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好きな服を着て生きていく

「私の若いころは…」なんて言い出したら、おばさんだなぁと自分でも思うのですが。笑
最近は本当にいい時代になったな、と思います。
何でそう感じたかと言うと、職場での服装のことです。

私はどうしても入りたい美容の会社があったので、大学には行かず、その会社が運営している職業訓練校へ1年通って、19歳で入社しました。
その会社では制服があったので、通勤のときは私服でした。
最初に配属された部署では、特に服装については何も言われなかったのですが、1年後に異動したときは30代の女性上司にネチネチと嫌味を言われました。

服装のことだけでなく、人間性を否定するような言葉を多く浴びせられ、当時の私は適応障害を患い、その後自死も考えるようになり、結局憧れの会社を退職することになりました。

今思えば、人間性を否定するような発言をする人のことなんて、放っておけばいいのですが、当時は「憧れの会社で働いているのだから、上司の言っていることが正しい」と思いこんでいたので、「私が悪い。私が辞めるしかない」という結論でした。

今は、これも学びのひとつだったと思います。

話が脱線しましたが、その後「接客業は向いていないかも」と思った私は、事務職を目指して派遣会社に登録しました。
派遣会社の方々が親身に仕事を探してくれたおかげで、20代中盤で初めてオフィスワークに携わることになりました。
だいたい20年ほど前のことです。

だけど当時の服装の条件は、今と比べると厳しいものでした。
まずストッキング必須。これは美容部員時代もそうでしたが、あんなよく破れるものを絶対履かないといけないなんて、正直どうかしていると思います。
値段の高いものは破れにくいけど、その分破れたときのショックたるや、3足1000円のストッキングの比ではありません。

完全内勤で接客をするわけでもないのに、基本的にパンプス着用。
通勤時のスニーカーも認められていませんでした。
執務スペースでもスリッパなどへの履き替え禁止。

だけど、「意味がわからない」と思っていた私は、こういった服装のルールを守っていませんでした。
夏はミニスカートにサンダルで出勤するし、冬はカラータイツとワンピースにブーツなど、華やかな格好で働いていました。

すると、お局様的なこわいおばさんに目をつけられました。笑
でも、当時の感覚で言えばまあ普通のことでした。
派手な若い女のコは、地味で顔のコワイおばさんに目をつけられがちです。ええ、これは偏見です。笑
偏見だし、体感ですけど、これは今も変わらないかもしれません。

だけど、私の上司(当時30代、かわいい系の女性)は、私のことを可愛がってくれて「そのタイツどこで買ったの?マスタードイエローのタイツって流行ってるよね!」「この服カワイイね!よく似合ってる!」など、よく言ってくださっていました。
そして、お局様は隣の部署なのですが、いつも私をにらんでいて、挨拶しても無視されていました。こわっ!!

そしてたぶんですけど、そのお局様が私の上司よりもっと上の人に何か言ったらしく、カラータイツはピンポイントで禁止されました。
マスタードイエローやモスグリーンなどはもちろんですが、ブラウン系も全部禁止!
そのことを私の上司から告げられたのですが、彼女も残念そうでした。「私もかわいいと思っていたのに。なんかごめんね」と言われました。

その後もいろいろな会社に派遣社員やアルバイトとして勤務してきましたが、どこも服装の規定は同じようなものでした。
”おふぃすかじゅある”ってなぁに?おいしいの?と未だに思っています。
だって、服装によってこなせる業務の量が変わるわけじゃないのに。
スーツ着てきて私より働かない社員さんなんて、ごまんといますよ!笑

私はどこに行っても一生懸命仕事をしてきたし、例えばお局様に目をつけられていた職場では、1日の電話対応件数が歴代1位で「こんなにたくさん電話を取ってくれる人、なかなかいないよ!」と上司から太鼓判を押されるほどでした。
辞めるときには、寄せ書きが書かれた色紙に全対応件数を書いてくださいました。すごい数だったらしいです。

幼稚園のときから「人を見た目で判断してはいけません」と習ってきたのに、オトナって見た目で判断しますよね。笑
あ、私も”地味で顔のコワイおばさん”とか書いてる!!ひどい。笑
もちろん、私も「寝起きでそのまま来ました?」って感じの人のことは好きじゃないけど、それはあくまで私の”好み”なので、それで人を非難しようとは思いません。
でも好きか嫌いか聞かれたら、「好きじゃないよ」って言います。言ったことあります。笑

とある派遣先では、「あひるこさんの服装が華美である」という指摘が派遣元に入りました。
この職場は、赤とかピンクを着ていくと文句言われていましたね。
それって、その人たちのコンプレックスを表している気がします。

この件からは10年もたってないですね。
だんだんと、服装のことはとやかく言われない時代に入ってきていたので、派遣元の人が「華美の何が悪いんですかね。”華やかで美しい”って、いいことですよね!」と私の代わりに憤慨してくれていました。
その方の立場上、派遣先には「わかりました」と返事をしたと思いますが、怒ってくれてうれしかったです。

このへんからだんだんと服装の注意を受けなくなりました。
時代が変わったのもあるし、私自身の私への評価が変わってきたから、というのもあると思います。
”自己肯定感が高まる”ってことですね。

社会に出たばかりのころは「憧れの会社で働いているのだから、そこの社員が言うことは絶対!」という他者基準だったけど、だんだん自分基準に考え方がシフトしていっています。
太っちゃったのもあって、今はミニスカートを履いてはいないけど、40代になっても反骨精神はそのまんま!
批判に動じない図太い精神が身についてきましたよ。笑

結局、何かを我慢して自分を出せない人が”地味で顔のコワイおばさん”になっちゃうと思うのです。
私のことをムカつくのは、それだけその人が何か我慢しているということだとも思います。
でも同情なんかしないけどねー。

今の職場の上司は「人の服装にケチをつける人がいるなんて、信じられない!」と言っていたので、安心して働けそうです。
やっといい環境に出会えたかも。

見る人が見れば、私は”痛いおばさん”かもしれないけど、痛い私のこと、私は嫌いじゃないのでOKなのです。
これからも、好きな服を着て私らしく生きていく。

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