異なる職業のふたりが持つ共通の想い
ベビーシッターとライフコーチ。一見全く異なる職業でありながら、その根底には共通する想いがありました。
保育園の先生からベビーシッターへと転身し、猫との暮らしを大切にする働き方を選んださゆさんと、ドイツを拠点にオンラインでコーチングを行うaimiの対談。
お互いの仕事を通して「ホッとできる時間」を提供する意味とは?仕事に込めた信念から見えてくる、自分らしい働き方のお話です。

はじめに
aimi: みなさんこんにちは。ドイツに住んでいるライフコーチのaimiです。今日の「叶えるラジオ」では、さゆさんをゲストにお迎えして、「私たちが今やっているお仕事とその信念」についてお話していきたいと思います。さゆさん、よろしくお願いします。
さゆ: お願いします。
aimi: まずはさゆさんの自己紹介からお願いできますか?
さゆ: はい、さゆと申します。普段はベビーシッターをしています。2月末までは子ども写真館とダブルワークで働いていたのですが、3月からはベビーシッターとして新しく動き始めているところです。
働き方の変化と理由
aimi: ありがとうございます。さゆさんは今、働き方の過渡期にいらっしゃいますよね。思いなどお聞きしてみてもいいですか?
さゆ: そうですね。私は保護猫を4匹飼っていて、猫ともっと一緒に過ごせる時間が欲しいと思ったのがきっかけです。自分と猫との暮らしを大事にできる働き方をしたいという思いがあって、カナエルバにも参加しながら土台を作り、3月から本格的に動き始めたところです。
aimi: 家で働けるというのは本当にありがたいですよね。私はドイツに住んでいるので、外で働く選択肢がほとんどないというのもありますが……。
クライアントのほとんどが日本の方で、オフラインにも良さはあるけれど、オンラインで完結できるというのは助かっています。家で働けると、たとえば体調が少し優れない日でも、うつしてしまうことなどを気にせず仕事ができるのはありがたいです。
理想の働き方
さゆ:aimiさんはオンラインで働こうと思ったきっかけは何だったんですか?
aimi: 私の場合は、元々営業職をやっていたんですが、大きなきっかけはコロナでした。オンラインでも仕事ができるということがわかってきたタイミングで体調を崩し、「仕事を辞めてドイツに行きたい」と思ったんです。そうなると、どこでもできる「持ち運べる仕事」が必要だと思いました。
また、後からわかったこととして、ドイツでの滞在ビザの関係で、いまはフリーランス以外の仕事ができないというのもあります。近くのスーパーでアルバイト……などはできないそうなのです。
aimi:さゆさんは、お家で働けるようになって、どんなことをしたいですか?
さゆ:私は完全オンラインよりも、在宅半分、外半分という働き方が自分に合っていると思います。オンラインで仕事をしながら猫といる時間を大切にしつつ、人と会って子どもと遊んだり、お母さんと話したりする時間も好きなので、両方あってほしいですね。
地元にずっといるので、慣れた土地というのもあります。家にずっといると気分がうつうつとしてしまうこともあるので、体を動かす時間も必要だと思っています。

ベビーシッターという仕事
aimi: さゆさんのベビーシッターのお仕事について、私はカナエルバを通していろいろ見せていただいていますが、本当にいろんなことをされていますね。ベビーシッターってどんなことをするんですか?
さゆ:ベビーシッターは、ただ遊ぶだけではなく、お食事を食べさせたり、トイレの介助やオムツ替え、入浴、寝かしつけまでやることもあります。本当にお母さんの手助けになれるような職業だと思っています。
aimi: すごいですよね。私は子どもがいないのでわからないのですが、弟が8つ下なので少しだけ経験があります。
小学生の時に弟をおんぶして外を歩いたり、家でも少しだけ世話をしたりしていましたが、本当に大変でした。さゆさんのお仕事ぶりや知識には尊敬しますし、ご自身で必要だと思った知識を取りに行かれる姿勢も素晴らしいと思います。あと、体力もかなり必要そうですね。
さゆ: 体力は年々問題になってきますね。でも保育園の先生はもっと体力を使います。10人以上の子どもたちと遊んだり、介助しながら食事をしたりするので。
以前は保育園や幼稚園の先生もやっていたのですが、年々体がしんどくなってきて、自分に合った働き方を求めて今の選択をしました。ベビーシッターだと1対1でお子さんと関われるので、ゆったりと関わることができ、体力もそこまで消耗しません。お子さんのお話をちゃんと聞いて寄り添えるのがベビーシッターの良いところだと思います。
保育園とベビーシッターの違い
aimi: さゆさんのお話を聞いていると、大事にしたかったことができなかった過去があって、今の働き方を選択されているんですよね。
さゆ: はい、幼稚園の先生をやっていた時はとても悩みました。情緒が不安定になったこともあるし、もっと子どもたちに寄り添えればよかったという反省ばかりです。寄り添うべきところで感情的に怒ってしまったり、仕事帰りに泣いてばかりの毎日でした。幼稚園や保育園の先生を続けている方々は本当に尊敬しています。
ベビーシッターになってみて気づいたのは、家と園ではお子さんの様子が違うということです。それと、幼稚園で働いていた頃は「お家でもやってもらえたらいいな」と思ってお母さんにお願いしていたことがあったのですが、実際にベビーシッターとしてお家に行ってみると、お母さんはずっと動いているんだ!とわかりました。
仕事から帰って、お迎えから帰って、ご飯を作って、お風呂の準備をして...…と忙しい中で、子どもたちが食べながら歩いたりすることもあって、「(お願いするのは)これは無理だな」と思いました。
それと、子どもたちにとっても、おうちは子どもにとって心の安全基地のような場所なので、幼稚園で頑張ってお家に帰ってきた時に、また別の人に「頑張りなさい」と言われたら嫌だろうなと思います。
だから私は基本的には怒らず、たとえば食事をしたくない子がいたとして、アンパンマンのぬいぐるみを使って一緒に食べるとか、楽しくできるように工夫しています。保育園では先生が主軸ですが、お家では子どもたちが主役なので、ベビーシッターはあくまで子どもたちの安全基地を壊さないよう、家庭に馴染むように意識しています。
▲さゆさんのシッティングの様子☺️
お仕事の共通点
aimi: なるほど、とても興味深いです。外でやるのか家でやるのかという点で、大人側が気をつけることが違うんですね。
さゆ: そうですね。保育園では子どもの発達を意識して、1年でここまでできるようにという計画を立てて進めていくのに対し、ベビーシッターは家族や保護者の意向、家庭のルールに沿って動きます。先生というより、近所の人くらいの距離感で接するイメージです。
aimi:私もコーチングという違う職種ですが、共通点があるかもしれませんね。「ホッとする時間」を提供するという点では似ているのかもしれません。
ベビーシッターさんは知識のある人に安心してお子さんを預けられる時間を作り、コーチングでは対話の知識を持つ人と話すことで自分の時間を持ってホッとできる。みんなそれぞれに自分がやっていることに信念や大事にしているものがありながら、仕事をしているんですよね。
お互いの思いと共感
aimi: 自分が体験したことのない職種って、想像力が及ばなくて、目の前の人が何を大事に仕事しているかわからないことがありますよね。でも、こうやってお話を聞くと思いに共通する部分があって親近感が湧きますし、応援したくなります。
さゆ: 実際に出会う人の話を聞くと、どこかしら共通点がありますよね。さっき言ってくださった「ホッとできる時間」や、コーチングで言うところの「自分と向き合う時間」というのは、ベビーシッターでもお母さんに持ってほしい時間だなと思っています。コーチングもベビーシッターも「時間を提供する」という点で共通しているのかもしれませんね。
aimi: そうですね、「ご自身のための時間」を提供する、ということですね。面白いです。

おわりに
aimi: そろそろ閉めていこうと思います。さゆさん、最後に何か言葉を残しておきたいことはありますか?
さゆ: 今日aimiさんと話してみて、ベビーシッターとコーチングって全く別の職種だと思っていましたが、「ホッとできる時間」や「自分と向き合う時間」を提供するという点では繋がるところがあるんだなと改めて思いました。今日お話できてよかったです。
aimi: ありがとうございます。私も今日こうやってゆっくり話してみて、さゆさんの過去のお話や大事にされていることを聞くことができて嬉しかったです。本当に今日はお話しくださってありがとうございました。
さゆ: ありがとうございました。
aimi: 聞いてくださったみなさんも、ありがとうございました。
こちらはビデオポッドキャスト形式にて収録したものを記事化したものです。ご興味あれば、私たちの対話の様子もご覧になってみてください☺️
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