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Claude Codeのトップが去年11月から一度もコードを書いてないらしい。タネは「Shift+Tabを2回」の技だった


Xを眺めていたら、こんな投稿が流れてきた。

「Claude Codeを作った本人が、生産性300%になるAI活用術を全部無料で暴露してんねんけどw この人、11月からコードを一行も自分で書いてないのに、社員1人あたりの生産性を3倍に上げたらしいw」


「さすがに盛ってるだろ」と思って本人の発言まで遡ってみたら、核心部分は本当だった

ただし数字は1つ盛られていたので、そこも含めて書く。

本当に「Claude Codeを作った本人」だった


この動画に映っているのは、Anthropic社でClaude Code部門のトップを務めるBoris Cherny(ボリス・チェルニー)氏だ。

Claude Codeを一から作った張本人で、2026年2月にはLenny Rachitsky氏のポッドキャストにも出演し、自身の使い方について詳しく語っている。

そこで語られていた内容は、Xの投稿とほぼ一致していた。

本人いわく、2025年11月以降、コードを1行も手で書いていないという。

1日あたり10〜30件のプルリクエストを出しているが、それらは全部Claude Codeが書いたものだそうだ。

Anthropic社内のエンジニア1人あたりの生産性は、Claude Code導入後に200%増加したと語っている(チームの人数自体も4倍に増えているというから、組織としての伸びも相当なものだ)。


ただし「300%」は盛られていた


ここで1つだけ、正直に訂正しておきたい。

Xの投稿は「生産性300%になる」と書いていたけど、本人がLenny氏のポッドキャストや他のインタビューで語っている数字は、一貫して200%だ。

300%という数字はどの一次情報にも見当たらなかった。

3倍という表現のインパクトを出したかったのか、伝言ゲームで数字が盛られたのかは分からないけど、実際の発言ベースでは200%、つまり3倍ではなく2倍弱というのが正確なところだと思う。

タネ明かし:やっていることは「Shift+Tabを2回押す」だけ


じゃあどうやってそこまで手放しでコードを書かせているのか。

ここが一番実用的な部分だ。

本人いわく、作業の8割はまず「プランモード」から始めるという。

やり方はシンプルで、ターミナルでShift+Tabを2回押すだけ。

これだけで、モデルへの指示に「コードはまだ書かないでください」という一文が差し込まれる仕組みになっている。


プランモードに入ると、Claude Codeはいきなり手を動かさず、まず計画を練って提示してくる。

その計画を人間側で確認し、練り直しながら固めていく。

納得のいく計画ができてから、初めて自動承認(auto-accept)に切り替えて、実装をまるごと任せるという流れだ。

本人は「しっかりした計画さえあれば、Opus 4.6はほぼ一発で正しく書いてくる」とも語っていた。

もう2つ、地味だけど効いていそうなコツ


インタビューでは他にも、実務的なコツが語られていた。

1つは、安いモデルをケチって使わないということ。

本人いわく「安いモデルを使ったからといって、必ずしも安く上がるわけではない」。

知能が低いモデルは、同じ作業をこなすのに余計に手戻りやトークンを消費してしまうため、結局は一番賢いモデルを使ったほうがトータルで安く済む、という考え方らしい。

もう1つは、モデルを型にはめすぎないこと。

細かい手順を逐一指示する「がんじがらめのワークフロー」を作り込むより、道具(ツール)と最終的なゴールだけを渡して、あとはモデル自身に考えさせるほうが良い結果になる、と語っている。


ちなみに、この動画をきっかけに「本人が実際にやっていることをそのまま使えるプロンプトにした」という5つのプロンプト集もX上に投稿されていて話題になっていた。

①いきなり作らせない、②文脈を渡さず道具だけ渡す、③並行で進められる形に作業を割る、④出したものを全部レビューさせる、⑤ケチらず深掘りさせる——という内容で、①はプランモードの話と、②・⑤は上で紹介した実際の発言とも重なる部分が多い。

ただしこれは投稿者による独自の言い換え・再構成であって、Boris Cherny氏本人の一言一句そのままというわけではなさそうなので、その点は割り引いて読むのがよさそうだ。

まとめ


  • Claude Code開発トップのBoris Cherny氏は、2025年11月以降、コードを1行も手で書いていないと本人が公言している。1日10〜30件のプルリクエストは全部Claude Code製。

  • Anthropic社内のエンジニア1人あたりの生産性は、Claude Code導入後に200%増加(Xで拡散していた「300%」という数字は、一次情報では確認できなかった)。

  • タネは、作業の8割をプランモード(ターミナルでShift+Tabを2回)から始め、納得いく計画ができてから自動承認に切り替える、という進め方。

  • 加えて「安いモデルをケチらない」「モデルを型にはめすぎない」というのが、本人が語っていた実務的なコツだった。


「コードを書かなくなった」と聞くと退化しているように感じるけど、実際は「計画を固める力」の比重がどんどん重くなっている、というだけの話なんだと思う。


最後まで読んでくれてありがとうございます。

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参考・出典

  • ルカ氏(@11ruka_ai)の投稿(元動画):X

  • Boris Cherny氏 Lenny's Podcast出演回の日本語ほぼ全文まとめ:note(テック太郎氏)

  • Boris Cherny氏インタビュー(Acquired Unplugged)まとめ:WorkOS Blog


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