は、こういうものをもともと信じていなかったんです」
「でも、始まった途端に、ものすごいエネルギーを感じました」
「起きているのに意識を失っているような、ずっとトランス状態にいるような感覚でした」

私は、その言葉を聞いても驚きませんでした。
セッション中の私は、普段とは異なる感覚で、相手の状態を受け取っています。
そのとき私が感じたのは、彼の第7チャクラの領域が、閉じた状態にあるということでした。

第7チャクラは、神聖なものや、自分を超えた大きな存在とのつながりに関係する領域です。
そこが閉じていると、神様とのつながりや、目に見えない世界の存在を、感覚として受け入れにくいことがあります。

なので彼がそれまで、こうした世界を信じていなかったことも、私にはよく理解できました。そしてそこを開いて活性化したので、その体感に耐えられなかったのだと思います。

けれど、信じていなかったからこそ、彼があの日、
「僕に必要です」と言ったことには、大きな意味があるように思います。

頭では否定していても、魂は知っていた。
だからこそ、あれほど不思議な形で私を見つけ、セッションの話を聞いた瞬間に、自分に必要なものだと感じたのだろうと思います。


魂は、必要な出会いを知っている

私は、人との出会いを、運命や神様の働きとして受け止めています。
生きていると、偶然という言葉だけでは片づけられない出会いが確かにあります。

彼とのケースでも
彼が法事のためにこちらへ来たこと。
空港から駅へ移動したこと。
その瞬間、私が空港へ向かう電車の中にいたこと。
そして、顔も知らなかった彼が、私に気づいたこと。
さらに、それまで信じていなかったセッションを「自分に必要だ」と感じたこと。

一つひとつを別々に見れば、ただの偶然なのかもしれません。
けれど、すべてが一つの線としてつながったとき、私はそこに、神様が用意した道のようなものを感じます。

私のセッションは、何か新しいものを外から与えるためだけのものではありません。
その人の魂が、生まれる前から知っている約束を思い出すためのもの。
私自身は、その約束を果たすために必要なときだけ、その人と出会うのだと感じています。


誰にも見えないところで、努力していた人

当時の彼は、イベント会社から仕事を委託され、販売の現場で働いていました。
彼はとても誠実な人でした。
人が見ていないところでも手を抜かない。
周囲の人が簡単に済ませてしまう仕事にも、丁寧に取り組む。
目の前のお客様を大切にしながら、一つひとつ実績を積み重ねていました。販売成績は高く、現場でも結果を出していたそうです。

それにもかかわらず、収入は思うように上がりませんでした。

売上は一番なのに、給料は平均的。
結果を出している。
人より努力もしている。
お客様からの評価も高い。
けれど、その働きにふさわしいものが、彼自身には返ってきていなかったのです。

努力が足りなかったわけではありません。
能力がなかったのでもない。
彼にはすでに、誠実さも、実力も、積み重ねてきた実績もありました。

ただ、それらが正しく評価され、現実の豊かさとして返ってくる流れが、まだ整っていなかったのだと思います。


3か月後、収入が30%上がった

セッションから3か月ほど経った頃、彼から報告を受けました。
それまでの販売実績と、お客様からの高い評価が認められ、給料が30%上がったというのです。

さらに、彼の働きぶりを見ていた知人の経営者から、
「自分の仕事を任せたい」と声をかけられました。
まだ20代だった彼にとって、それは大きな抜擢でした。
それまで誰にも見えないところで重ねてきた努力が、急に生まれたわけではありません。
評価される前から、彼はずっと誠実に働いていました。
セッションによって、彼が急に有能になったわけでもないのです。

もともと積み重ねていたものを、受け取ってくれる人と場所が現れた。
そして、それまで見過ごされていた彼の価値が、評価や収入、信頼という形で返り始めたのです。


半年後、人生の景色まで変わっていた

変化は、仕事や収入だけにとどまりませんでした。
セッションから半年ほど経った頃、彼は当時お付き合いしていた女性と結婚することになりました。
やがて都会での暮らしを離れ、自然のある土地へ移住。
農業に携わりながら、インターネットを使って仕事ができる環境を整えていきました。
仕事のためだけに生きるのではなく、自分が大切にしたい人と暮らし、自分に合った場所で働く。

収入だけではなく、結婚、住む場所、働き方までが、短い期間の中で次々と変わっていったのです。

彼が手にしたものは、単なる昇給ではありませんでした。
自分の努力が報われる仕事。
信頼して仕事を任せてくれる人。
人生をともに歩む伴侶。
そして、自分らしく生きられる暮らし。

彼の人生を支える土台そのものが、整い始めていました。


神様は、何もない場所に実りをつくらない

彼の変化を見て、私は改めて感じたことがあります。

神様が与えるギフトとは、何もしてこなかった人の前に、突然、完成された成功を置くことではないのだと思います。
彼には、すでに積み重ねてきたものがありました。
誰も見ていなくても手を抜かなかったこと。
目の前のお客様を大切にしたこと。
任された仕事に誠実であり続けたこと。
すぐに報われなくても、結果を出し続けていたこと。

それらは消えていたのではありません。

目には見えないところで、彼の人生の土台として蓄えられていたのです。
けれど、種を蒔いても、土や季節が合わなければ芽は出ません。
どれほど優れた力を持っていても、その価値を正しく受け取れる場所にいなければ、豊かさとして循環しないことがあります。

神様が彼に与えたギフトは、努力をしなくても豊かになれる奇跡ではありませんでした。
彼が長い時間をかけて育ててきたものが、正しく評価される人と場所へ導かれたこと。
そして、仕事だけではなく、愛する人や、自分らしく暮らせる環境まで与えられたこと。

それが、彼の努力にふさわしいギフトだったのだと思います。


必然の出会いは、人生が動き出す合図

あの日、彼が違う飛行機に乗っていたら。
駅へ到着する時間が少しずれていたら。
私の乗る電車が先に発車していたら。
私たちは、出会わなかったかもしれません。
けれど彼は、あの瞬間、私の前に現れました。
そして、信じていなかったはずの世界に触れ、
「僕に必要です」と言いました。

人は、人生が次の段階へ進むとき、理屈では説明できない出会いに導かれることがあります。

それは、その出会いが人生を変えてくれるというよりも、本人の中にすでに、変わる準備が整っているからなのかもしれません。

私は彼の人生をつくったわけではありません。
努力したのは彼です。
人生の選択をして、結婚し、住む場所と働き方を変えたのも彼でした。
私はただ、彼が積み重ねてきたものを、本来受け取るべき未来へつなぐためのお手伝いをした。

そう捉えています。


あなたの努力は、消えていない

誠実に働いているのに、なぜか評価されない。
人より結果を出しているのに、収入には反映されない。
努力を続けてきたけれど、このままの場所にいてよいのかわからない。
もし、今そのように感じているとしても、これまで積み重ねてきたものが無駄だったとは限りません。

まだ、それを受け取れる場所とつながっていないだけかもしれない。
人生には、自分一人の努力だけでは動かせない扉があります。
けれど、その扉が開くとき、これまで別々に見えていた出来事がつながり始めます。

仕事が変わる。
出会う人が変わる。
受け取る豊かさが変わる。
そして、自分が望む人生の形が、現実として見え始める。


私があなたと出会うのは、あなたの魂が、本来の可能性を開く準備が整ったとき。

このSessionは、何もないところから別の人間をつくるものではありません。
あなたがすでに持っている力と、これまで積み重ねてきたものを、本来受け取るべき人生へつないでいくためのセッションです。

あなたの努力は、消えていません。
神様は、それをあなた以上に知っているのだと思います。

出会いそのものが、人生が動き始める合図になることがあります。


※ご本人が特定されないよう、一部の表現を調整しています。記載している変化は一個人の事例であり、人それぞれに起きてくる変化は異なります。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集