プロンプトエンジニアリングってなに?
【Vol.1】 AIは「計算機」じゃない。「連想ゲーム」の達人だ。
~なぜ、あなたのAIは嘘をつくのか?~
はじめに:AIにガッカリしていませんか?
「AIに計算を頼んだけど、答えが間違っていた」
「もっともらしい嘘(ウソ)をつかれた」
そして、「やっぱりAIは使えないな」と思って、画面を閉じてしまったかもしれません。はい、少し前までのわたし。AI×経理がぷの姿そのもの。
でも、ちょっと待ってください。 それは、AIが悪いのではありません。 「指示の出し方」が、ほんの少しズレていただけなのです。
今回は、Googleの技術者が書いた「AIへの正しい指示の出し方(プロンプトエンジニアリング)」を、誰にでもわかるように内容を整理して経理らしく丁寧に解説を試みます。
※プロンプトエンジニアリングの日本語版(意訳)は以下からサクッとダウンロード可能(無償)
1. AIの正体は「予測マシン」
みなさんは、AIを「すごい計算機」だと思っていませんか? 実は、それが最大の誤解です。(すでにLLMに理解ある方は次の章へ)
Googleの資料には、こう書かれています。 「AIは、次の言葉を予測するマシンである」(LLM大規模言語モデルの正しい説明)
なんと、、LLM(チャピとか)は、超高速の「しりとり」をしているだけ
AIの頭の中は、計算機とはまったく違います。 彼らは、入力された言葉を見て、「次に来る言葉はどれかな?」と確率を計算しているだけなのです。
たとえば、「昔々、あるところに」と言われたら? 「おじいさんが」と続きますよね。 AIはこれを、ものすごい量のデータの中から選んでいます。
つまり、AIは「意味」を考えているのではなく、「言葉のつながり」を計算しているのです。 だから、構造的に嘘をついてしまいます。 彼らにとって大切なのは、「事実かどうか」ではありません。「文章として自然につながっているか」だけなのです。
これを防ぐには、私たちが「正解のレール」を敷いてあげる必要があります。
2. 「温度」を下げて、真面目モードにする
AIには、「Temperature(温度)」という隠しスイッチがあります。 これは、AIの「テンション」を決めるスイッチです。
温度が高い(1に近い): AIは「お祭りモード」になります。 ユニークで面白い答えを出しますが、計算ミスをしたり、デタラメを言ったりします。
温度が低い(0に近い): AIは「優等生モード」になります。 冗談は言いませんが、事実に基づいた、正確な答えだけを選びます。
経理や数学では「温度0」が鉄則
多くのAIチャットは、最初は「お祭りモード(温度高め)」になっています。 だから、そのまま計算をさせるとミスをするのです。
正確な答えが欲しいときは、最初にこう伝えてください。 「温度を0(ゼロ)にしてください。事実に忠実に答えてください」
これだけで、AIは真面目な優等生に変わります。
3. 「説明」するより「見本」を見せる
「このデータを仕訳(しわけ)して」 AIにいきなりそう頼むのは、何も知らない転校生に「あとはよろしく」と言うのと同じです。 これを専門用語で「ゼロショット」と言いますが、これでは失敗します。
AIに動いてもらう一番の方法。 それは、「見本(例)」を見せることです。
宿題の「例題」を見せるイメージ
たとえば、数学の宿題を思い出してください。 公式だけ説明されるより、「解き終わった例題」を見たほうが、やり方がわかりますよね?
AIも同じです。
× 悪い指示: 「この買い物を経費で処理して」
こうやって「見本」を1つか2つ見せるだけで、AIは「ああ、このパターンね!」と理解します。 これを「フューショット(Few-shot)」と呼びます。
Vol.1 まとめ
第1回のポイントは、この3つだけです。
AIは計算機じゃない。 言葉をつなげる「予測マシン」である。
スイッチを切り替える。 正確な仕事には「温度0(ゼロ)」を指定する。
説明しない、見せる。 「見本(例)」を見せれば、AIはマネをする。
AIの仕組みが見えてきましたので次回、週末に経理目線でしっかり書き上げたいとおもいます。出来上がって”納得したもの”に仕上がってから投稿する考えです。
最後に
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