7人のミスフィット~705 もしかして~
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築40年のコンフィデンス・マ・メゾン
705号室
ここが私の新しい出発点
頼んでいたネットスーパーの商品が届き
とりあえず冷蔵庫に詰め込んだ
さすがに今日は 何も作る気はしないし
何だかモヤモヤした気持ちのまま料理をするのも億劫に感じる
誰かのため 義務的に用意しなけばならなくても
今日はやりたくない・・何か頼もうよ・・と言える関係が良い
気分が乗らない時は 明日やれば良い・・
そんな気楽な気持ちを抱きながら 少しお腹が空いた気もするが
また山田さんは 今日を何を食べる日だったのか考えてしまった
あぁそうか・・日曜日だからカレーだと思った時
さすがに 今は重いし・・逆にルーティンが決まっているって
便利かもしれない
予め決まっていたら 迷うことも無いし・・
と考えたが やっぱり好きな時に好きな物を食べても良い今の方が
ずっと楽だと思う
でも最近 外食も多くて いい加減体重計も買わないと・・と思うし
今日は もう少しメモを書いて布団に入って
スマホでも見て我慢しようと思った
19年前 先生が 箱・・を出版する(先生41歳 愛子さん46歳)
この時は 奈央さんは全く無関係だが 出版社は 元奈央さんの勤務先
原作は 奈央さんが買い取ったったゴーストライターで
添削したのは愛子さん
17年前 先生が 協力者・・を出版(先生43歳 愛子さん48歳)
2年は空いているが その期間はおそらく 二人の生活に変化はない
そしてこれが 奈央さんが元々勤務していた出版社からの最後の作品
15年前 二人の別離(先生45歳 愛子さん50歳)
愛子さんは麻生さんのお祖父さんに相談し 施設へ
先生は 提供してもらった部屋で一人暮らしを始める
やっぱり ただ書けば2年でも 月日にすれば長い
もう ここから椎名さんも奈央さんも 元担当作家も関係なく
先生と愛子さん そこに麻生さんのお祖父さんが どう絡んだか・・
それが問題になる
先生が作家として 売れなくなっていったのは事実だが
協力者・・までは 少なくとも愛子さんが書いている
箱・・を発表してから2年
先生が出版社に催促されても ゆっくり書きたいと言えば
出版社も待ったかもしれないが・・
だんだん愛子さんの別人格は なかなか現れなくなってきたら
次の原稿を書けなくなる
先生は 本当は 愛子さんの人格が現れるのを待っていたのだろうか?
でも なかなか進まない原稿や
担当者に催促されたら 早く原稿を出したいし
万が一 先生が考え方を変えたらどうだろう?
例えば 先生自らゴーストライターを雇おうとしたら?
そのための資金を手にしようと思ったが 預金が愛子さんに使われていた
その時先生が 愛子さんの嘘に気付いたら
もう自分たちにお金はないし 絶望しかなかっただろう
そこで相談したのが 麻生さんのお祖父さんだ
もし先生が全ての事実を話したら・・
きっと すぐに愛子さんを何とかしようと思い 施設を薦めたもしれない
そこは支援してたか・・自分の最期のために建てたか?
二人のマンションは お祖父さんが提供したもので
資産価値がなかったら 二人は財産分与などしていない
でも名義が愛子さんだったら 譲渡した彼女の私物になるかもしれない
維持費はかかるだろうけど・・
それすらも 麻生さんのお祖父さんが払っていたり
愛子さんは無職でも 先生の印税だけでも払えていた
つまり今 私の予想では
二人の暮らしたマンションには 先生にも愛子さんにも価値がなかった
そう言う事になる
麻生さんのお祖父さんが なぜ愛子さんに そこまで肩入れしたか
そこが一番の大きな問題かもしれない
まさか・・愛子さんの母親方と
先生のお祖父さんに関係があったりするのだろうか?
愛子さんのお父様と その両親・・つまり愛子さんが引き取られた祖父母
その関係は事実だとして
愛子さんの母親が 麻生さんのお祖父様と関係があったとしたら?
ご存命なら 愛子さんのお父さんは90歳で
麻生さんのお祖父さんが80歳
私の計算では 愛子さんはお父様が25歳の子供だが
お母様の年齢は知らなかった・・
もし10歳下の15歳の時に愛子さんを産んだとしたら
母親が 両親から家出同然で追い出されても仕方ない
それでも 愛子さんのお父さんと一緒になり 出産したとしたら
愛子さんのお父様のご両親・・つまり 愛子さんの祖父母は
最初はとても受け入れられなかっただろう
その時 麻生さんのお祖父様 バーキンさんと同級生だったら?
まだ若くして出産をした愛子さんのお母様は
まだ青春時代を送れず 家族にも売られず
幼い愛子さんに 虐待をしていたかもしれない・・
この事実が仮定だとして
バーキンが知らなかったとしても 麻生さんのお祖父様は知っていた
だから 愛子さんを産まれた時から知っていた可能性はある
どうしよう・・もしこの仮説が事実なら
バーキンさんは酷く傷ついてしまう・・
本当は今すぐ これを否定する答えが欲しいけど
それは 突発的な仮説だから とりあえず次へ進もう
14年前 先生が 見知らぬ住人・・を出版
