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太陽と女の子とハワイでサマバケ

新代田Feverにバンドの2マンライブを見に行った。

主催は、ROCKでFUNKな熟練の「結成30周年バンド」。ゲストは、それぞれ活躍の場を持つ多忙なメンバーが気まぐれに集結するパンクロックな「サイド・バンド」。

スクービーとケバブス

どれぐらい多忙かと言うと、「あいつら忙しいから、出番が終わったら楽屋にいないことがある。今日はいた、チキン食ってビール飲んでた」と、熟練バンドが報告してくれたほどに。

 「太陽と女の子」「ハワイの暮らし」「サマバケ」という、両バンドともに夏の曲がセトリ入りした。まだ6月なのに連日30度超えの東京で、夏を先取りした熱い対バンだった。とても楽しかった。 

 以下、雑記のようなもの。



🔸サイド・バンド(ケバブス)

・4月の新譜ツアーも行きたかったが、チケットが取れなかったので昨年の秋ぶりだ。そんなに経つことに驚く。

平日だけれど300人収容のライブハウスはソールドアウト。後方にいたので、人の頭でステージ全体は見えなかった。

5年前の結成当時からよくライブへ足を運んでいるバンドなので、お馴染みの曲が次々と繰り出されて、あっという間に引き込まれた。

・前回見たのはPUFFYとの対バンだった。ギターがPUFFYのサポートをしている縁もあって実現した。すなわちギターはずっと出ずっぱりだったゆえ、プレッシャーもあってか序盤で既に汗だくという珍しい姿を目にした。

今日はセトリ的に速弾きの曲も多くはなかったし、余裕しゃくしゃくの可愛い顔をしてギターを弾いているのを目撃した。私の好きなナマケモノのTシャツを着ていた。



・初めてライブで聞く曲が2曲あった。新譜に収録の「ハワイの暮らし」と「やっぱチョキ」という曲。
新譜は今日の物販で入手したばかりで聞けていないが、発売前のインスタライブでデモバージョンの演奏を聞いたことがあった。

・「ハワイの暮らし」は、突如ラモーンズ(Hey! Ho! Let's Go)のフレーズがぶち込まれたので、インライで吹きだしたことを思い出した。

サイド・バンドのアドバンテージで、曲のテーマやタイトルは良い意味で適当だし、本業ではやらないようなオマージュに手を出す。リスナーとして大歓迎だ、楽しい。良い曲だった。

ドラムによる「常夏だぞぉ」という台詞があった。次に「サマバケ」という曲をやったが、そちらには「夏だぞぉ」という台詞が入るので、両曲は対になっていることを理解する。
ああ、ハワイでサマーバケーションしたい(単純)。

・「やっぱチョキ」は、インライで「シティポップ来た!」と期待が高まった曲である。本人達も「山下達郎っぽい」と言っていた。
しかしライブで聞いて「スクービーっぽい」とも感じた。この対バンに向けて作られたのかな?と思うぐらい。
かなり好きだ、踊れる。アウトロで軽やかに流れるギターフレーズが気持ち良くて、ずっと聞いていたかった。

もともとブルーハーツみたいなパンクロックバンドとして始まったが、活動を重ねるにつれてジャンルに縛られなくなっているので興味が尽きない。

突然ベースボーカルが怒涛のラップを始めたので仰天した。その時、私の位置から姿が見えなかったので、余計に何が起こっているのがよくわからず混乱した。「RHYMESTERか?」という勢いだった。

後のMCでMummy-Dの名前を上げていたので納得する。歌い出しそうにないやつが突然ラップをする、意表を突くのが狙いだったようだ。やられた。RHYMESTERを思い浮かべるほどに本格的でびっくりした。



・終盤はギターの速弾きが注目を集める曲の連打で、ステージもフロアも混沌とする。ボーカルは常に自由に動き回っているが、ギターもベースもここぞとステージを駆け回る。

ベースボーカルが客席にぶつける野性味がすごい。目は口ほどにものを言うとはよく言ったものだ。ステージであのような熱量で自己表現、自己解放ができることは才能だなと思う。


・メンバーが退出し、汗だくの人々が前方から押し寄せてくる。私は涼しい顔でするすると前へ移動する。
次のバンドはドラムも含めて4人全員がよく見えた。バンドの色が違うので、ゆったりと踊れるスペースがあった。良かったわ。


🔸結成30周年バンド(スクービードゥー)

・スクービードゥーを見るのは1年ぶりぐらい。好きになったのは2002年頃だが、頻繁にライブへ行っているわけではない。
ご無沙汰なので知らない曲が多いかと思ったが、対バン向けのセトリということもあり、新曲を含めた2曲以外は知っていた。

「これぞ熟練のグルーヴ」と痛烈に感じる極上の空間だった。ドラム、ギター、ベース、ボーカルそれぞれの響きが芳醇で引き込まれる。人間が快感を覚えるリズムの答えを知っている、と感じる。

ケバブスがアベンジャーズ的な特殊スタイルであることで、余計にそう感じたのかもしれない。スクービーはメジャーデビュー以降ずっとメンバー変わらずにやっているのだ。

私のように気まぐれにしか遊びに行かないお客でも、ブランクを意識させないステージング力。ずっと変わらず続いているバンドのすごさの一つだ。

・季節問わず常に全員がスーツでキメている。ライブスタイルにも定型がある。例えばみんなで決まったステップを踏む曲、コール&レスポンスする曲、モンキーダンスで飛び跳ねクラップする曲。予定調和というわけではなく、毎回最高に楽しい。
かっこいい音楽をやり続けてオリジナルのスタイルを確立し、古参もライトファンも初見も魅了するって、こういうことなんだよな。

「決して逃げない 決して負けない 決してあきらめはしない(アウェイ)」「生かされてるこんな命を燃やさずにどうする(Cold Dancer)」と、歌いながらフロアに乗り出し拳を握るボーカルの姿に、今日も胸が熱くなる。

・ボーカルが飛び跳ねる度に、タン!という力強い地響きが足元に伝わって来た。
客のジャンプでフロアの揺れを感じることは多々あるが、ステージの音がダイレクトに伝わって来るの、珍しいなぁ。その振動は、ボーカルの凛とした佇まいそのものに感じた。



・1曲目は「What's Goin' On feat. RHYMESTER」だった。ライブではRHYMESTER(Mummy-D)のパートをリーダー(ギター)が歌うのだ。

先ほど意気揚々とラップしていたケバブスのベースボーカルが「リーダーを意識した」と言っていたことを思い出してにやける。

・前回のライブはぎゅう詰め状態で見たので、「真夜中のダンスホール」でステップを踏むスペースがなかったが、今日はばっちり。こうでなくっちゃ。ステージと共にフロアが左右にスウィングする様子が美しく、心も体も揺れた。

・ボーカルが、(毛色が全然違うのに)なんで対バンしてるのか?と問いかけ、「それは仲間と思っているから」「仲間っていうのは会った時に嬉しいやつら」と言っていた。誠実な言葉で嬉しかった。

仲間の「ジャンケンはグー」という曲をカバーするというサプライズにフロアが沸く。ファンキーな曲なのでスクービーにピッタリである。仲間の愛情を感じてほっこりした。

・「月光」という曲を初めて聞いた。スローなナンバー。まろやかなバンドサウンドと伸びやかな声、オレンジ色の照明。夜の海辺にワープして月の光を浴びているかのような気分になった。

・本編ラストは「俺達のデビュー曲、聞いて下さい!」というおなじみの決め台詞。わかっているのに、わかっているからこそ、その台詞を聞く度に嬉しくて胸が高まる大好きな曲。この高揚は永遠に変わらないと確信している。



・アンコールは「太陽と女の子」だった。
個人的にライブであまり聞いた記憶がなく意外な選曲だったが、既に真夏のような暑さの日にぴったりの曲でウキウキした。
軽やかで陽気な風がライブハウスに吹いた。平日の夜だけどバカンス気分に浸る。

♪レンタカーで Yeah Yeah
♪海へ行こう Wow Wow




余韻に浸りつつ、下北沢で麺と水餃子を食べて帰る。

身体がしんどいと思うことが多い。睡眠薬が手放せない。
人生のバケーションに入りたい。ハワイでサマバケしてぇ。
今年の夏、どうやって乗り切ろうかな。

それでも今日もよく生きた、ライブに来れて良かったな。暑さもあって、行くまでちょっとだけおっくうだったので。

今日もひとまず上出来。

我が家の6月のカレンダーも、太陽と女の子とハワイである。
生まれ変わるならロコガールになりたいと思っていたことがあったな。憧れのハワイの暮らし。カウアイ島に住んでみたい。スティッチに会いたい(いません)。




前回の対バンライブの感想。


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